こだっちとくうすけの冒険

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 こだっちとくうすけ より

「惚れる」と「器量」について

2011年04月01日 06時01分19秒 | 言葉の面白さ・楽しさを知ろう
おはようございます

今日から新しい年度が始まりますね。

新しい人、新しい物、新しい環境

希望と不安が入り混じった複雑な時ですが、

希望を胸に今年度も頑張りましょう

どんな時も希望はあなたの胸の中

今日という日に希望をこめて、

今日も一日がんばりましょう


   『惚れる』(ほれる)
 
☆-------------人、特に異性に心を奪われて、ぼんやりする-------------

『惚れる』の原型は「ほる」。

ぼんやり、放心するという意味です。

どちらかというと、老いたり、病的なことで、呆(ほう)けるという

意味合いが、強かったといいます。

「ほる」が、「ほれる」に変化していく中で、本来の意味をあらわす

場合は、「ぼれる」と濁るようになったのだとか。

やがて、同じ意味の「ぼける」という言葉の中に吸収されていきました。

そうして、『惚れる』の方は、もっぱら、恋心を担当するようになった

のだそうです。

意味が明確に分かれたのは、室町時代ごろだといいます。

ですが、漢字は、「ほれる」も「ぼれる」も「ぼける」も、

「惚」を用いますね。

春霞(はるがすみ)や、朧月(おぼろづき)……。

春に、恋が生まれやすいのも、『惚れる』の心理状態を映したような、

風景のせいなのでしょうか。

そういえば、「醒める」「冷める」は、「寒い」と同根の言葉だそうです。

とすると、相手をぼ~っと眺めることが、恋の秘訣なのかもしれませんね。

そう、春の景色を、背景にして……。



   『器量』(きりょう)

☆------------------------力量、または、容貌------------------------

本来の意味は、字のごとく、「器(うつわ)」に入る量。

「器」だけでも、才能や心の広さにたとえられますが、

『器量』も同じく、才能や力量という意味で使われるようになりました。

「器量人(きりょうじん)」といえば、才能や人徳を備えた人をいいます。

ところが日本では、いつのまにか、

容貌や顔立ちのことも意味するようになりました。

明治以降では、こちらの用法が主で、特に女性に対して使われます。

ですから、「器量よし」といえば、美人のこと。

「器量好み」は、顔立ちの美しい女性ばかりを選ぶ人、

いわゆる、「面食(めんく)い」のことです。

目に見えない人の器。

それを、無理やり測ろうとすると、中身より、外見に目がいってしまう

のかもしれません。

「器量より気前」ということわざもあります。

この『器量』も、外見の美しさ。 

「気前」は、この場合、気立てのことです。

器からあふれるようにして、出てくる気持ち……。

本当は、そちらの方を、よく見つめるべきなのですね。