クロカメ日記

カメを中心に読んだ本のこと、見た映画のことや日々感じたことを書いていきます。

幸せを運ぶために。

2018-01-21 06:34:41 | リクガメ
 リクガメの繁殖を目指した時、実は、その次まで考えていました。産卵しました!孵化しました!それで終わり!では無く、その子が里親さんのお家へ行き、飼育が軌道に乗る、ここまでが、僕の仕事だと。繁殖を目指すなら、ここまでを考えておかなければならないと考えていました。
 僕の経験から、初めてリクガメを飼育した時、うれしさの直後に、巨大な不安に襲われる。ここで、悪い方向に向かってしまうと、その方のリクガメに関するイメージは悪く、悪いイメージのままで終わってしまう。これでは、ダメだと。
 それでは、僕はどうしたらいいのか?飼育者の目線から考えました。どんな子が家に来たら喜ぶだろうか?まずは、ここから考えました。
 1.活発に動き回る子。
 2.よく食べる子。
 3. 人懐っこい子。

 では、こんな子を里親さんにお渡しするには、どうすればいいのか?まず、1番。活発に動く子というのは、お家に着いても、その環境の変化に直ぐに慣れて、動き回る。そのために、我が家では、孵化器をテレビの横に置きました。飼育環境も色々考えられます。まず、1匹でケージで飼われる。ケージで何匹かで共同生活をさせる。野外での集団生活。小さなお子さんがおられるかも知れない。卵の中から騒がしい環境にすれば、どんな条件下でも対応できるのでは?という考えから、孵化器をテレビの横に設置しました。
 次に、良く食べる子。連れて帰られて、何日も食べない!これが一番混乱すると思います。そこで、我が家では、食が落ち着いたら、チビ達を集団で飼育しています。そこで、集団での食事に慣れさせ、競う事で、食に関してよりどん欲にさせます。ここで、注意しているのは、食が落ちたり、いじめられたりする子です。チビ達の食事風景には特に目を光らせ、どの子がどれくらい食べているかをチェックします。食が落ちている子、いじめられている子がいれば、直ぐに隔離します。それで、また、食が安定したら、集団へ戻します。
 最後に、人懐っこい子にするにはどうすれば。我が家では、一芸を仕込んでいます。

これです!実は、我が家で産まれた子、全員に仕込んでいるのですが、大きな声で呼び、ケージを軽く指で叩くと近づいて来させて、その指をガラス越しに噛む。これで、何処へ行っても逞しく育ってくれると思います。

 これまでの里親さんの報告で、一番印象に残っているのは、野外で集団で飼育されて居る方で、餌も集団で食べさせておられ、然も、どの子も結構大きい子だと。僕も、大丈夫かな?って思っていました。すると、メールで、”初日で、お山の大将になりました!”との事。安堵しました。それから、よく聞くのが、”わんぱく過ぎる!”というご意見です。大抵、僕は、”そうですか!”と曖昧な返答しているのですが、心の中で実は、”成功、成功!”と自信を深めています。
 
 全国の里親のみなさん、わんぱく過ぎて申し訳ありません!ただし、僕は、その言葉を頂く事により、自信を深めています。でも、これ位の楽しみが無いと、我が家を巣立つ時の寂しさには到底耐えられません。

 今後、もし、また孵化した場合も、やはり、”わんぱく”になる様に育てます。それでもいいと言う方があれば、ご連絡ください!

 ああ、全国の里親のみなさん、餌のお皿を置くときと、回収する時には、くれぐれも注意してくださいね!
 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ジャッキー ファーストレデ... | トップ | あっ、これは? »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

リクガメ」カテゴリの最新記事