日向ぼっこ残日録

移り気そのままの「残日録」

「リーマン・ブラザーズ」破綻

2008年09月15日 18時18分57秒 | 残日録
【1850年設立の老舗リーマンの破綻は米金融業界全般に大きな動揺をもたらし、世界の金融市場に深刻な影響を与えるのは必至。サブプライム問題で傷ついている米金融業界では、破綻が連鎖する可能性もあり、米国は戦後最悪の金融危機に直面した。】

米政府の救済策がまとまらなかったことで「バンクオブアメリカ」などの銀行団も腰が引けてしまったようだ。主にプライムローンによる不良債権が、64兆円もあり(資産との差額5兆円~6兆円マイナスでしょうが、株安などで資産は毎日目減りする)それぞれ自身も傷を持つ身にとっては、積極的に参加できない状態でしょう。日本もプライムローンによる不良債権を抱えているが、もっと深刻なことは、次々にメルリリンチ(バンクオブアメリカが吸収)やAIGの経営問題に波及するんではないかとの懸念でしょう。日本法人でも4兆円の債務がある。(これも、資産が同額程度あると思われるが、やはり大幅株安などで毎日目減りする)
リーマンは裁判所に提出した書類の中で、無担保債権を保有する主要金融機関について、米シティグループ<C.N>、バンク・オブ・ニューヨーク・メロン<BK.N>、あおぞら銀行<8304.T>、みずほフィナンシャルグループ<8411.T>だと明らかにした。

我々サラリーマンにとっての関心事は、リーマン・ブラザーズが社員の持ち株比率の高いことである。中小企業にまで、愛社精神の名の下に自社株を持たせる風潮がある。株の分散所有を止めて自社株一本にした途端に破綻となれば、サラリーマンとしての生活を失った上に資産までも紙くずとなるかも知れない。不動産投資の危うさは「マンション投資」で勉強済みだし、証券も金も絵画も碌なもんじゃないのも実証済みだ。年金も物価スライドのない現状では、月2.6%もの物価上昇が続けば早晩あてにできなくなる。金利もないようなものだ。
かくして節約生活だけが、我々のできる防衛手段なのだ。その裏返しで世の中に金が廻らなくなり、不景気となり・・・消費税によって税収を確保しようとするから、不景気となる。悪のスパイラル状態から抜け出せるのでしょうか。