中学生の君へ

群馬県桐生市では、
外国生まれの母親を持つ小学生の女の子が
自殺するという痛ましい事件がありました。

私はかつて児童相談所に勤務していましたので、
いろいろな子どもや保護者に接してきました。

特に、中学生の年代は、
思春期と呼ばれ不安定な状態です。
心身共に急激に成長し、
大人でもない、子どもでもない状態の中で、
自我が芽生えます。

少しずつ自信を付けながら
成長していければ良いのですが、
目の前のことで心がいっぱいになってしまい、
時には大きな不安を抱えたり、
悲しみで周りが見えなくなることもあると思います。

先日、次男の通う
伊勢崎市立第４中学校で文化祭があり、
保護者や地域の方にも作品出品の要請がありました。

外面は元気に見えても、
内面は傷つきやすい中学生に向けて、
何か励ましとなるメッセージを届けたいと思い
短歌を作りました。

「君はだれ　自分と向き合う　時間です
　　　　　　　　明日の私　信じて歩く」

自分自身を見つめ、がっかりして、
それでも自分に同意して、
自分の人生を自分の意志で歩き始める、
そんな時期だと思うのです。

もっと頭が良ければ、
もっとお金持ちだったら、
もっと友達がいたら、
もっと美人（イケメン）だったら、
もっとスポーツが得意だったら...。

理想に比べて、
現実はなかなか受け入れがたいものです。
大人になっても、同じです。

でも、自分のおかれた環境と自分自身を受け入れて、
自分なりに納得し、そこをスタートとして
自分も、周りの人も「幸せ」と感じられるように、
努力を始めることがあなたの人生の第一歩です。

今は苦しいけど、
いつまでも苦しいわけではありません。
未来の自分に向かって、今日を生きて下さい。

Ｐ．Ｓ．
ＴＢＳラジオの深夜放送で、
１５年間続いた名物番組「金曜パック」のパーソナリティー
野沢那智さんが亡くなりました。
全国の若者から番組にハガキが集まり
なっちゃんが読み、チャコが笑って相づち。
若者世代の兄貴、お姉さんとして、支えてもらいました。
私にとって
いまだ野沢さんの死は、受け入れられません。
ありがとうございました。

金曜パックの最終回の放送は
こちらで聴けます。

「君は、金パを聴いたか」２００９．０３ブログ