富岡市 事業仕分けが終わりました

二日間続いた、富岡市の
事業仕分けが終わりました。
二日目も、朝から終わりまで傍聴してきました。

富岡市が取り上げた事業の選択は
とても良かったと思います。
市民の間でも意見が分かれるものや、
行政支出に対して、効果の低いもの。
かなり前に計画された公園で、
現在では過大なものなど。

これから市と市民の間で
議論をして、方向性を出していくために
よい論点の提供が出来たのではないかと
思います。



仕分け人として
事前勉強し、当日の真剣勝負の場に
臨むのは、とても良い研鑽になります。

また、
富岡市のケースのように、
傍聴人の一人として、
じっくり議論を傾聴することも
とても勉強になりました。

富岡市は地元群馬県の自治体なので、
市役所の方の対応を応援するような気持ちで
聞いていました。

仕分け人は、
事業仕分けの場数を踏んでおり
慣れているので、素早く言葉が出ます。

一方、自治体職員の方は
初めての経験で緊張し、
質問を受けても、てきぱきとは対応できません。
コーディネーターは
もう少しゆとりを持って、市役所の方が回答するのを
待っても良いのではないかと感じました。



今回は仕分け人ではなく、
一般の傍聴者として聴きに行きましたので、
資料は会場で初めて目を通しました。

資料のボリュームがありましたので、
仕分け人の質問が、どの部分に関してなのか
わかりにくかったです。
資料にページがあると、皆さんもわかりやすかったと
思います。



第三者として傍聴し感じたことは、
「事業仕分けとは『問題の構造化（フレームワーク）』である。」
ということです。

つまり、
どんな事業の仕組みで、
いくら経費をつぎ込み、
どのような効果が現れ、
どれだけ収入があるのか。

これらを単純な形でシンプルに表すことで、
事業の本質を浮き彫りにし、
当事者にも、聴いている方にも、
問題点が分かりやすくなります。

構造（フレーム）を示すには、言葉よりも、
「概念図」でつかむ方が、
関係や流れが分かりやすい、
とひらめきました。

行政が行う事業は多岐にわたりますが、
自治体が行う事業は、共通のものが多いのです。
そこで、フレームワーク用の
いつくかの「概念図パターン」を用意すれば、
多くの自治体のいろいろな事業に当てはめて
自治体の職員自身で、
容易に概念図が作れるのではないかと思います。

パターンは、
補助金事業、委託事業、料金を取る事業、公共事業、
文化事業、交通事業、福祉事業等．．．。

更に、概念図において
事業を取り巻く「環境」や「要素」の
「相互関係」と事業の「流れ」をつかむだけではなく、
チェックすべき標準的な項目も、
そのパターンシートに入れておけば、
事業仕分けほどではなくても、
自分で自分の事業の構造化と問題点の把握が
大まかにできるのでは
ないかと思います。

すべての自治体で事業仕分けをするには
時間も人手もかかります。
このパターンシートが広がれば、
行政の自己評価レベルが向上すると思います。

紙はＡ４一枚に収まる形で、
縦型がよいか、それとも横型がよいか、
さあ、みんなで考えよう！
今なら開発者になれます。

Ｐ．Ｓ．
パターン概念図の発案者としては、
各自治体の政策や効率向上のため
できるだけ広く、無料で活用して欲しいと思います。
だれかが特許等をとるのではなく、
みんなで改良してよりよい形を作り上げる
オープンソフトのような、
共有財産型でお願いします。

Ｐ．Ｓ．２
富岡市の個々の事業の報告は
別途行います。