伊勢崎市議会議員 多田稔(ただ みのる)の明日へのブログ

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International Community School

2010-11-05 20:40:10 | 外国籍児童
桐生市の小学生が自殺したニュースが
連日報道されています。

新聞報道によると、
その児童のお母さんが外国人であったため
いじめられていたようです。

伊勢崎市は県内でも外国人が多く住み、
地元の坂東小学校は、外国籍児童が多いので
人ごとではありません。

坂東小の子どもの1割は外国籍です。
10~13カ国くらいの種類があります。
子ども同士は仲良く一緒に勉強したり
遊んだりしています。

坂東小のPTA活動では、
外国籍児童の家庭と日本人の家庭の交流を促進するために
国際交流委員会を設けています。

お母さん方に来てもらって
国際料理教室を開いたり、
お父さん方に大活躍してもらう
国際サッカー大会をPTA行事として行い、
親子で交流しています。

PTA会長をしていた当時感じたのは、
子ども同士が遊んでも、
外国籍の保護者と、日本人の保護者が
なかなか交流できていない
ということでした。

放課後は、外国籍の子どもばかり
集まって遊ぶ傾向があると
先生に聞きました。

また、
学校や義務教育に対する考え方が
国によって相当違うそうです。

ある国では、
雨が降れば学校を休むのが当たり前。

ある国では、
学校へは行かなくても良い。

このようにさまざまな文化や考え方を持つ
保護者に対応して、義務教育を行うのは
大変なことだと思います。

群馬県の中で伊勢崎市は
残念ながら不登校児童が大変多いのです。

外国籍児童で、小学校、中学校へ
来ていない子どもも多いと聞きます。

いろいろな国の子どもたちが通っている
伊勢崎市の小中学校では、
たくさんの課題があると思います。

でも、いじめや差別などはいけません。
桐生市のような事件が起こらないように、
多様な外国籍児童の教育の問題について
応援してくれる団体はないものか
と探していましたら、なんとありました。

昨日、11月4日の読売新聞
桐生市の児童の自殺の記事がありました。
その中で、
多言語教育に取り組む学校「ICS」(伊勢崎市富塚町)
が紹介されていました。
(International Community School)
設立者は、大東文化大学の米国人女性教授の
ミックメーヒル・カイランさん。

読売新聞のカイランさんのインタビューをご紹介します。
 「ハーフの子は、アイデンティティーにかかわるため、
  外見をからかわれると傷つきやすい」と指摘する。
  特に日本人の父親と発展途上国出身の母親の場合、
  母親の母国に対して偏見を持たれやすいという。
  そうした境遇の子どもの多くは、家庭では日本人として
  育てられ、母親の国の言語や文化に誇りを持つに
  至らないまま成長していく。
  にもかかわらず、容姿のせいでいじめられると、
 「どんなに頑張っても日本人にはなれない」と
  自己嫌悪に陥り、親を恨みたい気持ちと
  愛情との間で苦しむという。

外国籍家庭の子どもの気持ちを
よく分析されていると思います。
まさに、私が必要と思っていたような団体が
なんと、私の住んでいる町内にあったのです。

なぜ知らなかったのだろう?
どこにあるのだろう?
早速、インターネットで調べてみました。

場所は、グランドゴルフをやる七分川公園の南のほう。
この学校「ICS」は、お隣の玉村町で活動していて、
今年の6月に、富塚町へ移転してきたのでした。

団体のホームページ資料から
ICSを紹介します。
-----------------------
インターナショナル・コミュニティ・スクール(ICS)は
2000年に設立された多言語教育研究所と呼ばれる
特定非営利活動法人(NPO)によって運営されている学校です。

ホームページ資料から
設立者のカイランさんのメッセージを紹介します。
-------------------------
2000年に、理想的な多文化・多言語教育を
群馬県すべての子供に与えるために
ICSを設置し今まで頑張ってきました。
ICSでは、外国語の習得を目指している
だけではないのが特徴だと思います。
生徒はもちろん英語などに対応できる
世界市民にはなりますが、その上に、
自分と外見の違うお友達と、
仲良く楽しく遊んだり学んだりできるようになります。
こういった幼い時からの「心の教育」は何よりも、
世界平和のために大事なのことだと思います。
シュタイナー教育を取り入れた、
子供を生き生きさせる教育法を使い、
子供たちに適切な学習を支援しています。
そして、多文化・多言語にあふれた
豊かな環境の中で成長することにより、
無理なく言葉と文化が多能になるわけです。

理事長 ミックメーヒル・カイラン
Cheiron McMahill,
応用言語学博士、
大東文化大学教授。
教育歴28年。
アメリカ・シアトル市出身。
---------------------------
引用はここまで。
応用言語学という学問分野があることは
知りませんでした。多文化・多言語教育に
ぴったりのように感じます。
そしてその博士とはびっくり。



早速、ICSを訪問して見学させて頂きました。
カイラン教授はご不在でした。
毎週水曜日の午前中はいらっしゃるそうなので
改めて訪問することとしました。



また後日報告します。

P.S.
伊勢崎市内には、「ICS伊勢崎」という
チャーチスクールがあります。
紛らわしいですが、カイランさんの、
ICS(インターナショナル・コミュニティ・スクール)
とは別物です。





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4 コメント

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Unknown (みぃ)
2010-12-16 09:22:51
ICSは伊勢崎に引っ越されたのですね・・・
立ち上げのころ、カイランのお手伝いをさせていただきました。

以前のHPもなくなってしまっていたので、どうなっていまっていたのか、気になっていました。

返信する
コメントありがとうございます (多田@伊勢崎市)
2010-12-17 10:33:16
みぃさん、コメントありがとうございます。
ICSは、すぐ東側に大きな駐車場がありますので
気軽に訪問できます。
カイラン教授は、水曜日の午前中はICSにいらっしゃるそうです。

ICSの場所は、伊勢崎市民プラザの正門の前の道を
南へ進むと道が東方向へカーブします。
道の南側に「若大将」というラーメン店があります。
その店の東の道を南へ入り、突き当たりを東へ曲がり
2県目がICSです。

「若大将」さんは、おいしいので出かけてみて下さい。
返信する
ここにたどり着きました (シム)
2011-01-07 12:52:09
伊勢崎広報の市議会の部分に多田さんの質問がありました。その中にICSが言及されたので、気になって検索したら、ここにたどり着きました。私も伊勢崎に住んでいる外国人です。こういうテーマ(外国人に対する教育施策)に常に関心をもっています。多田さんがこういうテーマを懸命に取り込んでいるようで、応援していますので、頑張ってください。その内会えるかもしれません、楽しみにしています
返信する
コメントありがとうございます (多田@伊勢崎市)
2011-01-07 22:58:53
シムさん、コメントありがとうございます。
子どもの教育は、親にとって、社会にとって、
そして本人にとって、とても大切なことです。
そのことは、国籍には関係ありません。

日本の学校へ通って教育を受けられる児童は
そのままでもよいです。
問題は、日本人でも外国人でも、学校へ行けない子どもたちをどうするのか
という不登校の問題です。

義務教育機関の不登校は、
学校も、民生児童委員も対応します。
しかし、16才以降に家で引きこもっている子どもには
社会の対応はほとんどありません。
そのまま成人して、引きこもり続けたら深刻です。

本日の朝日新聞に、記事がありました。
成人しても引きこもっていた男性が、
タイで生活する内に働き、結婚まで出来た話です。
日本の社会で行きにくいならば、このような生活や
人生もあるのだと思います。

今年もICSの活動は応援しますので、
お会いできるといいですね。

返信する

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