結論よりも過程
良く受ける質問に、「〇〇は体に良いですか?」とか、「△△は食べても大丈夫ですか?」とか、「××はあの先生は良いと言っていたけど、先生はダメだという、どっちが正しいんですか?」とかがありますね。
これらの質問は、僕に答えを求める質問です。知らないから聞く、それ自体悪い事ではありません。「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」と言いますからね。
でも、僕の本に書いてあることや、僕がFBなどで発信している内容の真偽など、実はたいして重要なのではありません。本当に大切なことは、なぜ僕がそう考えるようになったのか、なぜその知識を知り得たのか、その過程にこそあるのです。
僕だってスーパーマンでもなければ霊能者でもありません。生まれながらに何でも知っていて、悟っていたわけなどありません。なぜ知識を持っているのかといえば、知識を求め、知識を得るための努力をしたからです。
本に書いてある知識というのは、本棚に本を並べただけでは身になることはありません。一語一句、きちんと読んで初めて自分の知識になってくれるのです。
一冊の本から得られる知識というのには、おのずと限界があります。また、本に書いてあることの全てが真実とは限りません。そして最も重要なことは、本をいくら頑張ってしっかりと読み込んだとしても、そこに書かれている知識をすべて自分のものにすることは決してできないのです。
僕も皆さんと同じ、普通の人間です。そして僕も昔は何も知りませんでしたし、二十歳までは本すらろくに読みませんでした。でもそれじゃあいけないと考えて、今までコツコツと努力してきたのだし、その努力があるから今の自分があるのです。
ですから発信者の意見を鵜呑みにせず、また全否定することもせず、「なぜこの人はこういう考えに至ったのだろう?」という、思考形成の過程を知るようにすることで、本物の知識を自分のものとすることができるでしょう。
医学の世界は数学の世界ではない、物理学、生物学の下、つまり答えが多数在っても当たり前と、そんな風に思えるようになるまで年月を要しました。が、そうした中で、病気を悪化させていく人がなんと多いことか。自ら学ばないことが一番わるいと思うが、マーそれが普通かな。自分の役割は何。手段と目的。朝から答えの出ない難問に頭の中の整理がつきませんが、いずれ出るのかな。