再び横須賀美術館ネタですが、
昨今の展示で面白いのが、
撮影OK区域があります。
まさにこちらが、撮影okエリアです
絵画を撮影できること自体、好きな方にはたまらないのでしょうが
ちょっと一風変わった美術館を撮影できるのも楽しいです
一方、今回撮影okエリアには
中園孔二さんという若い作家さんの作品が展示してあり
若くして亡くなられた方の様です。
ただ近代美術というのは、理解しがたいものが多く
観賞しても何も感じない時が多いのですが
ふと下の絵を見たときに
不思議絵の感覚を覚え、撮影OKを良いことに撮影したところ
一見ランダムに描かれた模様が、白とピンクの線だけを見ていると、人の顔の様に見える
実際の筆後を見ても、よく見ると、白は描かれているのではなく、カンバスの素地です
いろんな色を重ね合わせて、浮かび上がらせているんですね
こちらは9月30日まで展示されているので、もう少し時間がありますが
ポスターとなった絵もあり
こうして角度を変えてみると緑のラインや、黄色(少しくすんだ黄色)のラインには顔が、
青緑のラインでは手が判りますね、背景には至る所に目が合ったり
現実の目と思いが交錯しているような感じでしょうかね、
何かを探して、見つけられる(作者の意図とは全く別に宝探しの様な感覚で
ここに三角があるとか、ここに眉毛があるといった宝探し感が得られると
見ているほうも楽しみを見いだせると思います)
こちらは、また色味が濃いですが、テーブルの上で参っている様子がうかがえます
ちょっと興味を示した矢先に入ってきたのがこの絵
目を凝らさず、細めてぼんやり見ると(もしくは思いっきり遠くから見てください
人が走っているように見えます
このような少し何かが隠れていてそれを探し出せると、楽しみも増えますね
作者の生前のインタビューでも描いているその絵の”こっち”に何かがある
と、絵の手前=自分を指しているのでしょうかね、ピカソや岡本太郎さん
わかるようなわからないけどもなにか惹かれるような?でも近寄れない感じといった
不思議な感覚より、マグリットの不思議絵の様に、見ているだけでその世界に引き込まれて
出れなくなっていく感覚を覚えましたね
そう、まるで人生観ですかね
そんな空間がいま、横須賀美術館で開催されています