コインランドリー（詩）

ガタゴト洗たくき
ソファーカバーのうねり

めいあん（詩）

ーめいあんー

さいしょに、いちばんあかるいところをみると、
あとは、くらいだけ。

さいしょに、いちばんくらいところをみると、
あとは、それよりもあかるい。

いんえい（詩）

ーいんえいー

わたしは、たいようをせにたっている。

じめんにできたかげ（影）、

わたしをつつんでいるのは、べつのかげ（陰）

かげはくらいけれど、

じめんのかげ（影）より、わたしのかげ（陰）のほうがすこしあかるい。

ひかりのみえかた（詩）

ーひかりのみえかたー

たいようは、ギラギラ

ほしたちは、キラキラ

ほのおは、ユラユラ

ひとは、ほんのりあかるい。

似顔絵名人の歌

似顔絵名人の歌


（さあ似顔絵を描きましょう
似顔絵の基本は配置
目鼻口の配置が決まれば楽しく描けるでしょう）

　輪郭どうかな？
　丸い、四角い、細長い

　髪型どうかな？
　長い、短い、それともアフロ

　お顔はどうかな？
　広がってる、それとも縮こまってる

目と目の距離は定規でははかれない
鼻の高さは分度器でははかれない
似せるのは顔だけではないよ

　それに気付いたら
　君は似顔絵名人さ


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だから、感じつづけて

だから、感じつづけて



そして、きっさてんで

一人一人がすわっているのをみると
「じぶんも生きているんだなー」
と感じる

せきをゆずりあう人をみると
「たがいに生きているんだなー」
と感じる

ためいきやぐちがきこえると
「ひっしに生きているんだなー」
と感じる

まどから光がさしてくると
「生かされてるんだなー」
と感じる

だれかとであったら
「生きていくんだねー」
と感じあう

わかれがきたら
「生きていくんだよー」
とココロがいう

だから、感じつづけて

ヘタッピとジョーズーの絵描き歌（作詞）

ヘタッピとジョーズーの絵描き歌


遠近法を無視した自由な世界
唐突に彩度が飛び出してくる空間
　原始的な真っ平ら
　生まれ持った独創性　
言葉で説明できぬ不評な講評

　ヘタッピーはいつも下手ッピ　　
　ヘタッピーはいつでも怒られる
　ヘタッピーはいつかきっといい絵描きになれる


遠近法守った不自由な世界
徐々に彩度を失っていく空間
　近代的な立体感
　身に付いてく協調性
言葉で説明できる高評な講評

　ジョーズーはいつも上手
　ジョーズーはいつでも褒められる
　ジョーズーはいつかきっといい絵描きになれる

二人はいつかきっといい絵描きになれる

相手との距離、イライラコーヒー、ショッピング（似顔絵詩）

相手との距離

ダンスで遠慮して距離をとると

腰がひけて逆に覆いかぶさってしまう

顔と顔との距離さえあればいい






イライラコーヒー

一人カフェは客単価で損害を与えている気になります

満員なのに席を探している人を見つけると

のんびりした気分になれないのです






ショッピング

Gジャンが痛んだので

新しい物を買いにいったら

売り物のほうがダメージが大きかった




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目薬、口で説明、人魚（似顔絵詩）

目薬

目薬をするのが怖いよ

長い間していなかったから

今度は消費期限が怖いよ






口で説明

やなこった

デザインじゃあるまいし

そもそも口で言えるなら

小説や論文を書いてるよ

説明出来ないから絵にしてるんだ

って説明じゃ不足かい？






人魚

人魚は何になりたいのでしょうか

人間になることでしょうか

魚になることでしょうか

きっと人魚のままを選ぶでしょう




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無心、女性への偏見、怒り（似顔絵詩）

無心

何も考えずに踊れるときがあるが

それ以上のダンスを目指すなら

無駄とも思えることをし

余計に考えねばならない






女性への偏見

女性に肯定的すぎるのも

一種の偏見だろう

そんな女性がいても

おかしくはない






怒り

怒りがあるのも自然な感情だ

それをどうやって他のもの

作品にするかが問題だ




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