新潟の野鳥・フィールドノート

新潟で観察した野鳥を写真で紹介します.野鳥の日常生活に光を当てられたらいいなーと思っています.

ミユビシギ 砂浜の白い妖精たち

2015-03-06 18:37:17 | シギ科
 ミユビシギ 学名・Calidris alba 英名・Sanderling

 青い空の下,砂浜を走る白い妖精たち.綿菓子のような羽毛に包まれたミユビシギ.波打ち際を走り,飛び,休むことなく動き回る.

ミユビシギ 冬羽.
撮影日時 2015.03.02 撮影場所 新潟県新潟市


ミユビシギ 冬羽.
撮影日時 2015.03.02 撮影場所 新潟県新潟市


ミユビシギ 冬羽.
撮影日時 2015.03.02 撮影場所 新潟県新潟市


ミユビシギ 冬羽.
撮影日時 2015.03.02 撮影場所 新潟県新潟市


ミユビシギ 冬羽.
撮影日時 2015.03.02 撮影場所 新潟県新潟市


 

カワウ 黄色い瞼

2015-03-05 05:21:22 | ウ科
 カワウ 学名・Phalacrocorax carbo 英名・Great Cormorant

 新潟市西区の佐潟,最近,カワウの姿が多くなったと思います.潟の所々に立てられた杭に並んでとまっている姿をよく見かけます.カワウたちは,翼を広げて羽毛を乾燥させたり,羽繕いをしたりと思いおもいのポーズをとっています.
 その中で,頭を掻いているカワウがいました.気持ちよさそうに目を閉じています.アレッ,瞼が黄色い.初めてカワウの黄色い瞼を見ました.いや,見てはいたのでしょうが,気づいていなかったのでしょう.これだから,野鳥の観察は面白い.

カワウ.黄色い瞼.
撮影日時 2015.02.17 撮影場所 新潟県新潟市・佐潟


カワウ.こちらは目を開けています.
撮影日時 2015.02.17 撮影場所 新潟県新潟市・佐潟

日本海のカモメ シロカモメ×セグロカモメ?

2015-03-03 18:47:11 | カモメ科
 シロカモメ 学名・Larus hyperboreus 英名・Glaucous Gull × セグロカモメ 学名・Larus argentatus 英名・Herring Gull

 小さな漁港,風が強く,何が入っているか大きな期待が膨らみます.しかし,それも漁港に行くまでの夢です.夢は必ず覚めるものです.いつも,そうです.本当にいつもそうなのです.
 漁港には,カモメたちが群がっていました.ほとんどがカモメで,他にはオオセグロカモメ,セグロカモメ.ウミネコ,ユリカモメでした.カモメの仲間は,大好きです.いっぱい,思い切りいっぱいシャッターを切ります.写真を撮るのはいいのですがその後が大変です.自分で撮った鳥の名前が分からないのです.図鑑と首っきりで識別を試みるのですが,見れば見るほど頭が混乱してしまうのです.
 しかし,これは変なカモメだと分かりました.シロカモメのようですが、ちょっと違っていました.嘴が黒く見えます.顔つきにも違和感があります.どうも,シロカモメとセグロカモメのハイブリッドのようです.
 

シロカモメ×セグロカモメ? 第1回冬羽.飛翔する姿は,シロカモメに似ています.ほとんど白く見えます.
撮影日時 2015.02.28 撮影場所 新潟県新潟市


シロカモメ×セグロカモメ? 第1回冬羽.嘴が黒く見えます.
撮影日時 2015.02.28 撮影場所 新潟県新潟市


シロカモメ×セグロカモメ? 第1回冬羽.翼を上げました.それなのに,比較すべき画像を持ち合わせていません.残念.しかし,嘴の色は,シロカモメの第1回冬羽と異なっています.シロカモメなら,嘴先端の黒班と基部のピンクの境がもっとはっきりしているはずです.
撮影日時 2015.02.28 撮影場所 新潟県新潟市


シロカモメ×セグロカモメ? 第1回冬羽.頭に丸みがあり,顔つきがセグロカモメに似ています.
撮影日時 2015.02.08 撮影場所 新潟県新潟市


シロカモメ×セグロカモメ? 第1回冬羽.体つきは,シロカモメのように胴長には見えません.頭も体に比べて小さく見えません.
撮影日時 2015.02.28 撮影場所 新潟県新潟市


シロカモメ×セグロカモメ? 第1回冬羽.手前がカモメ,右手前がセグロカモメの第2回冬羽.体つき,顔つきがセグロカモメに似ています.
撮影日時 2015.02.28 撮影場所 新潟県新潟市


シロカモメ 第1回冬羽.上の写真と比較してみてください.嘴の先端の黒班と嘴基部のピンクがはっきりと分かれています.胴長で頭が小さく見えます.
撮影日時 2015.03.01 撮影場所 新潟県新潟市


 この投稿記事について,シロカモメとセグロカモメのハイブリッドと断定するにはまだまだ経験不足です.後で変更する可能性もあります.その点をお含み置きください.





 

オナガ

2015-03-02 05:32:03 | カラス科
 オナガ 学名・Cyanopica cyanus 英名・Azure-winged Magpie

 オナガは,集団で生活するカラス科の鳥です.「ゲーイ,ゲーイ」や「キュイ,キュイ」などと鳴き,集団で飛び歩いて餌を探します.移動するときは,集団の中の1羽が鳴きながら飛び立ち,続いて1羽,2羽と飛んでゆきます.長い尾をひいて飛ぶ姿は優美なものです.

オナガ 成鳥.飛翔.
撮影日時 2015.02.21 撮影場所 新潟県新潟市


 これ1枚では寂しいので,以前に撮影した写真も添付します.

オナガ 成鳥.オナガを見てエレガントだと感じるのは,僕だけでしょうか?
撮影日時 2012.02.16 撮影場所 新潟県新潟市


オナガ 幼鳥.幼鳥の頭は,白髪まじりです.
撮影日時 2012.09.13 撮影場所 新潟県新潟市


オナガ 幼鳥.上と同一個体です.
撮影日時 2012.09.13 撮影場所 新潟県新潟市

マガモ 交尾行動

2015-03-01 09:19:47 | カモ科
 マガモ 学名・Anas platyrhynchos 英名・Mallard

 鳥たちの交尾行動は,普通,短時間の上,樹上など目に付きにくい場所で行われることからあまり観察することができません.しかし,カモ類の交尾行動は,開けた水面で行われており比較的目にする機会が多いようです.
 2月17日,新潟市西区の佐潟でマガモの交尾行動を観察,撮影することができましたのでご紹介します.
 マガモの場合,交尾行動に先立ち求愛行動が行われます.雄と雌が向き合い,互いにお辞儀をするように頭を上下させる行動がそれです.次に,雌が体を伸ばし,背まで水中に沈めます.雄が雌の背にマウントし,雌の後頚の羽毛を嘴でくわえます.マガモの交尾写真として紹介されているのは,この時点でのものが多いようです.これまで,交尾は水中で行われると思っていたのですが,どうもそうではないようです.マウント状態が安定したところで,雌が尾を水中から出して一方に傾け,雄はその反対方向から尾を接触させます.交尾は一瞬で終わります.交尾を終えた雄は,雌の背から降りて頭を後に反らせ.続いて首を前方に伸ばして雌の周りを泳ぎます.この時,雌は水を浴び,その後,翼を羽ばたかせます.これで一連の交尾行動が終了します.マガモの交尾行動は儀式化されており,正常な交尾行動はこのような一連のパターンで行われるようです.
 カモ類の求愛行動,交尾行動は,種によって儀式化されており,異なった種同士での番形成は困難だと考えられます.しかし,実際には多くの種間雑種が報告されているようです.なぜ,求愛行動,交尾行動の儀式化では歯止めがかからないのでしょうか.

求愛行動.雄と雌が互いに向き合います.


求愛行動.頭を上下させます.


雌が体を水中に沈めます.


雄が雌の横に回り込み,マウントします.


マウントした雄は,雌の後頚の羽毛をくわえて姿勢を安定させます.


雌は,尾を水中から出して一方に傾けます.


交尾の瞬間です(多分そう思います)


雄が雌の背から降ります.


雄は,頭を後に反らせて伸び上がります.


雄は,頭を前に伸ばして雌の周りを泳ぎます.


雌は,水を浴びます.


雄は,雌の周りをほとんど一周します.


水浴びを終えた雌は,伸び上がります.


そして,羽ばたきます.