ムネオ日記
2009年6月1日(月)
共同通信の配信に、「60年安保 『核持ち込み』密約 外務官僚が管理 伝達する首相を選別 歴代4次官が証言」という記事があり、東京新聞が1面トップで扱っている。4次官は次の様に語っている。
▽A氏
一、次官引き継ぎの時に「核に関しては日米間で(非公開の)了解がある」と前任者から聞いて、次の次官に引き継いでいた。これは大秘密だった。
一、米軍艦船や米軍機に積まれた核は事前協議の対象にならないということは、60年から日米間で了解されている。だから日本政府は国民にうそをついてきた。
一、(密約の内容を)メモ書きした文書が外務省に存在し、自分はそれを読んだ。大平正芳氏が外相だった時に(日米間で)確認したということも秘密の文書に書いてあり、それも読んだことがある。
一、当時の首相や外相に伝えたことはなかった。政治家に話をすると漏えいするから。
▽B氏
一、大平、ライシャワー両氏のやりとりについては自分も聞いており、外務省にはそれを記した内部文書があった。(その時々の)次官はもちろんそれを知っていた。
一、形式論としては時の首相、外相に必ず報告すべき事項だが、大きな問題なので、せんえつかもしれないが、役人サイドが(密約の内容を話していい首相とそうでない首相を)選別していた。
▽C氏
一、(艦船や航空機に積まれた核が事前協議の対象にならないという米側の解釈を記した)日本側文書が外務省にある。(米国で既に開示され、密約内容を記した英語の「秘密議事録」と)全く一言一句変わらないことが書かれている。
一、外務省で日米安全保障条約を担当している者は(密約のことを)みんな知っている。(大平、ライシャワー両氏が密約を確認した内容を記した)記録も外務省に残されているはずだ。
一、小渕恵三氏には彼が首相となる前の外相の時にこのことを伝えた。橋本龍太郎氏にも外務省から伝えている。両首相経験者とも事実関係を知っていた。
▽D氏
一、条約課長になった時に聞かされた。私自身は首相に(密約の内容を)話すことはなかった。
一、(国会で事実と違う答弁を続け)何か恥ずかしいなという思いがあった。
アメリカの国立公文書館でも、核持ち込みの密約の存在を示す資料が明らかにされている。今回、更に日本外務省の次官経験者が語っているのに、日本外務省は「密約は存在しない」の一点張りである。
当時交渉に関わった吉野文六アメリカ局長も、月刊現代誌上で明らかにしている。
60年代と今とでは、時代背景が全く違う。当時の日本の立場とアメリカの立場には大きな差があった。グローバルパートナーシップと言われる今、正直に国民に情報開示するのが外務官僚の務めではないか。これだけの裏付け資料が以前にも今日にも出てきているのに、今尚知らぬ存ぜぬでは、いずれ自分で自分の首を絞めることになるだろう。
「嘘つきに良い外交はできない」と考えるのは、一人私だけではないと思うのだが。
今国会が55日間延長することで、麻生首相と太田公明党代表との党首会談で決められた。会期は7月28日までとなり、この間に解散総選挙の日程も絞られてくる。多くの報道は、8月30日か9月6日の投開票を想定しているが、麻生首相は7月上旬解散、8月2日、9日の投開票も考えているのではないか。
時間をかけて先送りしても、傷は大きく深くなるだけだ。大負けするより、早く選挙をして、傷は極力浅く小さくする形でしのぎ、政権維持を狙うと私は見ている。
いずれにせよ、8月中の選挙で間違いはない。新党大地は政権交代に向けて、淡々と態勢をとるだけである。
週末札幌市、千歳市、帯広市、士別市と回ったが、北海道から初の総理誕生を果たそうという声が多く聞かれた。
鳩山首相実現のため、新党大地はきちんと結果を出して参りたい。
夕方東京に戻り、18時半からフォーラム神保町で北方領土問題についてのシンポジウムに講師として出席する。東郷和彦さんや佐藤優さんと10年前、15年前を想い起こし、良き日ロ関係時代を回顧させて戴いた。
◎
本日提出した質問主意書6件
・
№312 1960年の日米安全保障条約改定に際したいわゆる「核持ち込み密約」に係る外務省事務次官経験者の証言に関する質問主意書
・
№313 痴漢行為を行った検察官に対して下された処分の妥当性等に関する質問主意書
・
№314 本年度のビザなし交流第二陣におけるロシア系住民との対話集会等に関する質問主意書
・
№315 駐ロシア特命全権大使の信任状奉呈式におけるロシア大統領の発言に対する外務省の見解等に関する質問主意書
・
№316 北方領土問題に係る我が国の対応の変遷等についての麻生太郎内閣総理大臣の認識等に関する質問主意書
・
№317 殺人罪等に問われているフジモリ・元ペルー大統領に対する政府の保護に関する再質問主意書
※ 質問主意書の内容は下記の衆議院HPでご覧頂けます。
衆議院ホームページ
鈴 木 宗 男
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新党 大地
鈴木宗男 オフィシャルページ
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2009年6月1日(月)
共同通信の配信に、「60年安保 『核持ち込み』密約 外務官僚が管理 伝達する首相を選別 歴代4次官が証言」という記事があり、東京新聞が1面トップで扱っている。4次官は次の様に語っている。
▽A氏
一、次官引き継ぎの時に「核に関しては日米間で(非公開の)了解がある」と前任者から聞いて、次の次官に引き継いでいた。これは大秘密だった。
一、米軍艦船や米軍機に積まれた核は事前協議の対象にならないということは、60年から日米間で了解されている。だから日本政府は国民にうそをついてきた。
一、(密約の内容を)メモ書きした文書が外務省に存在し、自分はそれを読んだ。大平正芳氏が外相だった時に(日米間で)確認したということも秘密の文書に書いてあり、それも読んだことがある。
一、当時の首相や外相に伝えたことはなかった。政治家に話をすると漏えいするから。
▽B氏
一、大平、ライシャワー両氏のやりとりについては自分も聞いており、外務省にはそれを記した内部文書があった。(その時々の)次官はもちろんそれを知っていた。
一、形式論としては時の首相、外相に必ず報告すべき事項だが、大きな問題なので、せんえつかもしれないが、役人サイドが(密約の内容を話していい首相とそうでない首相を)選別していた。
▽C氏
一、(艦船や航空機に積まれた核が事前協議の対象にならないという米側の解釈を記した)日本側文書が外務省にある。(米国で既に開示され、密約内容を記した英語の「秘密議事録」と)全く一言一句変わらないことが書かれている。
一、外務省で日米安全保障条約を担当している者は(密約のことを)みんな知っている。(大平、ライシャワー両氏が密約を確認した内容を記した)記録も外務省に残されているはずだ。
一、小渕恵三氏には彼が首相となる前の外相の時にこのことを伝えた。橋本龍太郎氏にも外務省から伝えている。両首相経験者とも事実関係を知っていた。
▽D氏
一、条約課長になった時に聞かされた。私自身は首相に(密約の内容を)話すことはなかった。
一、(国会で事実と違う答弁を続け)何か恥ずかしいなという思いがあった。
アメリカの国立公文書館でも、核持ち込みの密約の存在を示す資料が明らかにされている。今回、更に日本外務省の次官経験者が語っているのに、日本外務省は「密約は存在しない」の一点張りである。
当時交渉に関わった吉野文六アメリカ局長も、月刊現代誌上で明らかにしている。
60年代と今とでは、時代背景が全く違う。当時の日本の立場とアメリカの立場には大きな差があった。グローバルパートナーシップと言われる今、正直に国民に情報開示するのが外務官僚の務めではないか。これだけの裏付け資料が以前にも今日にも出てきているのに、今尚知らぬ存ぜぬでは、いずれ自分で自分の首を絞めることになるだろう。
「嘘つきに良い外交はできない」と考えるのは、一人私だけではないと思うのだが。
今国会が55日間延長することで、麻生首相と太田公明党代表との党首会談で決められた。会期は7月28日までとなり、この間に解散総選挙の日程も絞られてくる。多くの報道は、8月30日か9月6日の投開票を想定しているが、麻生首相は7月上旬解散、8月2日、9日の投開票も考えているのではないか。
時間をかけて先送りしても、傷は大きく深くなるだけだ。大負けするより、早く選挙をして、傷は極力浅く小さくする形でしのぎ、政権維持を狙うと私は見ている。
いずれにせよ、8月中の選挙で間違いはない。新党大地は政権交代に向けて、淡々と態勢をとるだけである。
週末札幌市、千歳市、帯広市、士別市と回ったが、北海道から初の総理誕生を果たそうという声が多く聞かれた。
鳩山首相実現のため、新党大地はきちんと結果を出して参りたい。
夕方東京に戻り、18時半からフォーラム神保町で北方領土問題についてのシンポジウムに講師として出席する。東郷和彦さんや佐藤優さんと10年前、15年前を想い起こし、良き日ロ関係時代を回顧させて戴いた。
◎
本日提出した質問主意書6件
・
№312 1960年の日米安全保障条約改定に際したいわゆる「核持ち込み密約」に係る外務省事務次官経験者の証言に関する質問主意書
・
№313 痴漢行為を行った検察官に対して下された処分の妥当性等に関する質問主意書
・
№314 本年度のビザなし交流第二陣におけるロシア系住民との対話集会等に関する質問主意書
・
№315 駐ロシア特命全権大使の信任状奉呈式におけるロシア大統領の発言に対する外務省の見解等に関する質問主意書
・
№316 北方領土問題に係る我が国の対応の変遷等についての麻生太郎内閣総理大臣の認識等に関する質問主意書
・
№317 殺人罪等に問われているフジモリ・元ペルー大統領に対する政府の保護に関する再質問主意書
※ 質問主意書の内容は下記の衆議院HPでご覧頂けます。
衆議院ホームページ
鈴 木 宗 男
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新党 大地
鈴木宗男 オフィシャルページ
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