お昼過ぎでしょうか、携帯が鳴りました。
『ポ~が死んでしまった』妻からで、急いで家に帰りました。
『物置小屋に入り、ハウリングして、
パタっと倒れたそうよ、娘が見ていた』
急いで物置小屋に行き、倒れているポ~を見付けました。
口から舌を出し、ポ~が倒れていました。
舌は、泥だらけで汚れていましたので、抱え上げ、
水道の蛇口まで運び、口から出ている舌を綺麗に洗いました。まだ温かく、直ぐにも動き出しそうな感じでした。
舌を綺麗にした直後、何事も無かったかのように舌は口の中に納まり、顔も生きていた当時と変わりなく、
生き生きとした感じに戻りました。
『良かったね~、ポ~』と云い、
車のトランクに毛布を敷き、ポ~を横たえました。
このまま会社に連れて行き、会社で馴染のあった人達に、
ポ~の最後を観て貰いました。
朝、社員達が入社するとシッポを振って、
迎え入れていたポ~、
退社の時も、シッポを振って、見送っていたポ~、
馴染のあった人達は、横たわっているポ~をさすり、
『まだ温かい』
『信じられない』
『今にも動き出しそう』と異口同音に言葉を発していました。
ポ~やチャオと友達の白太
後から来たのに、チャオと一緒に来たので良かったのでしょう、
ポ~に1度も追い掛けられる事はありませんでした。