もう一つのジュリア

もう２年位前の事でしょうか、
三島駅に或る人を迎えに行きました。
新幹線から降り立つのは、
CIAでもKGBでもありません、
「コタラ」の協力者です。

出札口に向かいますと、中学校の同級生が、
スタンド・コーヒーを飲んでいるのを見付けました。
彼の足元には、小振りのキャリー・バッグが置いてあります。

『お～、久し振り、外国にでも行くの？』と僕。
『お～、１週間前にタイから帰ってきた、毎日ゴルフで遊びまわったよ～。今日から、東京へ２～３日行ってくる』と同級生。
『仕事か～、泊り込みで行くんじゃ～、大変だね～』と僕。
『うん、ま～ね』と、目線を落とす同級生。

この同級生とは、小学校、中学校と、
一緒のクラスになった事は、ありません。
痩せていて気の弱そうな奴でした、
いつも誰かの後ろの方に居た、と云う記憶です。


後ろにミニが停まっていました。
今度のミニは面白いんでしょうか？