カワセミに会いに出掛けた時のお話・・・

木枝に絡んでしまった釣り糸をしげしげと見つめるカワセミさん。
釣り好きの私には、よ~く分かる。 たまたまキャスティングミスをして枝に絡んでしまった釣り糸…
彼は必死に外そうとしたけれど外せずに、仕方なく力任せに引っ張り切れてしまったのだろう…
切れたラインを回収しようにも、20メートル先の高木の枝では手も足もでない。
私も過去に同じ経験を何十回、、いや何百回かも知れないくらいやってしまった。

鳥好きの私は、よ~く知っている・・・
釣り人が無造作に放置した釣り糸が、鳥の羽根に絡み飛べなくなり、脚に巻きつき脚が腐り歩けなくなり
嘴に針が刺さり餌を食べることが出来なくなり、毎年たくさんの鳥達が罪もなく命を消しているって事を…
躊躇無く、釣り糸をむやみに捨てて帰る釣り人サン、、
公然と川原にブラインドを張り、川に止まり木を立てザルに小魚を入れてカワセミを待つ鳥好きサン、、
どちらも自然が好きってのは共通なんだけどな。
そうそう近頃、紫外線やバクテリアで自然に分解される釣り糸も販売され始めましたよぉ。
ふと気づいたんだけど・・・
九州の話ばかりで、すでにひと月以上、、、 どれだけ引っ張るのぉ~って感じですよねぇ。
と言う訳で、今回で九州の話題は最後ということで…。

有明海でいちばん見たかった鳥さんの登場です。。って 小っちゃいですねぇ、、

潮が満ち始めるにつれ少しずつ距離が縮まってきました。 でも、ものすごい強風で三脚も立てることが出来ません。
写真はすべて車窓から上腕二頭筋をプルプルさせながら撮ったものです・・・

この子たちの名前は 「クロツラヘラサギ」

このくちばし…どうみても 「 しゃもじ 」ですよねぇ、、 なんでこんな形に進化しちゃったのでしょうねぇ??

この特大 しゃもじ では・・・

カユイところを掻くにも不便そうだな・・・
名前はサギだけど、れっきとしたトキ科のしゃもじ君。 全世界に2,000羽。その内、日本へ渡って来るのは300羽程度とか・・・
純日本産のトキは絶滅してしまったけれど、しゃもじ君には同じ道を歩ませてはいけないよね。
がんばれ! しゃもじ君!
またまた有明海の鳥さんです。
本州では滅多にお目にかかれない「ツクシガモ」
ここ有明の干潟には越冬のために毎冬、遠くはヨーロッパ、モンゴル辺りから、このツクシガモがやって来るんです。


初見です。なかなかセンスの良い服装のカモです。写真はへたっぴですが・・・

大きさは カモとしては、かなり大型ですねぇ。 なんとなく私似のずんぐり体型です。
珍しいことに、このカモは雄雌ともに体の模様が、ほとんど変わらないとのこと、、
見分け方は雄の嘴の色は鮮やかなピンク色で基部にはコブのような突起があるらしい・・・ということは、この子は雌かな??

諫早湾の干拓工事なんかで干潟が消失するのに比例し飛来数も年々減少しているらしいツクシガモ…
これから先もずっと来て欲しいもんだな…
有明海は干満の差が とっても大きくてびっくりしました。
引潮になると鳥達も波に合わせるように遥か遠くまで去ってしまいます。

600mmレンズでもこんな感じですから、手も足もでません。 ぼ~っと潮が満ちるのを待ち続けます。
お目でたい元日の朝っぱらから、こんなアホなことしてるのは、もちろん私ひとりでしたよ、、、
たま~に、どんなアホ顔かを見物するためでしょうね、、カモメが近くに飛んできます。。



ウミネコやセグロカモメに比べ明らかに小さなカモメ・・・
最初はユリカモメかと思ってたんだけど、、んん・・嘴が黒いぞ?
もしや、ズグロカモメ??

降り立ったこの子の脚には標識と発信器らしきものが付いてましたよ。
そういえば以前、数が減っているズグロカモメの渡り行動調査のためにGPS発信器を付けたという記事を何かで読んだことを思い出したぞ。
これって、どこかの機関に報告したほうが良いのかな?
発信器付けてるから、居場所はリアルタイムで把握できてるってことかな?
その前に、このカモメ、、ズグロカモメで合ってるのかな・・・?? なんだか疑問符ばかりなんだけど・・・
更新が遅いので話は、随分と古くなりますが
大晦日、出水平野を後に次に向かったのは有明海の干潟。
天気予報通りこの日は全国的に荒れ模様。 強風に雷雨、山間部はかなり吹雪いてましたよ。
そして日が傾いた頃、ようやく有明海に到着です。
コンビニで食糧を確保し、今夜のねぐらを探していた時、たまたまヨシ原に強風に流されながら飛ぶ100羽程度の小鳥の群れを見つけた。
何んだろう?? と双眼鏡で覗いてみるとモズ? いやモズは群れないよなぁ。嘴の形も違うしなぁ…
結局、判らず仕舞いのまま写真を数カットだけ撮りました。


家に帰ってから、調べてみると、どうも「ツリスガラ」という名前らしい・・・
巣は器用に綿毛なんかで袋状に編み、木の枝に吊るすらしい…
冬鳥なので子育てを見ることは出来ないらしいけど、、まるでイヴの夜に子ども達がモミの木にくつ下を吊るすみたいだな。
万羽鶴
2015年01月13日 | 鳥
鹿児島の出水平野は、どうしても一度訪れてみたかったんです。
全生息数の90%のナベヅルと50%のマナヅルが、越冬のために、シベリア方面から、この小さな平野に集まるのだそうです。
その数といったら圧巻でした。。 そこは想像を遥かに超える景色でした。



ナベヅルが9,000羽。そしてマナヅルが3,000羽。それに混ざって何故か多くのカモ達、、千羽鶴を軽く超え万羽鶴。
もう辺りはケニアのフラミンゴ状態になっていましたよ。

首が白くて灰黒色の体なのがナベヅル。 真ん中の首が褐色の小さな子は春にうまれた若鳥かな。

そして、目の周りが赤色で明るい灰色の体なのが、マナヅル。 大きさはナベヅルよりひと回り大きいようです。

飛翔姿は、やっぱり優雅ですねぇ。
冬の厳しい寒さの中で暮らす真っ白なタンチョウは、とても魅力的だけど、黄金色の田んぼでのんびりと寛ぐ灰色のツル達もいいもんだな。
新しい年を迎えましたねぇ。
皆さまにとって、今年も良い一年でありますように…
さて、私はというと久々の長期休暇、家人に負い目を感じずつも、30日から2日まで一人で九州へと鳥さんに会いに行ってまいりました。
例のように貧乏車中泊の旅なんですけどね。
下関と門司って近いんですねぇ。 初めて渡った関門橋は、意外にもとっても短い橋でした。

そして一気に高速道路で鹿児島まで飛ばして一泊。
翌日の大晦日は鳥さんを見てから佐賀の有明海の干潟へ移動。 ムツゴロウと共に年越しを迎えることにしました。
以前に書いたような気もしますが、わたし生まれは佐賀県なんです。 と言っても生後8ヶ月で北海道へ引越ししたので
佐賀の記憶は全く無いのですが、私の前世は鮭だったのか、人間にも帰巣本能ってものが備わっているのか? 佐賀に近づくにつれ
なんだか、とても懐かしい匂いというか、空気というか…そういうものを感じてしまうのは気のせいなのかな。

有明海の夕日です。 あいにく発達中の低気圧が接近ということで、空は厚い雲で覆われ、すごい突風に時々、雷まで光ります。
そんな中でもシギやチドリは干潟で一生懸命に餌探しをしていました。

そして元日の朝は冷え込み、寒くて夜が明ける前に目が覚めてしまいました。

気温は2℃。北海道のマイナス20℃と比べたら夏みたいなものでしょうが…
変わらず天気は冴えませんが、とりあえず初日の出です。

って・・太陽が見えてませんよねぇ。
余談ですが、紅白歌合戦…薬師丸ひろ子の「Woman "Wの悲劇"より」が良かったなぁ。 お互い歳とっちゃったけど・・・
鳥さんの写真は、まだ整理できてません またそのうち…