寿宝寺
京田辺三山木塔ノ島20番地
左が 宝物館
鶏霊碑
寺の創建は不明であるが、寺伝では文武天皇の慶雲元年(704)創建と伝える。古くは「山本大寺」と呼ばれ、七堂伽藍を備えていたという。たび重なる木津川の氾濫により移転を繰り返し、享保17年(1733)現在地に移り、明治 廃仏毀釈に際しては近隣の寺々と合併した。
平成9年(1997)に改築を行った。現在は高野山真言宗に属し、千手観音立像(国の重要文化財)を本尊とする。
この千手観音は等身大の素木造で、平安時代後期の像であるが、実際に千の手を持つ。元はここから約1キロメートル南西にある式内社の佐牙神社の神宮寺に祀られていたものである。神宮寺(恵日寺)が明治初めに廃寺となった際、五大明王のなかの降三世明王立像・金剛夜叉明王立像(ともに平安時代後期)などとともにこの寿宝寺に移された。
この他、聖徳太子立像(鎌倉時代・飯岡の蓮華寺から移された)など優れた仏像が多い。また境内にはめずらしい鶏霊碑があり、かつては毎年4月の酉の日に鶏霊祭が行われていた。
京田辺市教育委員会
京田辺市文化財保護委員会
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