山村留学体験記&棚田復活!         あの山の向こう

横浜→長野へ山村留学した長男(中学3年間)と次男(小4-5)の記録と山留「その後」+山村の耕作放棄棚田の再生挑戦記♪

今年度 初PTA行事

2009年04月26日 | 育てる会「山村留学」のこと
今年度は 山村留学生/美麻地区の役員ということで

子供たちが通っている学校の PTA行事に参加。




全学年の授業参観の合間に クラス懇談会があり、

午後からは 新年度初めてのPTA総会、

その夕方から 先生方の歓送迎会が開催された。



午後のPTA総会、 歓送迎会については

山村留学生父母の代表として 参加させていただいた。

学年に関係なく いろいろな先生や父兄との交流もでき

山村留学関係者以外の 美麻の地元の方々との親睦を

深められたような気がして

参加できてよかった。。。というのが率直な感想。。。






ただひとつ 今後の課題としてかんじたことがあった。


山村留学主催元の配慮として

「 4月は 親子の接触を避けるべし 」 ・・というルールがある。

つまりは、 新しい環境に変わり 

親元を離れた子供たちの不安定な気持ちが 安定する前に 

親の顔を見てしまうと 

“ 家に帰りたい・・・ 親のそばにいたい、 甘えたい~・・・”

というような感情に火がついて 

関係者の日々の努力や 子供たちの決意や辛抱に

少なからず逆行してしまうという懸念から考えられたこと。


なので、 例年 4月の授業参観日には

山村留学生の親は 参加してはいけないことになっている。


ところが、 その授業参観の合間に

子供たちが 音楽室や図書室へ行っている、 空き教室で行われる、

「 クラス懇談会 」への出席は 出来る限り出るように・・と言う。


これは・・・ なかなか至難の業。


授業参観の時間は 子供と顔をあわせないように身を潜め

子供たちが教室から移動完了したことを見定めてから

教室に入る。


クラス懇談会は 数少ない親同士の交流の場で

今後の行事や、進行状況などを話し合う場としても貴重であり

特に 山村留学生の子供たちが

クラスの親御さんたちにも 支えられていることを思えば

少しでも場をともにして 情報を共有したり

つながりを深める意味でも 参加の意義は大きいと感じました。

実際、 この場を共有できたからこそ進行がスムーズになった案件もあった。


が・・・ しかし・・・

チャイムが鳴り 懇談会が少し時間オーバーしてしまうと

子供たちが ぞろぞろと教室に戻ってきてしまい

結局・・・ 私たちは次男と顔を合わせることに。。。


さすがに顔を合わせてまで 無視してフェイドアウト・・・

なんてことをしたら 返って子供の心が不安定になると思い

軽く 言葉を交わして

「 おっ! 先生とお話したら、 すぐ帰らなきゃいけないから・・

  でもまた 5月の山菜取りの時にね! 」 と手短に別れた。



次男JO は 初めての山村留学で 小4という年齢もあって

私たち夫婦も 今回は出き有る限り 逢わずに帰りたかったのが本音。

まぁ。。 確かに 気にはなり、 教室の後ろから

こっそり様子を覗きに行ってしまったけど(^^;

( JOに見つかってはいないと思う )


農家の父さんが 親として授業参観してくださっていて

廊下から覗いている 私に気づいた父さんが にっこり微笑みかけてくれた。


実は 父さんが来てくれてるとは思いもよらず

私は 親の役目をしてくださっている父さんを見て、 

ある意味 心の中で線引きができ

「 こちらでの 子供たちのことは 父さん母さんにお任せしたんだ 」

という自覚・・・ というか・・・

うまく言えないけれど きちんと心に刻印を刻めたような気持ちがした。

それもあって できれば特に 次男とは うまく顔をあわせずに

帰ろうと思っていたのだけど・・・・



結局 顔を合わせて どうだったかというと・・・

次男は次男で 気を使い? いつものように私に飛びついてくることもなく

お互いに 一定の距離感を保ちながら 短い会話を交わしただけで

すぐに教室に入って行った。

( 後で知ったことだが JOは 担任の先生から 私たちが来ることを

  前もって知らされていて だから平常心でいれたのかもしれない )


それでも数週間ぶりに見る彼の表情は 元気で、 明るく

生気に満ちた良い笑顔だった。



中3長男の クラス懇談会も参加し

まぁ、 結局 長男とも顔を合わせることとなったが

山村留学3年目の彼は 私たちの顔を見ても

特になんら動揺も抑揚もなく いつも通り会話があるとすれば

せいぜい ○○送って~・・・ などという業務連絡のようなこと。

受験の年でもあって そういう意味でのやり取りは

タイミングが合えば 今年はあった方が有難くもある。

なので 長男との接触には 特に神経質になることもなく

しいて言うなら

「 私たちが来ていることは JOには内緒ね! 」

ということぐらいしか考えていなかった。


さすがに JOに対しては 行きがけの車の中で

「 JOには 姿を見られないように・・・ 」

「 万が一 顔をあわせてしまったときは・・・ 」

という話し合いを夫婦でしながら

時間調整をしつつ 学校へ出向いたのだったが・・・



結果的に次男と 顔を合わせる事を避けられなかったことと

育てる会側の 「逢ってはいけない」というルールのあり方に

課題を感じた私たちだった。


確かに クラス懇談会への参加意義は大きく 参加は望ましいことに

異論は全くないけれど

「 子供と顔をあわせない 」 ことを優先するならば

授業参観の合間を縫って行われる懇談会に 

参加することは 相当に無理があるのでは。。。

ならば、 子供たちが下校した後に開催される、 PTA総会からの

参加に統一してしまう方がいい。

親も気迷わず 動くことが出来る。



入園の際には 山村留学主催元から 

「 5月の親子行事までは 個別訪問や授業参観など

          子供との直接的な接触は避けること 」


ちゃんと通達があるのだが

今回のPTA行事の連絡では 授業参観の細かい日程まで

FAXが送られてきて 初めて役員担った私は

うっかり 今回については授業参観からの出席がOKになり

それもあっての クラス懇談会への参加推進と勘違いして

連絡網を回してしまった。


結果的に参加表明は 私たち夫婦ともう一組、

継続性の両親であったため 事前に再確認もでき

大きな問題にはならずにすんだものの

伝達の際の確認徹底だったり、

学校の先生や 地元の親御さんへの丁寧な説明も

必要なんじゃないかなぁと・・・





他の山村留学生の影響も懸念されての 「逢ってはいけない」ルールでも

あることは承知していたが・・・

学校の中を 行き来してるうち

複数の山村留学生の子供たちとも 顔をあわせてしまったし

昼食に学校を出て また戻ってきた時などは

学校の坂を下りて 帰っていく山村留学生の列と遭遇。。。

農家で悪影響がないか心配。



心配を横に置いといて・・・・


1番先頭を闊歩する 2年生の子を先頭に 

どの子の表情も 生き生き。 何の話をしているのか笑いながら

楽しそうに歩いている姿を見て 笑顔を誘われました。



もう1週間もしたら 親子行事で また山村入り。

親子一緒に 山菜採りと 味噌仕込みをします。
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農家入り

2009年04月19日 | 育てる会「山村留学」のこと
4月入園から約2週間、 地元の里親農家さんでの生活準備のため

生活習慣の見直しや 自分のことが できるだけ自分で出来るように・・と

生活指導を受けてきた子供たち。


いよいよ子供たちは 農家さんの割り当ても決まり

それぞれの農家さん宅へ移動完了の様子。


初めての山村留学となった次男Joは 

長男motoが1年目にお世話になった農家さんに決定。


親としては ある意味、 安心・・・ ある意味・・・

すでに 「 申し訳ない 」 、、、、というかんじで(^^; 

( 先にお詫びしておきたい心境 )


それでも 年々 年を重ねるごとに Joは大きく成長を見せ

大分 落ち着いてきていることは事実。

さらに この1年の成長振りは とても楽しみでもあります。


喜怒哀楽 表情豊かで ボキャブラリー豊富? なJoは

時に 笑いを供給してくれる存在でもあります。

いい部分を伸ばしつつ、 

そうでないところを少しづつでも直していけたら・・・

そういう意味でも 安心してお任せできる 父さん母さんです(^^



やんちゃ盛りの小学生が3人と 中3の女子1人という

子供たちの組み合わせも なかなか興味深いかんじ。


心配があるとしたら 父さん母さんの体力・・・・かな(笑)



今年も 父さんのブログを見るのが 楽しみ・・・ なような 

でもちょっと怖いような。。。。

でも やっぱり楽しみ♪の1年になりそうです。


どうぞよろしくお願い致します!
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脱走癖?

2009年04月14日 | Jo(山留小4時代)のこと
小4 次男Joは なかなかユニーク?な子である。

母親ながら 非常に客観視してしまうのは

あまりに性格が違い 私の理解を超える言動で

生まれてから9年間 興味津々観察しては 

感心したり・・・ 感動したり・・・ 脱帽したり・・・

驚愕したり・・・ 放心したり・・・ 血の気が引いたり・・・


典型的な日本人気質で 平平凡凡の私や長男と違って

(在日)韓国人の主人と主人似の次男は 一言で言うなら

”ユニーク ” という形容詞しか思い浮かばないのである。。。。


主人は 次男とよくぶつかるものの、 

子供の時の自分とそっくり! と それなりに可愛いようす。


思えば生まれた時から ものすごく意志を明確に持っていたような次男。

なかなか親の思い通りには動かない。


大概のことには動じない大雑把でいい加減な私でも

てこずったのは 次男の星一徹ばりの「ちゃぶ台返し」


小学生に上がる頃には ちゃぶ台返しは卒業したものの

キレると家を飛び出すのは 小3の前半まで続き

旅行に行っても 旅館から脱走・・・

どこか遊びに行っても 雲隠れ・・・

そのたびに 探しては こんこんと話をして連れ戻す。


完全に 見つけてくれると信じきっているんだろうな~というかんじで・・

かくれんぼのように せまーい隙間に隠れていたりする。



「 山村に行ったらね、 センターでも 農家さん家でも 学校でもね・・

  勝手に出て行っちゃたら だれも気づかないかもしれないし

  気づいても だれも見つけられないかもしれないしね・・・

  それにね、 山に入っちゃったら迷子になって遭難したり

  熊だってでるし、 蛇だって出るよ。

  お母さん、 いないんだから だれもJoのこと見つけられないんだからね。


  だから、 山村に行ったら 怒っても嫌なことあっても

  勝手に一人で 出て行っちゃー だめなんだよ。 」



と何度も言ったのにぃ~~

山村留学 第1週目に すでに2回もセンターから脱走の連絡、、、

おーーーーーい、、、、、、

脱走癖、 治そうよーーー


ていうか、 治したつもりだったなぁ。。。

だから そろそろ山村留学しても 大丈夫かなぁ~と思ったんだけど・・・


Joは・・・ 1年間いろいろ やらかしそうな予感(--;

心配だ~ 


だいたい お友達とけんかしたり・・が 原因のようで

今回は 2回とも 指導員の目が行き届き

後を追いかけてくれたので 事なきを得てセンターに戻り

あとは けろっとしていたということだけど・・

まぁ、 切り替えは早いのが救いかな。。。


いろいろと・・・ ご迷惑おかけします




こんな喜怒哀楽の激しいJoの山村留学は どんな1年になるのでしょう。。。



今年は 長男が山村留学3年目ということで

ついに役員が回ってきて ほぼ毎月、 長野に通うことになります。

多い月は 2回行くときも。


こども二人を まかせっきり・・ とも言える状況なので

なんとか 役員としての役目を果たさないとなぁと

思う今日この頃。


ある意味 それが私たち夫婦の休暇代わりになりそうです。

それ以外の日は お互い仕事に集中ですね。 

今年は踏ん張り時です。。。。
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2009年春 美麻小中学校 入学式

2009年04月14日 | 育てる会「山村留学」のこと
遅ればせながら・・・

育てる会・山村留学/八坂美麻学園(子供たちの生活拠点)入園のつどいと

子供たちが通う地元の学校、 美麻小中学校の入学式のレポートです。。。




お天気にも恵まれ 快晴の山村。

青い空と青々とした緑に囲まれているだけで

清々しい気分になります。



これから1年間、 この八坂美麻学園・センターが

子供たちの山村留学拠点となります。



写真 1階右手に食堂、左に指導員室

2階は 集会場、 3階は右手に男子部屋、 左に女子部屋。

月の半分を このセンターで寝泊りしながら

和太鼓や自然研究、 山村行事などに挑戦します。


年に数回、親子行事があり

その時は 親も 2~3階の和室に分散して寝泊りします。



今年は このセンターから 

八坂小学校に通う子が 12名、 八坂中学校へ 10名、

美麻小学校へは 3名、 美麻中学校 6名の

計31名 (男 22 女 9)で 山村留学をスタートします。


ちなみに 31人中、 11人が前年度からの継続生で

20人が 今年初めての新入生です。


新入生へ生活ルールや学校の諸々、農家さんでのことなどは

基本的には継続性が新入生に 引き継いでいく仕組みにになっていて

指導員は それを見守りながら補足したり 軌道修正したりしているかんじです。



初登校日となった入学式当日。

子供たちは みんな どことなく緊張した面持ち。

ふだんは バス停まで約5キロ 歩いて山を下るのですが

この日は 特別にセンターのバスで バス停まで送ってもらうことに。


バスを乗り換えて 学校の校門に到着。

美麻小中学校は 高台にあり 正面には北アルプスの山々。

絶景です!




美麻小中学校 校舎です。

小学生と中学生が一緒の校舎で学びます。




今年の山村留学 新入生8名も自己紹介。 




1学年1クラス。 中学生の教室。 この空間がなんとも贅沢な感じ。。。





教室や廊下には 心があったかくなったり

勇気をもらえたり・・・ 命の大切さなど・・・

心に響く言葉や掲示が 目に付きました。



小学生の教室。




入学式の後、山村留学生父母は 担任の先生と面談し・・・

多くは・・・ 若干 後ろ髪を引かれる思いで

子供たちを山に委ねて 山村を後にしました。


次に子供たちと会うのは、 

5月連休の 「親子山菜採りと味噌作り」 行事です。
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修園&卒業式

2009年04月11日 | 育てる会「山村留学」のこと
2009年3月。 山村留学/八坂美麻学園 「修園のつどい」

それぞれの子供たち、親御さんの山村留学の1年が終了。





今期で修園し 自宅に帰る子、

このまま山村留学を継続する子、

また別の地域の学校を選択した子・・・


修園を迎えるまでの間 子供たちは自分の進路について よくよく考え、

そして親子間での話し合いもして

自分なりの答えを導き出しました。


1年ごとに メンバーが入れ替わる山村留学での人間関係の構築は

以外に複雑でデリケートな面があります。

お互いに 相手を知ろう、 自分を伝えよう・・・ という

寄り添う気持ちがないと 逆に自分が辛いことになってしまいます。


<修園のつどい。子供たち 一人一人 1年の総括や感謝の言葉を発表します>



小学校低学年から 中学校3年生までの大家族。

育ってきた環境も 出身地もバラバラ。

これまでは ゲームやテレビに夢中だった子供が少なくない昨今、

人との関わり方、 相互に快適な人間関係を構築するための

コミュニケーションのとり方を学ぶという意味でも

山村留学は とても貴重な場であると思っています。


入園の頃は みんな緊張感もあり

相手の顔色も伺いながら 接している子が多いのですが

少し慣れてくると 素の部分が出てきて摩擦も起きます。


そういう摩擦や いざこざがあってこそ

初めて相手との関わり方を学んでいくのかな・・と思います。



<日本各地の伝統芸能も積極的に取り入れています>


<和太鼓は子供たちに大人気。1年でかなり上達します♪みんな生き生き!>


きっと 山村留学の拠点となっている このセンターでは

年がら年中 あっちこっちで 

そんな 「 雨降って地固まる 」 が繰り返されて 

時と共に 子供たちは成長していくのでしょう。。。

月の半分を過ごす 地元の農家さん宅でも同じ。


いろいろなことがあった子供たちですが

修園前には とても落ち着き いい関係が築けたようでした。



拠点センターの指導員さんや 農家の父さん、母さんには

本当に頭が下がります。

それぞれの子の個性をちゃんと見てくださって

その上で 丁寧に対応してくださいます。

優しいだけではなく 悪いことをした時は、 きちんと叱って下さいます。

子供たちへの愛情や 責任の重さを感じているからこそ・・ と思います。



<農家の父さん、母さんを囲んで感謝の宴>



ともあれ 無事修園、 そして卒業おめでとう~!

宴の最後は 恒例の 「 山村留学の唄 」を全員で歌い 涙。。。。

山村留学の春夏秋冬がおわりました。

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育てる会の山村留学とは。。。。

2009年04月11日 | 育てる会「山村留学」のこと
「育てる会の山村留学 」 は、

小学生から中学生の子供たちが 親元を離れ

月の約1/2は 留学生専用施設である「センター」で

指導員や栄養士のもとで 集団生活をし、

残りの1/2を小人数にわかれて、 地域の農家さん宅にホームステイします。

農家さん宅では その家の家族となり 「父さん、 母さん」と

親子の関係で暮らします。


これを1年間繰り返しながら、地域の公立小中学校に通学します。


長野県 八坂美麻学園センターは ほぼ山頂にあって

子供たちは 山の左右に位置する 八坂小学校、 八坂中学校(旧八坂村)か

小中同じ校舎の 美麻小中学校(旧美麻村)のどちらかを選択し 通学します。

(両村は近年 大町市に合併されています)



ということで 子供たちは 3つの生活の場を持ちます。


活動センタ…専任指導員が子供たちと共に生活する中で、多彩な活動を

      展開していきます。

      多くは学校がお休みの週末などに行われますが

      日本各地の伝統舞踏、 和太鼓のほか、

      農作業、 登山、 スキー・・・など 大自然と触れ合う機会が

      目白押しです。 

      毎日の通学だけでも 10キロ以上歩きますが

      とにかく基礎体力は しっかりつきます!

      
      また、 「食育」 については、 かなり力を注いでいて

      子供たち自らの手で、 米 みそ作りに携わる他、 しいたけなど

      野菜の栽培、 調理などもこなします。
     
      

農家生活…地域の暮らしにとけ込んで生活をします。

      センターでの大集団生活から、 家族単位の生活で

      少し落ち着いた暮らしになります。

      父さん、母さんの手料理や親子の会話などを通して

      得られるものはとても大きいと感じます。



学校生活…村の子として、地域の公立学校に通います。

     いづれの学校も 少人数。

     1学年1クラス。 先生や同級生はもとより

     上級生も下級生も とても密接な関係になります。

     小学生は のびのびと学校生活を送っていますが

     中学生になると 以外にも宿題がいっぱいあって

     テストも多い気がします。

     
     聴くところによると 長野県は教育熱心・・ とのことで

     学力レベルも高いのだそう。

    
     実際、 我が長男も うちにいた頃は 自分で進んで勉強する・・

     なんてことは皆無に等しく 成績も心配していたのですが

     山村留学を始めてからは 学習の習慣がしっかりついて

     夏休みなど帰省しても 着々と宿題の山に挑んでいました。

     学習時間が増えたこともあって実質 成績も上がりました。

    
     実は 当初 山村留学に反対した主人の 反対理由は

     「 勉強が遅れる 」 と言うことだったのですが

     一応 この辺はクリアになったようです。。。

     



育てる会では この3つの生活の場を生かした山村留学方式を、

「学園方式」と呼んでいます。


学園方式の利点は


1. センターでは専門的野外活動指導を受け、

   農家では昔ながらの農村の生活文化体験ができる。


2. センターの集団生活の中で協調性や人付き合いを学び、

   農家では小人数の中で兄弟関係を学んだり、

   家族と離れて暮す子ども達のアットホームな心のよりどころを

   得ることができる。


3. 子どもたちに様々な生活の場を与え、自分を生す場面の選択肢が広がり、

   のびのびと生活する事ができる。


4. 農家生活では地元に密着しているため、学校や地元にとけ込むのが

   容易になる。


5. 修園後も農家との付き合いが続き、交流が深まる。

   また、センターにはボランティアの手伝いや短期活動のリーダーとして

   参加する事もできる。



私や家族が この2年間の山村留学を経験して 感じていることは、

子供たちが 個性を発揮しながら 

「 生きる 」 底力を養えることが 最大の魅力だと。


実は 一見不自由そうに見える暮らしの中にこそ

無限の自由が存在することを

山村留学の体験を通して見つけることが出来ました。


親が子供に与えるもののうち、 物質的なものは

逆に子供の選択しの幅を狭めてしまうことがあります。

たとえば ゲームやテレビ、スナック菓子・・

そういうものに慣れてしまうと 

違う時間のすごし方、 楽しみ方が わからなくなってしまったり

偏食から栄養不足になったり 素材の味や旬のものを楽しむということが

彼らの選択肢の中には 生まれてこない。



「 今までの自分は ゲームやテレビ・・・ そういうものに

  実は “縛られていた”ことに気づいた・・   

  僕は 山村留学で 本当の自由を手に入れた 」


そんなことを言った修園生がいました。

私も はっとさせられましたが、 そこに気がつける山村留学は

すごいなぁと思います。


親と言う立場を改めて 考えさせられる機会も多いです。

親子で学べる山村留学が もっともっと正しく 多くの親子に

認知されるとうれしいなぁと思っています。



1年を通じての山村留学の他に

夏休みを利用した2週間のプログラムもあります。

山村留学をちょっと体験してみる いい機会でもあります。

夏のプログラムは 近年 人気が高く

けっこう定員になるのが早いので

興味をお持ちの方は お早めに 育てる会 にお問い合わせ下さい。

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ブログ開設!

2009年04月09日 | 育てる会「山村留学」のこと
小学校卒業と同時に 家元(横浜)を離れて単身、長野へ山村留学した長男。


「 山村留学 」と言っても まだまだ認知度も低く

ともすると偏見の目で見られることも多いと聞きます。



山村留学の素晴らしさ・・・というより

「 すごさ 」を 少しでも多くの人に伝えたくて

山村留学をしている子供たち、 指導員、 地元の受け入れ農家さん、

そして地域の人々との交流や活動行事を通して

親の目線から 「 山村留学の今 」をお伝えしたいと思い

行事のたびに 仕事の合間を縫って ブログアップしてきました。



2年間の山村留学を終える今年の冬、 進級を目前に横浜の自宅に帰るか、

このまま山村留学を継続するか・・・・

長男は 悩みに悩んだ末、 最後の1年も山村で暮らすことを決めました。


いったんは、横浜に帰ってくると言ったので

これを機に 山村留学日記も終了の予定でしたが

修園ぎりぎりになっての 大どんでん返しに

家族みんなもおおわらわ~


小4の次男も 山村留学デビューとなり

甘えん坊で我侭な次男を送り出し

バタバタの入園行事を終えて

気がつけば 家には夫婦二人きり・・・・


長男が 山村留学に行きたいと言ったのが中学に上がるタイミングで

比較的 安定感と自立していた彼だったので

どうぞどうぞ! と送り出した時の心境とは

正直・・・ ずいぶん違うなぁ。。。と。


次男がいなくなって、 こんなにさびしいとは。。

小学生を山村に送り出している親御さんの気持ちが

やっと わかったような気がしています。


ということで

中学生の長男の親として見つめてきた 山村留学とは

また違ったものがあるんじゃないかと

兄弟の山村留学日記を 今年も綴って行こうと思います。


これまでは 便宜上 お仕事ブログに書いていましたが

ずっとプライベートと分離させなくては・・・と

思ってきたこともあって

この機会に 山村留学やプライベートな部分を独立させて

新しくブログを立ち上げることにしました。


主には 山村留学の行事のタイミングで

更新するのがやっと・・になると思うので

月に1~2回程度になるかもしれませんが

「 山村留学のすごさ 」を一緒に感じていただけたら

とてもうれしいです。



長男の山村留学の過去の経緯については

こちらをご覧下さい。

お仕事ブログ「優しい時間/アマポーラ・オーナーブログ」の中の

「長男の山村留学」という 一カテゴリーに書いたものですが

少しずつ こちらに転記していこうと思っています。


また、山村留学についての

質問、疑問も歓迎です♪

コメント お待ちしております。

 (コメントはいったん管理ファイルに置かれ

  すぐには掲載されませんのでご了承下さい。)

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