台南・ダイアリー

台湾の台南市で3年、新竹市で2年駐在して、色々な所へ行ったり美味しいものを食べたりしました。

永康牛肉麺-台北牛肉麺5

2006年09月05日 | うまいもの






今回は、
実力的には台北TOP3クラスのミセ、
” 永康牛肉麺 ” のレポートだ !



ついに一昨日 ( 9月3日 )
” 2006年台北国際牛肉麺フェスティバル ”
が始まった。

去年の牛肉麺フェスティバルの人気投票上位3店を紹介した後、
新竹→台南→台中と回ってきたので、

今回は、
去年のフェスティバルのインターネット人気投票で、
その実力・知名度と評判の割りに
何故か27位という結果に終わった
” 永康牛肉麺 ”
のレポートを書くことにした。




” 永康牛肉麺 ” は、
実は、前にレポートした去年の人気投票2位のミセ、
”老張牛肉麺-台北牛肉麺3 ”
とは、となり同士だ。

台北ローカルのジャクソンに聞いたら、

「 昔はあそこには、 ” 老張 ” しかなかったんだけど、
  子供の頃、となりに ” 永康 ” ができたんだよ。
  ” 老張 ” で働いてた人が調理してるって話を聞いたことがあるけど、
  僕は、 ” 永康 ” の方がなんか好きだなぁ。 」

な~んて言っていた。

台北牛肉麺フェスティバル上位の2店、
隣同士以外の関係もあるみたいな情報だナ。




” 永康 ”
でオレは定番の
” 紅焼牛肉麺( ホンサオニョーローメン、醤油・豆板醤味スープ麺 ) ”
を食ってみた。

すると、なななんと・・・・

「 となりの ” 老張 ” で食ったのと同じ牛肉麺だ ! 」

スープの味、
麺の種類、
肉の部位・切り方と数、
どれをとってもとなりの ” 老張 ” の ” 辣味牛肉麺 ”と
ほぼ同じだ。
( オレはこの2店を、時間をあまり置かずに食ったから、まず間違いはない。 )

香りだけは、
ほぼ香辛料なしの ” 永康 ” に対して
” 老張 ” はカレーに使うような香辛料を使っている
- という違いがある。

そういうことなんで、
今回の牛肉麺の解説は、
”老張”
の時のものを全部コピーして下にはるので、
香りのトコだけを、さっぴいて読んでくれ。

------------------------------

上の写真を見ると、
すげー辛そうな色のスープだが、
食ってみればそれほどでも無い。
そんなに辛いのが得意でないオレでも、問題なく食える。
( ま、許容限界の40%程度だナ )
牛のダシがよく出て、
ちょっとスパイスの香りが効いた
( 中薬=漢方薬のにおいじゃなくて、少しカレーっぽい香りだ )
なかなかうまいスープだネ。

それと、肉の量がすごい、
長めに切ったごろりとした形の牛スネ肉が、
小碗でも6個入ってる。
この日、朝昼晩と牛肉麺を食っているオレには、
肉の質とか柔らかさが上等なのはよく判ったが、
かなりツラい量だったゾ。

” 老張 ”
は、先回の ” 饌王 ” に比べると
麺がなかなかよろしい。
日本のラーメンより少し太い目の麺だが
適度にコシもあるし、味も良い。
ストレートなんで、辛いスープも必要以上にからまないヨ

----------------------------

ってな感じで、
今読んでも、この評価は香りの部分以外殆ど両方のミセに
ぴったりあてはまるゾ。




さて上は、
” 老張”
に行った時は頼まなかった
” 清燉湯 ( チントゥンタン、牛肉すましスープ ) ”
なんだが、
実はこいつが美味かった!

牛ダシがばっちり出ていて、
小学校の時初めて買ってもらったランドセル
と同じ位、” 牛 ” のにおいがする。

香辛料の代わりに、ネギの風味が効いていて、
台湾の湯にしてはかなりしっかり塩味もついている。
こいつに、
このミセの麺を入れたら最高においしーに
” まちがいない! ”

「 うーん、次回は清燉牛肉麺だナ。 」
とオレは心にメモした。

肉も、
” 紅焼き牛肉麺 ”
と同じヤツが一杯はいってるし。




上は、他にたのんだ
” 炸醤麺、ツァージャンメン ”

” 小菜 ”
なんだが、
どちらもレベルが高い。

” 小菜 ”
について言うと、
” 老張 ” の方にある ” 粉蒸排骨 ”
みたいな小菜は全部、
” 永康 ” のメニューの方にも揃っているゾ。


( ここらで、
  いつもはミセのメニューをアップするんだが、
  ” 老張 ” と同じだからスキップした。 )





最後に、
紅焼牛肉麺について、
恒例の採点をやってみたんだけど、
殆ど同じ牛肉麺だけど香りに工夫がしてない分
” 永康 ”
の方が
” 老張 ”
より1点少なくなっちゃった。

でも、
ジャクソンみたいに
こっちのミセの方が好きなヤツも多いみたいだから、
あまり匂いが付けてないのが好みの人は、
” 永康 ” の方に来たらいいだろう。



そして本当の最後に、
牛肉麺を食いながら、
オレの心にもや~んと湧いてきた疑問を書いてみる。

疑問その(1)
どうしてこんな商売、つまり、
” 違う名前をつけた2つのミセが隣同士にならんで
  殆ど同じような牛肉麺を売っている。 ”
- をやっているんだろう?

疑問その(2)
なんで、こんなに似ている牛肉麺が、
去年の人気投票で、2位と27位に差がついてしまったんだろう?

疑問その(3)
” 老張 ” と ” 永康 ” で、
” 紅焼牛肉麺 ” はとても似ていたけど、
” 清燉牛肉麺 ” も同じように、似たものなんだろうか?
そして、それはオレの予想どおりの
すげー美味い牛肉麺なんだろうか?


しかしいかんせん、食事時でもあり
どちらのミセもすげー忙しそうで、
オレのたどたどした北京語で、そんな込み入った質問をするのは
とんでもなく迷惑なことの様に思えた。

で、
その日は何も聞かずに新竹へ帰ってきちまった。



「 むむむ、いずれきっとこの疑問の答えをみつけるゾ! 」







・・・ と、ここまでは9月5日のレポートだが、

実はその翌日、メシ時になる前に
” 老張 ”
の方に電話をかけて、あっさり事情を聴いてしまった。

「 何故、とても似ている牛肉麺を出す2軒の違う店が、
  隣どうしで商売しているんですか?
  何かお店の間に関係がありますか? 」

という質問に対する回答は、

「 いや、何も関係はありません。
  貴方は似ていると言うけれど、それは素人だからです。
  老張の方は牛肉がオーストラリア産で油が少ないです。
  紅焼のスープには香辛料が入っています。
  清燉のスープには漢方薬が入っていて、永康より甘口です。
 老張には永康にはないトマト牛肉麺があります。
 何回も来て、食べ比べてください。
  違いがよく判るはずです。 」

- っていうことだった・・・・・・・・。


うーん確かに、
永康牛肉麺の肉は台湾産の黄牛だって聞いていたけど、
1回食って、豆板醤で煮込んだ牛肉の産地の違いを当てるのは、
素人と言われても、オレには無理だゼ。

それで、
” 何回も来て食べ比べると違いが判る ”
っていうのは、やっぱり
” よく似てる ”
ってのと同じことだと思ったナ。






・・・と、ここまでが9月6日の追加レポートだが、

実は、そのまた翌日、 ” 老張 ” に電話をかけた話を読んだ
ローカルの仲間が、

「 一方だけから事情を聴いたら片手落ちでしょ! 」

って言って、” 永康 ” の方にも電話をかけちゃった。
それで同じ質問をしたら、” 永康 ”の方の回答が、

「 何も関係はありません。
  似ているようでも味は違います。
  永康牛肉麺店がこの場所に移って来たのは民国69年ですが、
  元々民国52年 ( 1970年 ) には、台北で一番早く
  昔ながらの方法で豆板醤を使った四川風の牛肉麺を作り始めていました。
  比べてみると、
  永康が牛ダシ主体で香料なしのヘビーな味わいなのに対して
  お隣の老張はトマトも使ってライトな風味のはずです。
  台湾黄牛を使っているとマスコミに書かれたこともありますが、
  永康も牛肉はオーストラリア産です。 」

- なんだってサ。





ふ~んそうなのかぁ・・・
・・・まぁいずれにしてもなんだ・・・
ここまできたら、
電話だけじゃ決着がつかねーだろう。



「 こりゃ、もう一回出かけてって、
  食い較べるしかねーなァ。 」


と、固く心に誓うオレがいた9月7日の夜なのだった。



ってなことで、本日はここらでご無礼 !



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8月31日の練習 - トラック10km(清華大学)とウェイト(自宅)
9月01日の練習 - トラック6.8km(清華大学)とウェイト(自宅)
9月02日の練習 - トレッドミル3.5km&ウェイト(ジム)
9月03日の練習 - 休み
9月04日の練習 - 速歩5kmとウェイト(自宅)

また、
ヒザをトラブった。
しばらく走れないネ。
体重を増やさないようにしないと。