台湾で ” 餃子 ” と言えば、もちろん ” 水餃子 ” のことだ。
焼き餃子は、 ” 鍋貼、コーティエ ” と呼ばれて、
” 水餃子 ” に較べると、あまりポピュラーなものじゃない。
- って、これ前回の ” 水餃之家 ” の時の書き出しと同じだヨ。
でも、これは本当のことだ。
台湾では、水餃子は多分
” 麺類を売ってるミセ ” なら必ずあるメニューだし、
一方、焼き餃子 は、特別に
” 鍋貼 ” とか ” 煎餃 ” って看板に書いているミセでなければ
食べられないものだからネ。
今日オレは、
前回の続きの水餃子の話を書くために
台南では、一番集客力があると思われる水餃子屋
” 水餃之家 ” の東館
( 長栄路5段で、開元路との交差点の近くにある )
に行ってみた。
すると、なんてこったい!
上の写真を見るとわかるが、
左の方の赤い看板の
” 水餃之家 ” のシャッターが閉じていた。
( 定休日でもない 昼の1時なのに )
しょーがないからオレは、
同じ写真の右の方に写っている黄色い看板の
” 十七號麺館 ”
の方に行った。
前から、ここもなかなか評判の良いミセだ
- って知っていたからネ。
( 今日の写真は、いやにデカくて、メモリー食いなものだが、
これは それぞれのミセの看板が読めるように
- っていうささやかな配慮がある所為なんだナ。 )
左上は、このミセの
” 酸辣湯、( サンラータン、酸っぱくて辛い、水餃子とは定番コンビのスープ ) ”。
これは、普通のもので
” 水餃之家 ” の方がウマイと思う。
( 水餃之家の酸辣湯は、
今まで台湾で食った内でも一、二を争う味だからネ )
右上は、
” 豚肉水餃 ” だ。
これは、皮のQQ感もあるし、餡の肉の味の配分が良くて
結構ウマイものだ。
” 水餃之家 ” より、ちょっと良いかもしれない。
( 日本人だと、水餃子の うまい/まずい についてイマイチ判らない
- っていう人が多いと思うが、
そういう人は、今回のBLOGの一番下を読むと良いゾ )
左上が、このミセを前から見た構えだが、
看板の類が地味で
( 大体、ガラスの扉を、こういう風に開けていると
表面に張ってある字が重なっちゃって、全然読めないんだよナ )
今いっちょ迫力がない。
右上は、このミセのメニューだ。
これはなかなかいいゾ。
何がいいって、
麺のミセなんだけど、” 炒飯 ” があるんだよナ。
台湾では、
炒飯と餃子を一緒に食うのは、ちょっと変な感じだ。
( 主食がカブるからネ、まぁ日本で言うと、
” お好み焼きをおかずにご飯を食う ” みたいなものだな。 )
でもオレは、
” 餃子 ( 焼き餃子じゃなくてもサ ) をおかずに、
炒飯を食って、スープを飲みたい ”
- っていう時があるんだ。
( これって、台湾のミセでやろうと思っても、結構難しいヨ
餃子を売ってる ” 麺類のミセ ” には、普通ご飯ものは無いからネ )
だから、このミセはオレにとっては、良いミセだよ。
次は、炒飯も食ってみよう。
さて、
ミセの紹介は、これまでにしておくが、
この、長栄路と開元路の交差点の辺りっていうのは、
オレ達が1998年ごろ、台南にはじめてきた頃から
すでに巨大マンション群の建設が始まっていたんだ。
それが6年近くもたって
やっと、去年の暮れくらいから、人が住みはじめて
一階に入った沢山の店舗が、このごろ商売をはじめたんだナ。
そしてここの一階には、
台南の中心地で成功したミセが、結構支店を出している。
例えば、今日紹介しようとした
” 水餃子之家 ” の支店とか、
成功路の
” 劉家粽子 ” の支店とかだ。
他にも、今日書いた
” 17號麺館 ” とか ” 清代牛肉麺 ” みたいな
なかなかおいしいミセが多いから、
町の中心からは離れているが、
台南に住んでいる人は、
ちょっと立ち寄ってみると良いと思うゾ。
最後になるが、前回予告していた、
” 水餃子の、おいしい/まずい の区別の仕方 ”
の話をちょこっと書く。
ずっと前のことだが、
オレが台南で餃子屋を探し始めたころ、
事務所の ” カー ” さんと昼飯を食ってるときに、
こんな会話があった
tada 「 カーさん、どこか鍋貼のうまいミセ知ってる? 」
カー 「 えー、” 鍋貼 ” とか ” 煎餃 ” って味に違いがあるの?
みんな同じ様な気がするけどネ。」
tada 「 な~に言ってんの、水餃はどこでも同じ味だけど、
鍋貼はミセによって、全然味が違うよ! 」
カー 「 tada さんこそ、な~に言ってんの、水餃子はね、
作り方で、すごくおいしいのとまずいのの差ができるんだよ! 」
後で、この会話が妙に気になったオレは、
この味覚の食い違いの理由について、自分なりにじわっと考えて、
「 やっぱ、こいつは ” 食い慣れ ” から来る差だな。 」
と結論をつけた。
つまり、
子供の頃から日常的によく食べる食材については、
材料や調理法について、
より微妙な差がわかるようになっているが、
普段あまり食べつけない食材だと、
細かい差がわからないから、
” みんな同じ味がする ”
様に感じるわけだ。
こういう
” 慣れによる、個体差を区別する能力の発達 ”
- っていうことは、他の例では、
オレにとっちゃぁ
” 李朝のつぼ ” も ” 家の醤油入れ ” も
全く区別がつかないが、
” 中島誠之助 ” なんかだと、
良いものは、遠くからチラと見ただけで、
「 良い仕事をしてますねー。」
って判っちゃう
というような事実によく表れている と思う。
だーかーらー、
みんなも、もし
「 水餃子の おいしい/まずい の区別がつけられるようになりたい。 」
なんて思ったら、とりあえず
10軒くらい違ったミセで、水餃子を食ってみるのが良いゾ。
そりゃあ、子供の時からずっと
お正月の風習とかで、本当に水餃子を食いなれている
台湾の人の様にはいかないと思うが、
でも、かく言うオレも台湾に来て2年半、時々食べる程度でも、
最近うっすらと自分の中で
” うまいなぁー ” と思うミセと、
” 二度と来るか! ” と思うミセの差が出てきたからネ。
という所で、
今日は、お・し・ま・い。
一昨昨日のヒット数 - 404
一昨日のヒット数 - 682
昨日のヒット数 - 446
一昨日は、練習は休みでした。
昨日は、朝、ジムで、ウェイトと5kmJOGをやりました。
今日は、夜、成功大学で12 ( 7+5 ) km位流して走りました。
台中国際レースまで、あと98日。
↑の写真。綺麗なマンションでなんだか台南じゃないみたいですね。なんか寂しい・・・。
そちらの雨はもう大丈夫ですか?今度は日本が豪雨で大変な事になっています。そろそろ台風シーズンですね。何もないといいのですが・・・。
コメントありがとうございます。
水餃子を食べなれる方法なんですが、
日本にいても大丈夫ですよ!
確かに、日本では水餃子屋さんは少ないですが、探せば結構見つけることができます。
本格的な水餃子のミセを探すポイントは、
”北京”とか”山東”とか、大陸の北の方の名前がミセのどこかに使ってあることです。
”飲茶”、”上海”、”点心”なんていう言葉がならんでいるミセは、おいしくても、いわゆる主食として食べる水餃子のミセではありません。
それと、日本人むけに、水餃子がスープで煮てあったり、スープに入ったものがでてくるミセも、親切ではありますが、餃子本来の味がわかりにくいです。
横浜中華街には、水餃子がすごく有名な ” 山東 ” というミセがありますから、時間が有る時にご主人と一緒に行かれてはいかがですか。
(少し並ばなくてはいけないので、ピーク時は避けた方が良いです。)
また、是非お越しくださいね。