台南・ダイアリー

台湾の台南市で3年、新竹市で2年駐在して、色々な所へ行ったり美味しいものを食べたりしました。

卓家汕頭魚麺

2005年01月20日 | うまいもの


今日は、今年になってから 結構多く書いている
” 台南の麺類 ” シリーズの 5回目で、
民生路にある、ガイドブックにも よく載っている有名店
” 卓家汕頭魚麺 ” について紹介する。

最初に 説明してしまうが、” 卓家汕頭魚麺 ” の
” 汕頭 ( スワトウ/サントウ ) ” っていうのは、
広東省で、東の海側にある 最大の工業都市の名前だ。
中国で、海岸沿いの この地方を ” 潮州 ” と言うことから、
この地区のことを まとめて ” 潮汕 ” なんて呼ぶことが多い。
うまい食い物が 多い地方で、
ここらへんの食い物は、 ” 潮菜 ” といわれている。

台南では、
よくこの ” 汕頭 ” っていう字をつけた 麺類のミセをみかける。
例えば、 ” 汕頭魚麺 ” とか ” 汕頭意麺 ” みたいな。
みんな、気がついていたかな?



ここでオレは、左上の写真の
” 魚麺 ”と ” 魚丸湯 ” を食った。
右上はこのミセの料理のメニューだが、
招牌菜 ( ザオパイツァイ、看板メニュー ) は
” 魚麺 ”と、 ” 魚丸湯 ” 、
それに ”魚餃 ” という魚肉餡の餃子 - などの様だ。

” 魚麺 ” は、
” 狗母魚 ”っていう 白身の魚を すり身にしてから
細長く切って、” 麺 ” として調理するものだ。
この魚は、日本では ” エソ ” とばれていて、
生や、塩焼きで食っても 小骨が多くて ウマくはないので、
やはり、すり身にして、かまぼこ等の原料になっている。

しかし、” 麺 ” にしてしまうとは!



上の写真は、このミセの材料ケースだ。
” 魚麺 ” は左側奥の方においてある。
( ケースの中の食材が、キレイにならんで写っている。
  でも、オレが食った 出来上がりの麺の 写真の方は
  盛り方がきたなくて、なんか おいしそうじゃないナぁ。
  - と今、写真を見比べて 思ったりした。 )

ともかくも、魚のすり身を原料にした 食い物主体のミセで、
台南では すでに50年近く 営業している有名店だ。

自分自信で ” 魚麺 ” を食ってみた感想について、
少し正直に言うと、
魚のすり身を、 ” 魚丸 ” や ” おでんだね ” にしないで
” 麺 ” にしたアイデアは面白いが、
タレとかの味が、まぁ普通で、
” 魚丸 ” と ” 魚麺 ” のカタチの違いが、
おいしさ 自体に どういう影響があるのかは、
本当の所、あまりよく判らなかった。

” 魚丸 ” の方もゴク普通のものだったが、
中に ” 魚餃 ” が少し混ぜてあって、
これが、小ぶりだが 味があってなかなかおいしい。
” 魚餃 ” だけ、アトで追加して食った。
( 全体に、量が少ないから、結構色々食べられるゾ。 )

ともかく、一度は行ってみて
色々試してみる価値が あるミセだ。


最後に、ちょっとコメント。

オレは、こういう ” 魚麺 ” のようなものが、
中国の ” 汕頭 ” では、
どのくらい有名な 名産品なのか とか 由来
- とかを 知りたくて
” 潮菜大全 ” というサイトにある
4200種類の 潮州の食い物を 全部調べてみた。
しかし、ここ台南で有名な
” 汕頭魚麺 ” や、一緒に調べた ” 汕頭意麵 ” は
どちらも ” 潮菜大全 ” には 載っていなかった、
( 似たような 調理法の料理も無かった。 )
わずかに ” 潮汕式伊府麺 ” というものについての
説明を見つけただけだった。

このことから、台湾で
” 汕頭魚麺 ” とか ”汕頭意麺 ” と言っているものは、
本当は ”汕頭 ” の名産では無くて、
( だって、4200種類の、食い物リストの中に無いんだぜ。 )
どうも
汕頭出身の人が 台湾に来て 考案したものか、
さもなければ、
” 汕頭 ” というと 「 おいしそう 」 に聞こえる という理由でつけた
商売上のネーミングか、
のどちらかのようだなと オレは今、 考えているんである。


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月曜は、練習は休みでした。
一昨日は、ウェイトと30分JOGをやりました。
昨日は、ウェイトと30分JOGをしました。
今日は、仕事の都合で練習はしていません。