さて今日は、
前回 台湾南部式の ” 意麺 ” の名店、” 阿龍意麺 ” について書いたので
台湾では 同じ ” 意麺 ” という名前で 呼ばれる、
” 広東式の意麺 ” の有名チェーン店、” 進福意麺 ” について
少し説明する。
( 赤と青の 目立つ看板を 台南にいる人なら 一度は見たことが あるだろう。 )
上の右が、オレの買ってきた
” 花枝意麺 ( ホワツーイーメン、スルメイカの意麺 ) ” だ。
コイツは、左上の 写真で 山積みになっている、
” 揚げ麺 ” をゆでて もどしたものに
イカ とたまねぎの具の、甘酸っぱい トロリとした餡を かけてつくられている。
そして、この具の イカ が、
” 鱔魚 ( サンユイ、田うなぎ ) ” に変わると、
” 鱔魚意麺 ” になる っていうわけだ。
( 書かなくても いいことだが、この ” 鱔魚 ” は、
オレが 唯一 食べることが できない 台湾の食い物だ。
味は ともかく、
あの、” エイリアンの内臓 ” みたいな ルックスと
ゴキブリを プチっと かんだような テクスチュア が
どうにも ガマンできない! )
そして、麺の方だが、
揚げたての バリっとした麺に、
どろり~んと 熱々の 餡をかけたら 絶対ウマイ と思うが、
なぜか、どこでもわざわざ 麺をゆでて 柔らかくしている。
( 揚げたての麺に、あんをかけて食べる ” かた焼きそば ” は、
香港式の料理だ。
日本では 大抵の中華料理屋に あるが、
台湾では、めったに お目にかかることはない。 )
こういう ” 広東式 ” の 揚げたタイプの ” 意麺 ” としては、
あと、” 鍋焼意麺 ( コーサオイーメン ) ” というのが、
マチで よく売られている。
これは、 お釜みたいな 形をしたナベで
揚げ麺を 具と一緒にゆでて、火がとおったら、
ドンブリを使わず、その ナベ のままで 客に出すものだ。
揚げ麺は、ゆでる時間が短いし、入れ物も、ナベをそのまま使うので、
出来上がりが すごく早い。
” キッサ店 ” とか ” 朝メシ屋 ” みたいな所で食う
” ファーストフード ” の類と 考えて良い。
ところで、
ここまで、こういう揚げ麺を、” 広東式意麺 ” と呼んできたが、
本当の 大陸中国の名前は、” 伊府麺 ( インフーメン ) ” という。
なぜ ” 伊府麺 ” なんて 呼ぶかというと -
清代の 乾隆帝のころ、
広東州 恵州市の ” 知府 ( 地方政府の長官 ) ” で
” 伊乗綬 ” という人がいた。
この人は、驕らない性格で、地元の人に 人気があったが、
麺類がたいそう 好きな人だった。
あるとき、そのことを 知っている 近所の人達が
大量の ” 烏龍麺 ( うどん ) ” を プレゼントした。
とても 食いきれない 量だったので、ゆでては 人にご馳走したが、
間違って なんぼかを、湯に入れずに 油に入れて 揚げてしまった。
しかし、この マチガイ麺を 食った人は、かえって絶賛したため、
以後は、こういう揚げ麺は ” 伊 ” という ” 知府 ” の麺
すなわち ” 伊府麺 ” と呼ばれて、広東州の名物になった。
- ということらしい。
大陸では、普通、簡単に ” 伊麺 ( インメン ) ” と呼んでいるが、
これが 台湾に伝わった際に、
台湾に、モトからある ” 意麺 ” と 混同されて しまったようだ。
( 今度 書くけれど、元々 ” 意麺 ” を売っていた店が、
もとの 店名のまま ” 伊府麺 ” を売り出したり したのも
混同の一因 になったと 思われる。 )
以上が、今回の記事の メインの内容だ。
しかし、
オレには、 ” 広東式意麺 ” = ” 伊府麺 ” について
まだ一つ わからないこと があるので、最後に、そのことを書く。
それは -
中国には ” 五大麺 ” というものがあるが、その中に、
山西 ” 刀削麺 ”
四川 ” 担々麺 ”
北京 ” 打滷麺 ”
河南 ” 魚焙麺 ”
と並んで ” 伊府麺 ” も 一つに 数えられている。
だが、それはナンと、” 山東省名産 ” としてなのだ!
なんで? なんでだー?
もしか、知っている人が いたら 是非教えてくれ-!
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( 知っているかな?
ここ3週間位、このBLOGは
キーワード ” 台南 ” で 検索をかけた ときの表示順位が
YAHOO と MSN で1位、 GOOGLE で2位まで
上がってきているゾ。
前より ヒット数が少ないのに、どうしてだろう?
やっと ” 文化的 優良サイト ” と 認められたかナ。 )
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