てんから、てんから、てんからてん(4)

2021-05-07 09:53:34 | 童話
そして、しばらくして、また満月の夜に
『てんから、てんから、てんからてん。』、
『てんから、てんから、てんからてん。』
と聞こえてきました。
『これから、学級委員会を始めます。それでは、今やっている活動を話しあいます。』

都会の小学校のイヌとネコが
『寒くなったのでノドがカラカラになり、カゼをひきやすくなったので、毎日うがいをしています。』と発表しました。
村の小学校の動物達が
『僕達も毎日うがいをしています。』
と発表しました。
『それでは、質問のある方はいますか?』

『村では、これから雪が降りますが、都会でも雪は降りますか?』
『雪が降ることはほとんど無いです。』
『村ではたくさん降るので、みんなで雪合戦をしたり、雪ダルマを作ったりして遊びます。』
『えっ、雪合戦って何なの? それと、雪ダルマって、どんな形のダルマなの?』
『雪合戦はね、雪を固めてボールを作り、そのボールをぶつけて遊ぶんだ、とっても楽しいよ。』
そして、村の小学校の動物達が、雪ダルマを月に映して見せようとしましたが、まだ雪が積もっていないので、雪ダルマが有りません。しかたなく、雪ダルマの絵を月に映して見せました。
『ふぅ~ん。楽しそうだね。』
『うん、楽しいよ。』
『今度、雪がたくさん降った時の学級委員会の時に、月に映して見せてね。』
『うん、いいよ。』
『それでは、今日の学級委員会を終ります。また次の満月の夜に学級委員会をします。
バイバ~イ。』
『バイバ~イ。』