100才の小学生(2)

2019-02-01 05:50:23 | 童話
ある日、公園にジュースの空き缶がたくさん捨てられていたので、掃除をする班のイヌさんとタヌキさんとキツネさんが鈴木ヨシさんに相談しました。
『今まで公園にはゴミは捨てられていなかったわよね、誰が捨てたのかしら、公園の管理事務所で調べてくるわね。』
そして、鈴木ヨシさんがみんなの所に帰って来てお話しをしました。
『分かったわよ、昨日、公園で少年野球があったんだけれど、どこかのチームの子供が、あとで片付けようとて忘れていたんだって。事務所の方でチームの監督さんに電話をして分かったの。』
『ああ良かったね。また明日も掃除をするからね。』
『お願いね。』

暑い夏が終って、村で盆踊りをすることになり、村のみんなが盆踊りの準備をアライグマさんとネズミさんに頼みました。
しかし、アライグマさんもネズミさんも力が弱くて重い物を持てないので、田中トメさんに相談しました。
田中トメさんが力持ちの馬さんと牛さんに手伝ってもらうようにしました。
そして、盆踊りの舞台を組立てる長い木の棒を、馬さんと牛さんはたくさん運んで来て、アライグマさんとネズミさんが木と木をヒモで結んで舞台を組立てました。
『馬さんと牛さん、ありがとう、力持ちの馬さんと牛さんに手伝ってもらったから、みんなで盆踊りができるね。』
『そうよね、馬さんと牛さんが手伝ってくれなかったら盆踊りができなかったわよね。ありがとうね。』
と、田中トメさんも喜びました。
そして、盆踊りの会場でにぎやかな盆踊りが開かれて、みんなが大きな輪になって楽しく踊りました。
『来年も楽しい盆踊りをやろうね。』
『そうだね。楽しい盆踊りをやろうね。』