北極のペンギン(6)

2016-05-28 09:51:23 | 童話
そして、またどんどん泳いで行くと、今度は水が冷たくなってきました。

もっと泳いで行くと大きな船がたくさん走っていて、その走って行く方には大きな船から荷物を下ろしている港が見えました。

「ここはどこだろう?
遠くにきれいな三角形をした高い山が見えている。
あれっ、あそこは大きな船に荷物を積んでいるよ。
これからどこかへ荷物を運んで行くんだね。
行ってらっしゃい。」

そして、またどんどん泳いで行くと、今度は水がもっと冷たくなってきました。

またたくさんの船が留まっている港が有りました。
ここの船は高い所に電球をいっぱい付けて船の横に網が付いていました。

「わあっ、眩しいなあ。お父さんから聞いたことがあったけれど、夜の暗い所を明るくしてサンマをすくう船らしいね。」

もっと泳いで行くとまた高い所に電球をいっぱい付けて船の横にクルクル回る機械が付いていました。

「わあっ、眩しいなあ。この船もお父さんから聞いたことがあったけれど、夜の暗い所を明るくしてイカを釣る船らしいね。」

「すみません、北極はどっちですか?」
「あっちだけれど遠いよ。」
「ありがとうございます。がんばって行ってきます。」