北極のペンギン(2)

2016-05-24 21:33:00 | 童話
お父さんやお母さんにたくさんのお魚をもらって僕はどんどん大きくなって寒くなくなったので、お父さんやお母さんのお腹の下から、いつも外にいるようにしました。

そして、広い氷の平らな所の冒険に出掛けました。
山の無い平らな所なのでいっぱい歩いても、お父さんやお母さんが見えます。
もっと歩いて行くと海に着きました。

「やあ、ここがお父さんやお母さんがおいしい魚を捕っていた海なんだ。僕もお魚を捕ろう。」

僕は海へザブーンと飛び込みました。

「あれっ、氷の上を歩くのより随分楽だなあ。
両方の羽を少し動かしただけで魚と同じくらいのスピードで泳げている。
すごいなあ、もっと強く羽を動かすと、もっともっと速く泳げるかなあ。」

エイッと力一杯に羽を動かすと飛んでいるみたいねスピードで進みました。

僕は魚を全部追い越して一番になりました。

「わあっ、僕が一番だ。」