僕の背中(6)

2014-09-11 21:16:42 | 童話
そこにお母さんと妹がやって来た。
お母さんは、お父さんから僕が頑張っている事を聞いて『偉いわね。』と喜んだ。

お父さんが『今度は走ってみようか。』
『うん、頑張るから見ていてね。』

思いっきりヒザを上げるように注意をして走ったが、最初はうまくヒザを高く上げる事ができなかった。しかし、だんだんできるようになってきたのが、自分でもわかるようになってきた。
妹が『ガンバレ、ガンバレ。』と言って応援をしてくれた。

お父さんが、『だいぶ高く上げられるようになったから時間を計ろうか。』と言った。
僕はなんだか速く走れるような気がした。

『よ~いドン。』

僕は前より、もっとヒザを高く上げるようにして思い切って走った。
お父さんが『ああ、いいよ。さっきより5秒も速くなったよ。』と言ってくれたので、嬉しかった。

それから僕は学校にいる時も、家に帰って宿題が終った時も、一生懸命に練習をした。