霧のおじいさん(1)

2014-09-30 21:30:57 | 童話
霧の朝は不思議だ。

霧の中を歩いていると雲の中にいて、ふんわりと浮かび上がりそうな感じがするんだ。

僕が学校へ歩いて行っている時に右側のクツが脱げた。

あれっ、足の裏に何も当たらない。

今度は左側のクツが脱げたが、やっぱり足の裏に何も当たらないで、ふわふわとしている。

『早く起きないと、学校に遅刻するわよ。』とお母さんに起こされた。

『ああっ、夢か。』