カエルの僕が月へ行った話(13)

2014-09-04 20:55:20 | 童話
高い所は空気が無いので飛んでいるスピードがすごい。

やっとお月様が大きく見え始めた。

『あっ、人間が立てたアメリカの旗が見える。
よしっ、あそこに降りよう。』

月に着いたときに着地に失敗して転がってしまった。
ゴロゴロゴロゴロ、ゴロゴロゴロゴロ。
だけれど、転がったことで頭や背中をぶつけなくて助かった。

そして、月の表面で人間が飛び跳ねたように、僕も月の表面で喜んでピョンピョン、ピョンピョンと飛び跳ねた。

僕は旗を持ってこなかったので、アメリカの旗の横に、石で大きなカエルの絵を描いた。

君達が望遠鏡で月を見た時に、僕の描いたカエルの絵が見えるといいのだけれどね。