カエルの僕が月へ行った話(6)

2014-08-28 20:58:57 | 童話
次の日から2階の屋根まで跳び上がる練習をまた始めた。

ピョン、ピョン、ピョン、ピョン、ピョン。

まだ2階の屋根まで跳び上がるのは全然ダメだが、少しずつ高く跳び上がれるようになった。

毎日毎日、ピョンピョン、ピョンピョン。

練習をしている僕を見てスポーツをしている人間が、筋肉を強くする薬をくれた。

その人は、自分で飲むために買ったけれど、人間はルールで飲んではいけないことが判り、僕にくれたのだった。

カエルは飲んではいけないルールは無いから大丈夫なんだ。