カエルの僕が月へ行った話(2)

2014-08-24 09:19:17 | 童話
僕はいつも池の中にいるけれど、一番楽しいのは田植えの終った田んぼだよ。

みんな集まって合唱するんだ、楽しいよ。

合唱しながらお月様を見ていると、なんだか僕は月へ行けそうな気がする。

昔の人が、カエルが柳の枝に飛び付いている様子を書いているけど、僕もその気持がよく判る。

なんだか高い所へ飛び付けそうな気がする。

僕達には、田んぼや池ではなく、森の木の上を住みかにしている仲間も居るんだよ。

しかしね、僕は森の木よりもずっと高い月へ行きたいんだ。