食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『三枚舌、日本の核政策』

2013年08月06日 17時40分59秒 | 日記

今日は広島に原爆が落とされてから68年目の夏を迎える。若い時、広島で勤務した

ことがあり、夜勤明けの8月6日、眠い目をこすりながら平和公園の式典に出席したこ

とがある。朝8時過ぎで未だ涼しいはずの時間帯なのに、照り付ける強烈な日差しを

今でも忘れることができない。朝の厳かな式典、夜には本安川で亡くなられた方を偲

びつつ灯篭流しが執り行われ、広島は原爆慰霊の一色に染まる一日となる。いつも

のことながら、広島市長は世界に核廃絶を訴え『絶対悪』とまで言い切っている。式典

に出席した阿部総理は原爆反対の意見を述べているが、日本はNPT核拡散防止協

定に賛成しなかった、つまり反対した。世界唯一の原爆被害で核拡散防止のリーダー

だった日本が、アメリカの顔色を窺っているのか、核が拡散しないと困ることがあるか

らなのか知らないが、今のところ核拡散に賛成している。

原爆のような兵器には反対するが核の平和利用ならいい。平和的であっても、何か起

これば、とてつもない事になることもあるが概ね安全であるから日本の原発を買って欲

しいのが本音なのか。こうした状況下で広島市長、長崎市長が世界に真摯に核廃絶を

訴えるが、世界は日本政府の考えに賛同するのか、両市長の声に耳を傾けるのか、日

本の本当の声を、どのように受け取るのだろうか。

戦争、大量破壊兵器の使用、原爆投下、犠牲者の多くは戦争と関係のない非戦闘員

だ。原爆はそれの最たるもので赤子から年寄りまで見境なくに悲惨な結果をもたらす。

あれから68年経つというのに『被爆者援護法』による被爆者の救済は今でも、法の壁を

越えられず苦しみ続けている人がいる。法不整備による齟齬は政治家や官僚たちの

責任だ。全ての人にパーフェクトな法律はないにしても、せめて生きることに希望の持

てる助けになるよう少しずつでも改正して欲しい。これは東日本大震災の復旧につい

ても同じことが言える。

震災から68年後、誰かが私の意見と同じようなことを呟いていないことを祈る。


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