食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『回想旅行記、部屋替え』

2014年02月23日 17時42分50秒 | 旅行

私たちの部屋はメコン川が眺められる国道沿いの部屋だから、夕陽が落ちる頃、川面の様子を眺められる素敵な景

色と向かい合える。国道に面しているが周辺は意外と静かで、夜になると国道のバイクも静かになり眠るのにもいい環

境のように思えた。ところが夜中から大型車の交通規制が解除されるらしく、荷物を沢山積んだトラックの往来が激しく

なり、寝酒が覚めると騒音は無視できず、羊を何匹数えても睡魔襲ってこない。

2日目の夜は運の悪いことに寝ようとした頃から同一フロアに宿泊した中国人が、大声で部屋を行ったり来たり、ドアを

バッタン・ドッタンの大騒ぎでまたまた睡魔は何処かにトンズラ、それが鳴りやんだ後にはトラックの騒音が待っていた。

このホテルには未だあと3泊するから、これは我慢の限界と朝になってからフロントに行き、部屋を変えて欲しいと申し出

た。過去にこんなことはなかったのか係員は訝しそうに『何故でしょうか?』と聞くから、道路側は五月蠅くて眠れないから

反対側ならどこでもいいと言うと、何やらゴソゴソしていたが出された紙を見てようやく事情が読み取れた。つまり、道路沿

いの部屋は値段が高いのに対し、反対側だと安くなるが自己都合の申し出だから差額は請求しないという文面だった。

よくよく思い返してみたら旅行のパンフレットに『リバーサイドビューのお部屋』なんて素敵なフレーズがあった。確かに、

夜になると飾りを付けたディナー・クルーズの船が行き交い美しい光景を目にすることができる。

だが、こんな風景は1度見ればそれで十分ではないか、例え見えなくても私には静かに寝られる部屋の方がいい。

もう、何でもいいからNo problemと言いつつサインする。夕方に帰ると新しい部屋が準備されておりそこに移り変わっていき、

窓を開けてチェックすると外は隣の建屋の屋根しか見えなかったが、静かならこれでも十分。反対側は静かで国道の喧騒

から解放され、中国人も去り、健康的な羊がやって来た。


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