食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『回顧録、心臓エコー』 

2013年01月13日 17時49分27秒 | 回顧録

心臓は女医さんの担当で、弱りかけている私を少しは勇気づけて貰えるかと期待して

いたのに、ここでも長年の煙草の影響について聞かされ、勇気どころか更に弱りそうだ

った。何でも、煙草の害は毛細血管に現れある部分で急に細くなったりし、先端に血

液が送られなくなったり、そこが固くなりやがては・・・とか、心臓では等々恐ろしい説明

のオンパレードだった。

おまけに『未だ酒の匂いが残ってますよ。禁煙、禁酒を言われてますよね』ときついお叱

り。煙草は前日の8月26日を一時禁煙の日と決め苦しい2日目に入ったばかりなのに、

相棒の酒まで留目を刺されることになろうとは。殊勝な面持ちで寡黙になりヌルヌルの薬

の上を例の機械でエコーチェックを受ける。この検査も楽勝だった上に異常はなく連戦

連勝に気分はハイになるものの、この女医さん追い打ちをかける。

『詳細の検査はカテーテルをやってみないと分かりません。資料に沿って説明しますの

で、後からよく読んで承認されるなら署名、捺印して提出して下さい』

説明を受ければ、その内容は一時的に理解できるが、納得できるかと言えば『???』とな

る。素人目に見れば、カテーテルを手首から入れて心臓の辺りをゴソゴソさせる、もし間

違って心臓にグサッとなったり、血管が破れたりすれば癌の手術より先にお陀仏なんて

ことになるかも。

『先生、カテーテルだけは勘弁して貰えないですかねー』と懇願するもケンモホロロ。続

けて『先生、検査の死亡率が0.0xx%だったとしても私がそれになったら、100%の死亡率

ですよ』と変な小理屈を言ってみるものの効果はない。こんな患者の弱音や屁理屈など

お見通しの女医先生。

『それにしても、読めば読むほど署名なんてできないなー』と抵抗するも暖簾に腕押し。

心臓カテーテルは本当に怖いと思っていたから、何としてでも逃れなければと必死なれ

ど、必要な理由は理解しているから矛盾を感じながらの抵抗だ。子供が注射怖いと同じ

レベルで、本当は往生際が悪いだけの話。カテーテルの恐怖に打ち勝つには酒でも飲

んで、元気を取り戻す必要があるから、もう一寸だけ頂いてから本格的に一時禁酒すべ

しと都合のいい考えが浮かんできた。

そして、最終期限は心臓カテーテル検査の2日前までとし、それ以前に決心がついたら

一時禁酒とするのがベスト、いい具合にソフトランディングできそうな案ではないか。

実際の最終日をはっきりと覚えていないが、概ねこの案に沿って実行されたのだと思う。


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