食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『雑想考、ジニ係数』

2013年08月25日 17時53分14秒 | その他

世界どこの国でも貧富の差は存在する。閉鎖的な国、一党独裁、同族国家など一

部の人が権力を掌握し国家を成している所で貧富の差は顕著に表れる。権力者が

富を独占する傾向は、いずこの国でも同じとみられる。権力の放棄は富の放棄と同じ

だから、権力の維持が富の維持となるから、国民生活のことなど二の次になり負のス

パイラルに入っていく。ある意味から民主度合と貧富の差は反比例する。

民主度合の高い国では挑戦し富を得るチャンスは幾らでもあるのに対し、低い国で

は自分たち以外の者にチャンスを与えることは自分たちの立場を危うくする恐れを生

むから、スタートラインにさえ立てさせない。

共産主義や社会主義国家は国が生産するものを国民が等しく分配されるはずだか

ら、貧富の差なんて現れることはない。もし貧富の差があるとしたら『共産主義』はもは

や体を成していないことであるのに、中国政府はそれを認めている。

貧富の差を表す数値としてジニ係数というものがあり、1を最悪とし0.4を超えると貧富

の差がある危険水域、因みに日本、アメリカは0.3X。

中国政府の思惑としては貧富の差はあるが、無茶苦茶に悪いものではないから改善

する余地があり、それを政府が取り組むとガス抜きに使い批判を避けるよう仕向けて

いるのではないか。小泉首相の頃、国会でジニ係数論議がなされ、日本が格差社会

に突入したか否かの検証だったと思う。勿論、国会でワイワイやってどうなるものでは

なかったが、その時初めてジニ係数の存在を知った。

元々、データが怪しい中国政府の発表によるジニ係数0.44は信ぴょう性が低いとする、

中国の他機関の数値だと0.6~0.7が真実に近いとしている。また、政府の発表では近

年、格差は減少していると言うから、国民、マスコミ報道、SNSなどの情報と逆になって

おり、肝心な中国国民から信用されていない。

ある報道によるとあと数年で中国の億万長者はアメリカを超えて世界一になるとされて

いる。他国に誕生する億万長者を羨ましいとは思わないが、日本でも顕著に見えるよ

うになった格差社会、正規社員と非正規社員にしても生涯負い続ける荷物の量は比

較にならないほど違う。

日本と中国では状況が違うから一概に比較はできないが、日本の国土は全く平等とま

ではいかないにしても、国民が許容できる範囲差の開発がなされてきたから、生活イン

フラの優劣などは比較対象になり得ない。だが中国ではそうした格差も大きいから、世

界第2位の経済大国でありながら、国民への利益配分が不十分と言われる所以であろ

う。日本のジニ係数0.33をどのように感じ、どのように改善していくのか、国民の意見は

如何にあるのか?


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