クライアントさんと共にいること・・その1

2014-10-31 23:33:03 | 心理カウンセリング

もうすぐ、白寿を迎える女性のお話です。

 

「身体をうごかすことと、食べることが好きだね。

今は、前より手が動かないけど、いつでも何か作っている。

若い時は、手一杯働いて、子供も育て、何でもした、死ぬ目にもあった。

人間、やろうと思えば何でもできるもんだ。

 

朝、目が覚めると、「あれっ、まだ生きていたかと思う。」ありがたいよ。

いつ逝ってもいいけど、どうせなら百のお祝いしてもらってから逝くのがいいね。」

・・・・・なんともすごいお話を聞かせていただきました。

 

死そのものよりも、それまでの間の、肉体的、精神的な苦しみ、さらに今の時代は経済的な困難なども大きく、想像すると不安になってきます。

でも、もっとも恐ろしいのは、年をとっていくのに、「自分の人生で、やるべきことはやったという実感がないまま死ぬこと」だといえます。

それは、お金だとか名誉だとか外向きなものではなく、内向きの、いわば自分が自分であるということ。

 

誰でも、それが何なのか、これからどうしたらいいのか、わからなくなってしまう時があります。

そんな時、カウンセラーは、クライアントさんと深いところで共にいて、その人がその人になる(自分が自分になる)お手伝いをしていくのだろうなと思っています。