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塩野絵美選手の[2009 Ford Ironman World Championship] レポート

2009年10月19日 | つながり
株式会社 BODY TUNE のサポート選手のシオエミこと塩野絵美選手からレポートが届いたので御紹介。トップ10まで、あと少しのタイム差。トップ選手層は思った以上に厚い。

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[2009 Ford Ironman World Championship] レポート


[日時] 2009年10月10日(土)
[場所] ハワイ島カイルアコナ
[天気] 晴れ
[距離] S 3.8k B 180.2k R 42.2k
[結果] 10時間01分13秒(プロカテゴリー18位)


 今シーズン最大のビッグレース、アイアンマンワールドチャンピオンシップ。 今年で5回目の出場です。 昨年のこのレースで19位に入り、今年1年間トップ10入りを目標に活動してきました。
世界中のアイアンマンシリーズで予選を勝ち抜いた強豪が揃うこのレース。 このハワイの舞台で今現在の自分の実力がどこまで通用するのか、レース当日がとても楽しみでした。 また、体調もとても良く、ハワイだからと言って変に舞い上がることもなく、心・技・体、とても良い状態で本番を迎えることができました。

 プロカテゴリーのスタートは6時45分。 コースは片道1.9kの往復コース。 スタートも上手く行き、5人の集団になりました。 だいたい1kを過ぎたあたりで前を泳いでいた選手が中切れを起こし、その前の2人が先に行ってしまいました。 私ともう1人の選手で追いかけたけれど、追いつくことができずそのままスイムフィニッシュまで2人で泳ぎました。 7月下旬からスイムの強化に取り組んできて、昨年よりも3分速いタイムで泳げたものの、それでも上位とはかなりタイム差が開いてしまいました。 もう少し速いタイムを目標にしていたのでガッカリしましたが、その分バイクとランで絶対に挽回しようと気持ちを入れ替えました。

 バイク序盤、カイルアコナの街を走る所はまだ選手も多いので自分のペースをつかむのが難しいけれど、人のペースに惑わされず、とにかく積極的に行きました。 大観衆のパラニロードでは応援の方々からパワーをもらい、クイーンKハイウェイへ。 今年は昨年に比べると気温が高く、風も吹けば今日はサバイバルレースになる予感がしました。 とにかく暑さでバテないように、エイドステーションごとに水をもらい、こまめに身体にかけて暑さをしのぎました。 約65k地点のカワイハエまでは風の影響もほとんどなく、そこでタイム差を聞いたら上位の選手と差が詰まっているのを確認できました。 そこから折り返し地点のハヴィまではアップダウンの連続、風も強くなってきました。 毎年この場所
から一気にタイム差を縮めているので、風が強くなるときついけれど逆にチャンスだと思いました。 ダラダラと続く上り坂を終えると、折り返し地点のハヴィの街にやってきました。 折り返したら下り基調の追い風で楽になるだろうと楽しみししていたら、風が回っているのか斜め右からの向かい風....。 毎年折り返しからバイクフィニッシュまでの間に沢山の女子プロ選手をパスしているので、とにかく集中を切らさずに前を追うことだけを考えて走りました。 クイーンKハイウェイに戻ってからも斜め右からの風との戦いでした。 予想通り、ペースダウンしてきている選手を沢山抜くことができ、最後のランへ。

 ランの強化にも取り組んできたので、とにかくランがどれだけ走れるのか楽しみでした。 いつも通り、行ける所まで行ってあとはひたすら粘る。 目標の3時間10分を目指して走りました。 しかし半端なく暑かったです。 エイドステーションが1マイルごとにあるので助かりました。 そこで氷をもらってレースウエアーの中に入れてもすぐに溶けてしまう程でした。 コナから折り返し地点のケアウホウの往復はトレーニングで何回も走り、コースを把握していたのであっという間に感じました。 その途中でリタイヤしている選手を何人も見かけました。 まだまだ上位を狙えるチャンスだと思いました。 パラニロードの上り坂を過ぎてクイーンKハイウェイに入ると日陰は全くなくなり、そこからエ
ナジーラボまでの道のりが長かったです。 それでも自分の走りはリズムも良く好調でした。 いつもなら暑さで潰れてしまう所でしたが、絶対に気持ちでは負けないと心に誓ってエナジーラボを目指しました。 エナジーラボに入ってすれ違う女子選手を確認したら何人か失速している選手がいました。 その時点で自分の体力も相当消耗していたけれど、このチャンスを逃がしてはいけないと思いました。 エナジーラボからフィニッシュまでの約10kの間に5~6人抜くことができました。 その中には去年トップ10入りしている選手も何人かいて、改めて今日はタフなコンディションだったことが分かりました。 カイルアコナの街に戻ってくると応援の数も増えて、フィニッシュラインを駆け抜けるとき
は応援の凄さに鳥肌が立ちました! 去年のトータルタイムよりは遅かったけれど、順位を1つ上げて女子プロカテゴリー18位、自身最高位でフィニッシュ。 ランタイムも目標タイムには程遠かったけれど、このコンディションの中、最後まで粘りの走りができました。

 今回のハワイを終えて、目標であるトップ10に入る為には相当な覚悟と今まで以上の努力が必要だと感じました。 しかしトップ10入りも毎年少しずつですが近づいてきています。 3種目ともまだまだ課題は沢山あるけれど、特にスイムの強化をこのオフから1年かけてやっていきます。 バイクも自分の実力を出し切れていないので不完全燃焼。 今回のハワイで受けた刺激を常に忘れずにまた来年挑戦します!

 このハワイアイアンマンをもって今シーズン終了となります。
今シーズンも1年間応援していただき、ありがとうございました。
応援していただいている皆さんに支えられていることを強く感じています。
来シーズンに向けてより一層トレーニングに励み、更に成長できるよう今後も頑張っていきたいと思います。
今後も応援よろしくお願いいたします。


                              10月19日  塩野絵美





  [リザルト]
優勝 Chrissie Wellington(GBR) 8:54:02 S 54:31 B 4:52:07 R 3:03:06
  2位 Mirinda Carfrae(AUS) 9:13:59 S 58:45 B 5:14:18 R 2:56:51
3位  Virginia Berasategui (ESP) 9:15:28 S 58:52 B 5:01:42 R 3:10:43
4位  Tereza Macel(CZE)      9:23:43 S 53:29 B 5:04:17 R 3:21:12
5位  Samantha McGlone(CAN)  9:30:28 S 58:47 B 5:16:17 R 3:11:27
6位 Rachel Joyce(GBR)       9:32:27 S53:31 B5:10:03 R3:23:43
7位 Joanna Lawn(NZL) 9:34:45 S57:16 B5:19:10 R3:13:35
8位 Sandra Wallenhorst(GER) 9:38:28 S1:03:07 B5:20:43 R3:09:24
  9位 Dede Griesbauer(USA) 9:40:59 S55:05 B1:10:22 R3:30:53
 10位 Tyler Steawart(USA) 9:42:41 S1:08:31 B5:06:20 R3:22:59
18位 Emi Shiono(JPN) 10:01:13 S1:12:53 B5:22:49 R3:20:00
         

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