【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

[短信]全労連議長に秋山正臣さん、兵庫の公務員労組出身、女性初の小畑雅子議長は2期4年で退く

2024年07月28日 06時21分20秒 | その他
 全労連は2年に1度の「第32回大会」を開き、最終日の3日目となったきのう令和6年2024年7月27日日(土)に、秋山正臣・新議長を選出しました。兵庫県の公務員の労働組合の出身。事務局長の黒澤さんは続投しました。

 同大会は「たたかう労働組合のバージョンアップ」などをかかげて開催。秋山新議長は「2004年の大会に代議員として出席してから、全労連にかかわっている」と自己紹介し「コロナ禍から労働運動はまだ回復していない。組合員の拡大が進まない」と危機感を示しました。そのうえで「労働運動の先輩から、小指の痛みを全身で感じるべきだと教えられた」と語り、労働基準法の改定などで先頭に立ちたいの意気込みをにじませました。秋山新議長は選挙や春闘に関する考えはあいさつで示しませんでした。

 2期4年で退いた小畑雅子前議長は動画で退任のあいさつをし「労働運動におけるジェンダー平等で一定の役割を果たせた。少なくとも今後は『女性初の』とは言われなくなる」とし「来年3月までは、埼玉県の教師の組合員。どこかでお目にかかりたい」と語りました。

 全労連と選挙をめぐっては、前回の参院選(2022年)で、東京土建一般労働組合の足立支部長らが公然と立憲民主党公認の青木愛候補(元東京12区選出衆議院議員、現・参議院国土交通委員長)を応援して当選。一方、ことしになってから組合員が自民党関係者に政策提言文書を提出したことで内部で議論が出ているとの憶測があります。

 以上です。