【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【アメリカ】共和党・トランプ大統領候補(前大統領)が右耳たぶ貫通の暗殺未遂、警察庁警備2課は県警に指示

2024年07月15日 09時19分45秒 | 国際
[写真]駐日本アメリカ大使館、筆者撮影。

 向こう時間の2024年7月13日午後6時過ぎに、東部独立13州・ニュージャージー州で、共和党のトランプ大統領候補(前大統領)が銃撃され、右耳たぶ上部を貫通する怪我を負いましたが、一命をとりとめました。アメリカのキャンペーン特有の360度型のリング形式の演説会場でした。

 大統領経験者・有力候補の暗殺未遂は、1981年のワシントンでのレーガン大統領暗殺未遂事件以来43年ぶりと思われます。今回の20歳の共和で有権者登録した容疑者は射殺済みですが、1981年も映画「タクシー・ドライバー」の「行き過ぎた正義感」がほうふつとした実行で、今回もSNSのネガティブ・キャンペーン・煽りによる憎悪が影響したのかもしれず、選挙運動の在り方に一石を投じそうです。

 トランプさんは15日の共和党全国大会に自ら出席する見通しで、そこで指名を受けます。

 人類の医療格差の頂点にいる米大統領経験者は、ジミー・カーター元大統領が99歳で健在。中期的には低成長低インフレのアメリカで、キャンペーンを維持できる資金力がある候補者は、民主、共和両党とも高齢男性白人となっており、民主主義の停滞も指摘されています。

 日本の警察庁警備局警備第2課は、各都道府県警に対して、14日付で「指示」を出したと読売・NHKなどが報道しており、過剰な警備・警護につながる懸念もあります。

 直接選挙による大統領制では、メキシコで1993年、60年間政権を独占した「制度的革命党」の指名を受けたコロシオ幹事長がティファナで360度型の演説会場で射殺され、候補者が代わり当選したことがあります。同国は人口の1割に過ぎない白人が大統領ポストを長年独占しています。私はティファナを1989年に訪れたことがあり、政権交代ある二大政党制のアメリカのサンディエゴと、そうでないメキシコのティファナが陸続きの隣町なのに経済的状況が全く違う、例えれば、コカ・コーラに氷が入っているか、入っていないかまで生活が違うことを目の当たりにして、アメリカ方式とそれ以外が違う場合は、アメリカ方式が当然正しいという世界観できょうも日本で生きています。

 以上です。