ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

与党は半分根負けであす9時まで休戦協定も「丁寧な説明」1カ月延長戦拒否をめざして「残り8時間半の闘争」

2024年03月01日 23時59分27秒 | 第213回通常国会 令和6年2024年1月召集
[写真]立憲民主党の泉健太代表・岡田克也幹事長・安住淳国会対策委員長、おととし2022年12月10日、宮崎信行撮影。

【衆議院本会議第2ラウンド 今夜令和6年2024年3月1日(金)】
 「鈴木俊一財務大臣不信任決議案」は投票総数449、賛成107、反対342で否決されました。議長は「散会」を宣言しました。

●あすの予定
 衆議院予算委員会は公報上「0時30分」ですが、午前9時開会の予定。前日の集中審議の立・共が2時間半、締めくくり質疑2時間となります。ちなみに前日の時点では自民の割当時間はゼロ。予定通りこなすと、午後1時過ぎまでかかって通過となります。

 衆議院本会議は午後1時開会の予定。きょうの残りを消化し、通常の日程通りにやると、午後3時半には可決となります。

 但し、立憲民主党としては残り8時間半引き延ばせば、参議院は延長戦でなくなり、岸田文雄首相は「丁寧な説明」をさらに1カ月間しなければならなくなります。

●宮崎信行はきょう3月1日で50歳になりました。また東京23区のうち、北、足立区に続き、練馬区でも地主になるめぐりあわせとなり、既に不動産売買契約を結び終えました。今月中に99%、決済・移転登記完了となります。父の上京から72年。母が徒歩30分遠出してお刺身を買ってきてくれました。母と2人暮らしの子供部屋おやじとして、これからもがんばります。

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鈴木財務大臣不信任決議案提出で「政府与党の偉い人」に問われる午後10時再開からの2時間の扱い

2024年03月01日 21時06分03秒 | 第213回通常国会 令和6年2024年1月召集
[写真]鈴木俊一財務大臣、5年前に宮崎信行が撮影。

 立憲民主党は「午後7時58分」に「鈴木財務大臣不信任決議案」を提出しました。決議案は、午後10時に再開する衆議院本会議で最初に議題となります。議長は一方的に「延会」を宣言することができます。仮に午後10時からの審議中に午後11時50分台が来たり、それより前の時間帯を見計らったりして、議長は一方的に延会を宣言し、あす午前0時10分過ぎ頃から本会議を再開することができます。

 趣旨弁明演説の途中で、午後11時50分台を迎えたときなどの延会宣言するてはずの先例はありません。

 岸田文雄、茂木敏充両議員が、議長に、「令和6年度予算案」の採決は週明け月曜日の午後1時ごろまで先延ばししましょうと提案すれば、そのアイディアが十中八九、通るでしょう。

【追記 22時5分】
 本会議は午後10時再開し、「財務大臣鈴木俊一君不信任決議案」が緊急上程されました。奥野総一郎さんが趣旨弁明。【追記終】

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衆議院予算委員会は、集中審議の途中で休憩、あす2日(土)午前0時30分は「理事会協議を踏まえて」既に設定したので「ご承知おきください」と小野寺五典委員長

2024年03月01日 19時58分32秒 | 第213回通常国会 令和6年2024年1月召集
 衆議院予算委員会は「令和6年度予算案」の19日目で、集中審議4本目「内外の諸課題」5時間コースをしていましたが、立憲と共産に割り当てたおよそ2時間半を消化する前に、暫時休憩となりました。2024年3月1日(金)午後7時45分ごろ。

 この直前に、小野寺五典委員長=写真は宮崎信行撮影=は「なお、理事会での協議を踏まえ、次回は明日(3月2日土曜日)午前0時10分から理事会、0時30分から委員会を開会することになりましたので、ご承知おきください」と語りました。

 伝統的な、与党理事が野党委員を呼びに行ったり、「空回し」をしたりせずに、暫時休憩となりました。きょうの残り4時間の間に再開する可能性は極めて少ないと思われます。

 今後は集中審議の残り2時間半の扱いとともに、締めくくり質疑2時間・組み替え動議提出・討論・採決の持ち方も協議が必要となります。

 衆議院政治倫理審査会は日程を完了して、散会しました。

 立憲民主党はさきほど3月1日(金)午後7時40分ごろから、きょう二度目の「臨時執行役員会」を開催。水岡俊一参議院議員会長もまじえ、衆議院本会議のはこびそのものについても作戦を練っているとみられます。

 委員長らの「読み原稿」が聞きなれないものばかりで、自民党衆議院国対や衆議院事務局の中堅の切れ者1名程度が自らの出世もかけて研究しているのかもしれません。

 以上です。

参議院側の「消化試合」阻止へ、立憲、きょうあすの本会議採決遅延、年度内成立確定なら審議必要なし、裏金追及継続に自信

2024年03月01日 17時53分43秒 | 第213回通常国会 令和6年2024年1月召集
[写真]趣旨弁明のために登壇した山井和則・予算委筆頭理事、きょう2024年3月1日の衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

 立憲民主党は「裏金国会」として国税庁次長の画期的な答弁を引き出し続けるなど令和6年度予算案審議を過去に例がないほど安定した世論のもとリードし続けてきました。最終局面となりました。日本国憲法60条は、「予算30日ルール」を設けています。このため、参議院予算委員会は2月2日(金)に趣旨説明を受けてから、開かれていません。仮に年度内成立が確定すると、法令上は公聴会だけ開けば、採決してもいいことになります。このため「消化試合」を避けるため、野党・立憲民主党の衆議院側が奮闘していることになります。参議院立憲は破壊力が強いのですが、きょねんは中盤か「高市早苗総務大臣の一級品の行政文書」の追及を始めつつ終盤で失速したため、「裏金国会」を続けたい政治判断です。

【衆議院本会議 第1ラウンド 令和6年2024年3月1日(金)】
 「予算委員長小野寺五典君解任決議案」が緊急上程され、山井和則さんが趣旨弁明しました。山井さんは「裏金議員」を一人ひとり読み上げ、説明しました。演説は手元の計算で、2時間58分ほどになり新記録となりました。
 この後の討論では、自民党の橋本岳理事が「1月29日の集中審議、政治資金問題等も審議時間に含めるべきだ」としました。
 午後4時36分ごろから採決。全く別の動きで、れいわ新選組の大石あきこさんが牛歩戦術。額賀福志郎議長は「1分以内に制限します」としました。平和安全法制国会以降、「制限動議」は議長本人が出せるという解釈になっています。その後、投票箱閉鎖と集計を参事に命じました。ここで、大石さんが登壇したため、降段命令を出しました。記名投票表決の牛歩戦術での降段命令は初めての可能性もあります。
 採決の結果は、投票総数447、賛成115、反対332の反対多数で否決されました。
 議長は午後4時59分ごろに暫時休憩を宣言しました。
 裏金議員は国会議事録に名前を残されたので、その玄孫が会社に就職しようとしたらAI自動スコアではじかれたり、お店を始めたら「納入したビールの代金は売掛金でなく今すぐ現金で払ってください」と言われたりするかもしれません。人は死んでも金と国は死にません。

【衆・予算委員会】
 本会議が絶妙な時間で休憩となりました。
 そして、午後5時半に開会しました。きょうの審議は7時間コースなので、きょう中に入りきりません。
 「令和6年度予算案」は19日目。
 きょうは集中審議4本目「内外の諸課題」3時間と締めくくり質疑2時間の合計5時間コース。本会議の暫時休憩が午後4時59分だったので、ちょうどきょうの本会議に上程できない時間になります。自民党の割り当ては5時間のうちわずか15分間なので、自ら打ち切って時短をすることはできません。
 なお「集中審議」としては異例ですがNHKは国会中継として放送していないようです。

【衆・財務金融委員会 第1ラウンド】
 午後5時21分ごろに開会し、津島淳委員長が「次回は明日3月2日(土)の午前0時20分に開会する」と宣言。そのうえで、散会ではなく、暫時休憩を宣言して、いったん閉じました。議題は「所得税法改正案」(213閣法1号)。

【衆・総務委員会 第1ラウンド】
 休憩となっています。議題は「地方税法改正案」(213閣法2号)と「地方交付税法改正案」(213閣法3号)。「3号」は採決されれば、立憲も賛成する方向。

【衆・議院運営委員会 第1ラウンド】
 再開後に、午後11時50分より以前には、あす3月2日の本会議の設定と衆議院公報を掲載しなければ、あすの本会議は絶対に開けない決まりとなっています。理事会を開かずに、議院運営委員長が設定することもできます。山口俊一委員長に関する決議案が立憲民主党から提出されることも予想されます。

【衆・政治倫理審査会】
 西村康稔さん、松野博一さん、塩谷立さん、高木毅さんの「安倍派パーティー券キックバック不記載裏金問題」。
 西村さんは比較的理論的に説明し、自身は事務局長として派閥でお金を集めることよりも、個人後援会で集めて後輩の面倒を見ることを優先したと語りました。
 松野さんは、事務総長を務めた時期に、お金の決済や政治団体の監督をしたことがないと強調しました。これも事実かもしれません。枝野幸男さんから同じ日に別々のホテルで、個人後援会と裏金から支出がある理由を問われる場面もありました。
 30年前「CP研究会・比較政治制度研究会」のメンバーだった塩谷立さんは「熱病」とも揶揄された政治改革時代を振り返り、忸怩たる思いを見せました。
 前日、簗瀬進・昭和音楽大学前学長は「モーツアルトと憲法」の最終講義で川崎キャンパスを去りました。岡田克也さんは野党幹事長として朝8時半から国対部屋で臨時執行役員会、本会議で堂々巡りで賛成票を投じるなどひょうひょうとしていました。
 
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