【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

谷畑孝・日本維新の会衆議院議員(73歳)が議員辞職願を提出し政界引退、美延映夫さんが繰り上げ当選へ

2020年04月01日 20時08分50秒 | 第49回衆院選(2021年10月 岸田続投 枝野辞任)
 報道によると、谷畑孝・日本維新の会衆議院議員(大阪14区比例復活)は、さきほど令和2年2020年4月1日(水)、大島理森議長に議員辞職願を提出しました。

 早ければ、あす午後1時の本会議の冒頭で認められる見通し。

 谷畑さんは団塊の世代で73歳。衆議院では当選8期、参議院で当選1回。社会党で初当選し、自民党、日本維新の会を渡り歩きました。政党は渡り歩きましたが、解放同盟の支持は一貫して得ていたと思われます。

 中央選挙管理会は、近く、大阪4区で惜敗率90%だった、美延映夫さんを繰り上げ当選させるとみられます。この選挙区では3名が立候補。自民党の中山泰秀さんが当選。きょねん近畿ブロックの補欠選挙に共産党現職が立候補したことに伴い繰り上げ当選した共産党の清水忠史さん、そして美延さんの立候補者3名が任期中に全員当選したことになります。

 以上です。
 

【4/1】残り会期77日間に、コロナで首相らマスク姿、「MMT」勢い増す、自民・西田さん「金本位制でないから日銀はいくらでも通貨供給できる」に黒田、安倍同調

2020年04月01日 18時23分32秒 | 第201回通常国会(2020年1月から6月)「コロナ感染症」
 第201回通常国会は、73日間をつかい、残り会期77日間。審議入りしていない法案は26本あります。必要なのは復興庁延長法案、政投銀延長法案、そして、地銀と乗り合いバスの独禁法特例法案程度でしょうか。コロナ国会となりましたので、絞り込んでもいいかも。第1次補正予算案(来週閣議決定)、第2次補正予算案(不明)と、その関連法案となります。

 きょう早朝、全国で60足らずの指定感染症医療機関のようすをうかがいにいきました。3週間ぶり。感染症隔離病棟に葉桜。緊迫感はありませんでした。カーテンが開いている部屋もあり、生活感がありました。3週間前と比べてカーテンの開け閉めが目立つので、入院患者の数は増えているのかもしれません。入社式を中止する動きもあるでしょうが、こちらは「新入職員は講堂へ」の張り紙。春ですね。

 ここで、メディアにも出ており、武漢チャーター便の患者の治療(退院)にあたり東京都庁の記者会見にも同席した医師が出勤する姿をお見受けしました。早朝出勤ですが、さほどおつかれではなく、マスクをせずに傘をさして出勤してきました。早番の看護師さんと思われる男女1名ずつも、違う病棟かもしれませんが、さほどおつかれでないようす。入社式をしたり、外ではマスクをしていないのは、知識と態勢があるからで、最も安全なクリーンゾーンで、市井で真似するわけにはいかないでしょう。タクシー運転手さんによると、ここではない病院間を移動した医師はさすがに疲れていて「感染症は開業できないから、もともと専門にする医師が少ない」とのこと。科にかかわらず37度5分の熱がある医師は強制的に休ませるローテーションをとっている病院が多くて、ひっ迫しているのは事実。都知事の対応ですが、キャバクラ・ガールズバーの疫学調査の問題も多いでしょうが、近隣の私立「永寿総合病院」が院内集団感染を出すという呆れ果てる失態をしてしまい、医療リソースの移動のため、週末の東京消防庁救急隊は忙しかったようだ、というような世間話をしました。この先も、我が国は東京で、医療崩壊や感染爆発はないでしょうし、都知事は大袈裟ですが、さはさりながら、油断は絶対に禁物です。政府に私権を制限されるすきを与えないよう、一人一人が同調圧力をかけあって、行動を自粛しましょう。
 

[写真]指定感染症医療機関の4月1日「入社式」のはりがみ、2020年4月1日午前6時半ごろ、宮崎信行撮影。

[写真]指定感染症医療機関の感染症隔離病棟、同。

【参議院決算委員会 令和2年2020年4月1日(水)】

 「平成30年度決算承認案」の全般質疑がありました。

 別エントリーで速報しましたが、首相らはマスク姿で、一部閣僚は副大臣席を使って、距離をとり「ソーシャルディスタンス」をしました。


[画像]マスク姿でソーシャルディスタンスをとる閣僚ら、きょう、参議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

 自民党の西田昌司さんは「MMTについて。100年前に金本位制でなくなって、管理通貨制になったから、日本銀行はいくらでも通貨を発行できる」とし、黒田東彦日銀総裁は「委員ご指摘の通りで、日銀が保有する、金など実物資産に制限されない」と答えました。首相らも賛同し、MMT論が一気に加速してきました。

 石破派で、鳥取選挙区(現・島根鳥取合区)初当選の舞立昇治さんは自民党の党是「国土の均衡ある発展」をもじって「国土の不均衡な発展」と語り、山陰の新幹線などのインフラ整備への国費投入を求め、少子化対策で10年間集中的に子育て費用を国が負担するような特例期限を設けるべきだと主張しました。でも、民主党が今世紀初めから言っていたことですよね。石破茂派が自民党総裁になる可能性は再浮上しつつありますが、こういう人たちを受け止めらられる二大政党というものができないか、と私はずっと考えています。

 大門実紀史さんは、芸術家への休業補償を求めました。

 次回は、定例日の4月6日(月)午後1時で、省庁別審査に入っていくと思います。但し、月曜日開催は、会計検査院はいいですが、それ以外の霞が関官僚にも負担をかけることになるとは思います。

【衆議院農林水産委員会 同日】

 基本法にもとづく閣議決定で、きょうから向こう5か年間の「食料・農業・農村基本計画」について、農相が説明しました。令和12年度(2030年度)の食糧自給率をカロリーベースで45%、生産価格ベースで75%に引き上げるという現実的な目標。新型コロナウイルス対策も臨機応変に各所に書き込んだ、現実的な計画となっています。

 参議院ではあす、計画に対する質疑もあると思います。衆議院のこの委員会は次回は8日(水)の午前9時から。「種苗法」はまだ審議入りしていません。

 以上です。

安倍晋三首相らもマスク姿で答弁

2020年04月01日 09時25分20秒 | 第201回通常国会(2020年1月から6月)「コロナ感染症」
[画像]安倍晋三首相、2020年4月1日の参議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

 安倍晋三首相らは、マスク姿で答弁。

 新型コロナウイルス感染症「COVID-19」は1月下旬から市中感染していましたが、先週末からの検査で東京など全国で過去最多の1日当たりの新規感染者判明数となっています。

 これを受けて、昨日朝の閣議ではマスクをしていなかった安倍首相も夕方の対策本部会議ではマスク姿に。けさの参議院決算委員会「平成30年度決算承認案・全般質疑」全閣僚出席テレビ入り審議ではマスク姿で登場しました。

 つい先日まで、マスクをしていると本人が病気だとの認識は圧倒的だったため、政治家は常にマスクをできないという認識でした。




 一方、麻生太郎大臣は答弁中にマスクが外れて、自らマスクをとりました。答弁席と質疑者席は、テレビで見るよりもずっと近く2メートル程度、3歩程度しかないのですが、懸念される、飛沫感染の懸念はないでしょう。

 東日本大震災では、翌日から菅直人首相らが、各府省庁の防災服で対応。今回は2月1日に政令が施行されていながら、2か月後からのマスク姿となり、遅い気はします。但し、我が国では、かなり強い発信をしないと、移動の自由に関する自制が効かない面もあるでしょう。

 さて、筆者・宮崎信行はけさ、指定感染症医療機関のようすをうかがいにいきました。偶然、科長先生が傘をさして出勤してきましたが、マスクはしていませんでした。院に入ればすぐに消毒できるということでしょう。感染症隔離病棟も葉桜を見ながら、外から見る限り、緊迫しているようには感じませんでした。こことは関係ありませんが、タクシー運転手さんに聞いたら、某所から某所に医師を運び、感染症は開業などがないため専門的な医師がもともと少なく、今はどこでも体温が37・5度になった医師は勤務させないようにしていることもありひっ迫してはいるとのこと。また、先週後半に台東区の市立病院で院内集団感染があったことで、先週末は、消防庁救急隊の移動が見られたようだ、との認識が一致しました。なので、東京の医療リソースがひっ迫しているのは間違いありません。私は楽観的ですし、知事の発信は大袈裟だと考えますが、油断禁物ですし、しっかり社会を見ていきます。ちなみに、4月1日ですので、「新入職員はこの先の講堂に集まってください」との張り紙もありました。

 以上です。