【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【4/29】補正予算案が全会一致で衆議院予算委員を通過、あす成立し「持続化給付金」「特別定額給付金」スタート

2020年04月29日 17時29分04秒 | 第201回通常国会(2020年1月から6月)「コロナ感染症」
(初投稿は11時ごろで、午後5時半に最終更新)

[写真]夏の日の高い空の国会議事堂、2年前、2018年8月下旬、筆者撮影。

 自民党と公明党の内輪もめで1週間遅れた補正予算ですが、あす成立が確実となりました。特別定額給付金、持続化給付金がスタートします。

【衆議院本会議 令和2年2020年4月29日(祝・水)】

 「令和2年度第1次補正予算案」を採決し、全会一致で可決し、参議院に送りました。

 1年間の無利息延納などを認める「地方税法改正案」(201閣法55号)「令和2年度特別定額給付金等の差し押さえ禁止の時限法案」(201衆法 号)、法人税繰越欠損金の還付金の対象を拡大する「新型コロナウイルス感染症等の影響に対応するための国税関係法律の臨時特例に関する法律案」(201閣法54号)の3法案が全会一致で可決され、参議院に送付となりました。

 1時間弱で散会。

【衆議院予算委員会 令和2年2020年4月29日(祝・水)】

 「令和2年度第1次補正予算案」が全会一致で可決すべきだと決まりました。

 コロナで取材も大変ですが、共産党も賛成することを、日経新聞は報じていました。

 基本的質疑2日目は午前8時半スタート。政府びいきの運営のペースをおさえた棚橋泰文委員長は昭和の日だが、審議することを言及。委員席での「3密」をさけることも求めました。

 玉木雄一郎さんはもらう意見には必ず「こわい」と書かれているとの世論を紹介。ウイルス感染症という見えない敵だけでなく、先行きが見えない経済への配慮について提案しました。きのう提出した「中小企業等の事業用不動産に係る賃料相当額の支払い猶予及びその負担軽減に関する法律案」(201衆法9号)を紹介。首相は与野党で案を出してほしいと応じました。

 基本的質疑のみでしめくくり質疑はなく、質疑終局することを委員長が宣言。

 組み替え動議(撤回のうえ編成替えを求めるの動議)が岡本充功さんから提出され、(1)持続化給付金の倍増(2)賃料法案の予算盛り込み(3)雇用調整助成金の10割かさ上げ(4)地方交付金の5兆円への5倍増(5)医療機関への5000億円給付金ーーを提案しました。この賛否について、維新の杉本かずみさんは討論の中で「事前提示がなかったので反対する」と語りました。

【衆議院総務委員会 同日】

 「地方税法改正案」(201閣法55号)は前回質疑終局が宣言されており、採決。全会一致で可決すべきだと決まりました。

 また、「令和2年度特別定額給付金等差し押さえ禁止の時限法案」(201衆法 号)が委員長から起草されました。全会一致で可決すべきだと決まりました。

【衆議院財務金融委員会 同日】

 「新型コロナウイルス感染症等の影響に対応するための国税関係法律の臨時特例に関する法律案」(201閣法54号)が採決され、全会一致で可決すべきだと決まりました。附帯決議として我が国の「極めて厳しい財政」に配慮しろとの案が出て、こちらは全会一致は崩れて賛成多数で議決されました。

【参議院予算委員会 同日】

 衆議院から送られ次第、「令和2年度第1次補正予算案」の基本的質疑1日目、3時間コース。予算案の審議について、衆、参の委員会が国会中継されるのは極めて異例。

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