[写真]終盤国会で気を吐く、高市早苗・衆議院議院運営委員長、4か月前の2019年2月、自民党大会開催ホテルのパブリックスペースで宮崎信行撮影。
もういいでしょう、丸山議員。(共謀罪法強行採決時の発言)。
集団的自衛権の美名の下に、イラン・ホルムズ海峡で命を落とそうとする若者たち。2014年解釈改憲、2015年戦争法から4年。地域の切れ目のない日米安保融合で、当時の中谷元防衛大臣が「イージスアショア、F35の装備、予算は大丈夫か?」と衝撃の質問。衆議院本会議で丸山穂高議員の「糾弾決議」が全会一致で議決されました。
【衆議院本会議 きのう令和元年2019年6月6日(木)】
ていねいな調整がなされた、「議員丸山穂高君糾弾決議」(198決議4号)。高市早苗・議院運営委員長が案文と理由を説明しました=全文を後添=。
採決の結果、全会一致で議決されました。提出者には維新も名を連ね、賛同者には、「5月の訪中に同行したが、酒さえ飲まなければまともな人物。野党は同じ野党の維新のことに時間をかけるべきではない」との意向を示していた、東大経産省の大先輩、岡田克也さんも名を連ねました。岡田さんの思い、丸山議員に届かなかれば、「もういいでしょう、丸山議員=共謀罪法強行採決時の衆議院法務委員会での丸山議員の暴言=」と言いたいです。
この後、国会同意人事。女性が多かったです。
ヒット議員立法の第1次バージョンアップ改正となる、「子どもの貧困対策推進法改正案」(198衆法13号)は全会一致で可決し、参議院に送られました。
「動物の愛護及び管理に関する法律の改正案」(198衆法14号)は全会一致で可決し、参議院に送られました。
「浄化槽法改正案」(198衆法16号)は共産反対、自民・公明・立憲・国民・維新などの賛成多数で可決し、参議院に送られました。
15年ほど前のように「内閣は計画を作成し、内閣官房に本部を置く」という条文は絶滅しましたが、逆に、自治体に計画や協議会の努力義務規定を置く議員立法が多くて、自治体職員の負担が増さないか、心配しています。
「司法書士法及び土地家屋調査士法を各々改正する法律」(198閣法46号参先議)は、全会一致で可決し、成立しました。
平成研究会がリードした「棚田地域振興法案」(198衆法19号)は全会一致で可決し、参に送られました。
「自殺対策の調査研究推進法」(198参法27号)は全会一致で可決し、成立しました。
「死因究明推進基本法」(198参法28号)は全会一致で可決し、成立しました。厚労省に「本部」を置く規定があります。
【衆議院安全保障委員会 同日】
怒りがとまりません。
一般質疑で、先日の本会議や前回の報告を受けて、昨年末の2018年防衛計画の大綱と、中期防衛力整備計画に関する質疑がありました。2014年の解釈改憲、2015年の改定ガイドライン・戦争法により、集団的自衛権が解禁され、海外で戦争をして人を殺して銭儲けする日本になってからは初めての大綱・中期防となりました。
戦争法の審議で答弁した、中谷元・元防衛大臣が自民党を代表して質問。「作的に敬意を表したいがスタートラインだ。F35、イージスアショアなど非常に高額な装備を調達する。予算の裏付けはあるか」と語りました。子ども子育てに回せという議論がありますが、中谷さんは中期防の予算は大丈夫かと心配しているわけで、なんとも貧しい国になったものだと実感。
防衛大臣の答弁は、2014年から2015年にかけての立法・二国間条約を受けて、地理的概念をとっぱらって、平時と有事の切れ目のない、集団的自衛権を当然視した、日米の役割分担に関する答弁。もう戻れない歴史の転換点、ポイント・オブ・ノーリターンを2015年に踏み越えた日本が静かに転落していきます。
【参議院内閣委員会 同日】
「成年後見適正化法案」(196閣法46号衆修正)が衆議院修正通りに可決しました。あす成立。
【参議院法務委員会 同日】
「特別養子縁組を推進する民法改正案」(198閣法51号)が賛成多数で可決しました。
【参議院厚生労働委員会 同日】
前回、与党委員長が強行採決のかまえを見せた「障害者雇用促進法改正案」(198閣法53号)が可決すべきだと決まりました。この後、重要広範議案「児童虐待防止法など改正案」(198閣法55号)が趣旨説明されました。但し、この法案ですが児童相談所を拡充するのはけっこうなんですが、市町村の窓口で異変に気付くよう促すことも大事でしょうね。
【参議院国土交通委員会 同日】
「公共工事の品確法改正案」(198衆法11号)が全会一致で可決すべきだと決まりました。森山浩行・立憲民主党衆議院議員が答弁。
東大卒女性では初めての国対委員長となった舟山康江さんは「民主党時代にも支払い透明化法を検討した」と主張。先輩を差し置いて農水政務官となりながら、裏切って「みどりの風」を結党、落選後は、JAの一支部員として活動しながら、国民民主党会派の国対委員長となった舟山さん。同じ山形県選出で、岡田克也代表を裏切った悪魔、極悪人、人類のゴミ屑=近藤洋介・元衆議院議員同様に、苦境に追い込まれていることを感じさせた、民主党政権時代自慢でした。人生チャンスは一度だけ。民主党政権など舟山さんの人生において二度と戻ってきません。
[衆議院ホームページから全文引用はじめ]
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/ketsugian/g19817004.htm
議員丸山穂高君糾弾決議案(第一九八回国会、決議第四号)
議員丸山穂高君は、「令和元年度第一回北方四島交流訪問事業」に参加した際、憲法の平和主義に反する発言をはじめ、議員としてあるまじき数々の暴言を繰り返し、事前の注意にも拘わらず、過剰に飲酒し泥酔の上、禁じられた外出を試みて、本件北方四島交流事業の円滑な実施を妨げる威力業務妨害とも言うべき行為を行い、我が国の国益を大きく損ない、本院の権威と品位を著しく失墜させたと言わざるを得ず、院として国会議員としての資格はないと断ぜざるを得ない。
よって本院は、ここに丸山君を糾弾し、ただちに、自ら進退について判断するよう促すものである。
右決議する。
理 由
去る五月三十日の議院運営委員会理事会における政府関係者の説明によれば、議員丸山穂高君は、四島在住ロシア人と日本国民との相互理解の増進を図り、もって領土問題の解決を含む平和条約締結問題の解決に寄与することを目的とする「令和元年度第一回北方四島交流訪問事業」、いわゆるビザなし交流事業に参加し、国後島を訪問した際、事前に事業の趣旨や注意事項について十分に知らされていたにも拘わらず、五月十一日に、ホームビジット先のロシア人島民宅で過剰に飲酒し、宿舎である「友好の家」に戻った際、禁じられている外出を強く希望し、そのために、政府同行者に議員が外出しないよう監視させる業務を強いる結果になったほか、食堂内で、コップで机をたたき、大声を張り上げ、団長に対する報道関係者の取材を妨害し、団長に対して、「戦争でこの島を取り返すことに賛成か」、「戦争しないとどうしようもなくないか」などと信じ難い暴言を吐いた。その後も、他の団員ともみ合いになり、自室に戻った後、再び出て騒いで、職員が戻るように促す、ということを翌日午前一時まで続け、その際、「私は会期中は不逮捕特権で逮捕されない」と述べたり、およそ品位のかけらもない卑猥な言葉を発したりするなどの多大な迷惑行為を行い、翌日には団員たちから、最も重要なロシア人島民の方々との交流会への参加の自粛を求められ、参加しなかったとのことである。丸山君の行動は、一歩間違えば日本とロシアの重大な外交問題に発展しかねない問題行動であり、これまで関係者が営々と築き上げてきた北方領土問題の解決に向けた努力を一瞬にして無に帰せしめかねないものであり、国民の悲願である北方領土返還に向けた交渉に多大な影響を及ぼし、我が国の国益を大きく損なうものと言わざるを得ない。また、かかる常軌を逸した言動は、本件北方四島交流事業の円滑な実施を妨げる威力業務妨害とも言うべきものであり、その卑猥な言動に至っては、議員としてというよりも人間としての品位を疑わせるものである。
本件事業は、内閣府交付金に基づく補助金を受けた北方四島交流北海道推進委員会の費用負担により実施されているものであり、本院から公式に派遣したものではないにせよ、丸山君は、沖縄及び北方問題特別委員会の委員であるが故に、優先的に参加することができたものであり、他の団員からは、本院を代表して参加したものと受け止められており、また、その後の報道により、我が国憲法の基本的原則である平和主義の認識を欠き、およそ品位のかけらもない議員の存在を国内外に知らしめ、衝撃を与えた事実は否めず、本院の権威と品位を著しく貶める結果となったと言わざるを得ず、院として国会議員としての資格はないと断ぜざるを得ない。
よって本院は、ここに丸山君を糾弾し、ただちに、自ら進退について判断するよう促すものである。
以上が、本決議案を提出する理由である。
[衆議院ホームページから全文引用おわり]
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