衆議院社会保障と税の一体改革に関する特別委員会(中野寛成委員長)は6日目(実質的な審議は4日目)になりました。NHK中継なし。月曜日午後から、木曜日午前までの正味3日間、野田佳彦首相が出席するという本予算(案)の基本的質疑並みの対応となりました。午後からは岡田克也副総理・一体改革担当大臣、小宮山洋子・内閣府少子化担当大臣(兼)厚生労働大臣、安住淳・財務大臣、川端達夫・総務大臣のラインナップで答弁しました。
2012年の国会は5月1日からクールビズが始まっており、本会議場はジャケット使用、それ以外はジャケット不使用でOKということで、岡田さんもワイシャツ姿で答弁しました。こういうのは率先垂範というのがありますから、浸透していくでしょう。国会議事堂は風通しが悪く、蒸し暑いです。第一委員室は、本会議場よりテレビ中継の頻度が多い花舞台ですが、節電のためにもワイシャツですね。元新生党衆院議員で新党きづな国対委員長の豊田潤多郎さんも当初からワイシャツで過ごしています。
岡田克也さんというのは、合理的、生産性が高いものを好みます。夫婦で1年間アメリカで暮らした経験も大きいようです。政治的には、東大時代、折原浩教授の自主ゼミ(卒業の要件には関係ない)で読んだマックス・ウェーバー(マックス・ヴェーバー)の影響が強いように思います。
今時、ワイシャツ姿だとふざけている、などという有権者がいるように思えません。
子どもたちの未来のために、100時間審議をしっかりやっていくという姿勢を岡田さんに感じます。とはいえ、100時間審議は公的に決まったことではありませんが、不文律になっています。6月中旬にも衆院で採決ということになります。もちろん消費税法案の第5条の削除と年金の最低保障機能強化法案の施行期日を2014年4月ないし公布日に修正するのは絶対であり、私もここが修正されなければ法案に反対です。
この委員会はどういうわけか、党首が出てきません。さらに各党の衆院側ナンバーワンも登板しません。新党きづなの内山晃代表が月曜日に登場しましたが、自民党は谷垣禎一総裁(シャドウ首相)ではなく、石原伸晃幹事長、公明党は衆院側トップの井上義久幹事長ではなく斉藤鉄夫幹事長代行、みんなの党の渡辺喜美代表ではなく江田憲次幹事長。民主党が野田佳彦代表(総理)が答弁し、前原誠司政調会長、樽床伸二幹事長代行といった衆院側ナンバー1~3が登場しているのに腰が引けています。
野党党首は様子見ではなく、ぐいぐい引っ張っていかないと選挙に勝てません。
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