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宮崎信行の国会傍聴記 ニュースサイト

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が3党協議を現地で取材したり国会中継を見たりして雑報を書いています。

自民党役員会を党本部でやらないなど余裕を失う岸田首相が所信で封印した「所得税」の単語解禁、泉健太立憲代表の問いに、宮沢税調会長に所得税の時限定額減税「4万円」で調整

2023年10月24日 20時44分42秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
 弄び解散をもくろむ、岸田自民党ですが、きのう変化がありました。「月曜午後5時の自民党役員会」が国会内自民党総裁室で開かれました。スガ総裁・二階幹事長のおととし2021年5月31日(月)は国会内。アタマ撮りなのに、スガさんは原稿を「オレンジのマーカー」を片手にチェックし続けています。元毎日新聞記者の尾中香尚里さんも「村山総理番だったので、自民党役員会のアタマ撮りを取材したことは少ないけれども、珍しい」と「アタマ撮りでアタマを上げない自民党総裁」はそのわずか4か月後に「選挙に勝てない総裁」として切り捨てられました。

 が、岸田文雄総裁になっては、国会開会中でも役員会は自民党本部で開かれており、例えば、きょねん12月5日は、救済新法をめぐり茂木・岡田・藤田幹事長会談が開かれた緊迫した開会日でしたが、役員会は党本部で開かれています。

 本人15人・SP10人らが、国会・官邸から自民党本部を行き来して、党本部で開くように変わったのは、上の私の写真が関係しているようです。私は「怖い人」ですから、そんなの宮崎の自意識過剰だというインテリがいたら、夢の中で「両手首切り落として、パソコンが使えない労働者にするけど、食べていけるの?」とすごみそうなくらいですが、「どうして安積明子さんは入れて、私は取材NGなんですか?」「あなた名前は?正社員?」との電話に、震える声で懇願調で「ごめんなさい」といずれにせよ取材NGを伝え続ける自民党職員ら。私は自民党本部に入って、職員に殴られたり、警視庁に不法侵入で逮捕されたりしても、月収は減らず、ネタとしておいしいという感覚しかない階層・環境・立場に生きています。民主主義はオープンでシンプルな政治だとする姿勢で報じ続けます。

【衆議院本会議 きょう令和5年2023年10月24日(火)】
 きのうの所信に続き、額賀福志郎議長が「これより国務大臣の演説に対する質疑に入ります。泉健太くん」と語りました。

 泉さんは「減税の言葉を弄び、何をしたいのか見えない総理。物価対策、経済対策が、こんなにも遅れた総理。最初に掲げた政策はどこかに行ってしまった総理。総理の言葉遊びには、国民は失望の色を濃くしているんではないでしょうか」とし、弄び・はぐらかしの岸田自民の姿勢を批判しました。

 きのうの「コストカット経済」の連呼に呼応し「この30年間、冷温経済をつくり、コストカット経済を進めてきたのは自民党そのものではないでしょうか」と語りました。

 きのう岸田さんは「所得税」の単語を使いませんでしたが、答弁で「所得税減税を含め早急に検討を進める」「物価高に最も切実に苦しんでいるのは低所得者で、スピード感をもって対応する必要がある」とし、「増収の還元」をするとしました。報道では、所得税(納税の世帯の人員1億人)が定額減税4万円と非課税(0・2億人)が給付金7万円とされ、妥当との感想を持ちますが、シンプルな税制にしなかれば、民主主義は滅びます。首相のいとこでNHK会長の中学高校の同級生・宮沢税調会長は先週金曜日に官邸で「自民党税調は民主的に運営されている」と語りましたが、国民に非公開のものを民主的と言ってしまう自民税調を打倒すべきです。

 稲田朋美・自民党幹事長代理の質問に対して、首相は「改憲発議に向けた手続きを進めるためにも、国会でこれまで以上に積極的な議論が行われることを期待します。自民党総裁として、あえて申し上げれば、党内の議論を加速させるなど憲法改正の課題に責任を持って取り組む決意です」としました。党内の改憲議論体の抑え役だった上川さんが入閣しましたので、スガさん同様に、岸田さんも党内統制ができなくなってきたのではないでしょうか。統制の利かなさが、国会内で移動した自民党役員会開催だったのかもしれません。

 立憲民主党は、先の通常国会でも女性の1期生が登壇しましたが、小選挙区勝ち上がりの1期生の吉田晴美(吉田はるみ)さんが登壇しました。

 吉田さんは「ジャニー喜多川氏の性加害の問題について有効な再発防止策を講じるため、被害者に会ってヒアリングすべきではないか」と首相にせまりました。

 首相は「長期間、広範に繰り返されたとされ、決してあってはならないこと 」との初の政府見解を示し「当事者などの声を聞き、被害の実態把握に努めることは大切だ。これまでも関係府省で被害当事者や支援者などから直接、話をうかがい、子どもの性被害の特徴などを十分に踏まえたうえで緊急対策を立案し、実施してきた。改正案(211衆法15号)は、議員立法として提出されたもので、取り扱いなどは今後、国会で議論いただきたい」と答弁しました。

 但し、私が聞く限り、児童虐待防止法の「保護者」を広げる議法ですが、これをきっかけとして、児童相談所・児童養護施設の現場の大人から「第三者の通報を義務に格上げして罰則をかけ、虐待保護者の刑事罰を大幅に引き上げるのが先だ」という趣旨の意見も寄せられたとも聞きます。

 また民事保全は「さわやかな話」ではありませんから、どの党も統一教会財産保全法案はきょねんの多額献金禁止法よりも迅速かつあっさり成立させるべきだと考えます。

【参議院 同日】
 会議はありませんでした。

【会話をお控えください】異次元の量的金融緩和がたどりついた現在、常識の土壌の崩壊で日本語での会話が通じなくてストレスを感じています。私・宮崎信行は、高卒の両親が実業で成功をおさめ、山手線沿線地主になった後から生まれており、人間の立場で相対評価されたり、疑問形で話しかけられたりした経験に乏しいです。表向きの言葉遣いは丁寧ですが、裏では、言葉の暴力で財産虞犯者を威嚇するようしつけられたので粗暴な面もあります。日本雑誌協会の役員を出している社の媒体のインタビューは受けていますが、講演、勉強会講師などの依頼はお断りします。記者会見場、議員会館パブリックスペース、街頭演説会場でのお声掛けやファンレターの送付もとっさに反応できませんからお控えください。歳費ゼロの宮崎信行に国民と分かりやすく会話する責務はありません。
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Ⓒ2023年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。
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【所信表明演説】「所得税の時限の減税」は削り「還元措置の検討」に落ち着く、物価高気にせず賃上げ・供給力拡大の「経済経済経済」を強調

2023年10月23日 18時55分31秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
[画像]アプリを使って岸田さんのメガネをとるシミュレーションをしました。公平を期して、筆者のメガネもとってみました。

【衆議院本会議 きょう令和5年2023年10月23日(月)】
【参議院本会議 同日】

 55日間の会期の4日目となります。参は裁判官弾劾裁判所の人事をした後に、所信表明演説が行われました。

 首相は「経済、経済、経済。私は、何よりも経済に重点を置いていきます」との新しいフレーズを入れました。

 英議会で戦時中のチャーチルの「ネバーネバーネバーギブアップ」、政権交代後のブレアのバウチャー改革の「教育、教育、教育」を念頭においたスピーチだと思われます。

 首相は「30年来続いてきたコストカット経済からの変化が起こりつつあります。この変化の流れをつかみ取るために、持続的で構造的な賃上げを実現する」と語り、ウクライナ戦争後の物価高、植田日銀の緩和継続、1年半続く実質賃金ダウンを気にしつつも、賃上げ路線をつきすすむ態度を再び強調しました。

 2年強、混同が続く「分配と成長」について、きょうは「成長と分配が持続的に回っていく」として、物価高と賃上げの継続を念頭においた表現におちつきました。

●「所得税」」削がれ「還元」
 先週まで、所得税の時限的減税が盛り込まれるとの事前報道がなされましたが、きょうの演説に所得税の言葉はなく、結果的には、すっきりした印象を、私は感じました。

 首相は「現世代の国民の努力によってもたらされた成長による税収の増収分の一部を公正かつ適正に還元し、物価高による国民の御負担を緩和いたします」とし、与党政策懇談会・与党税調に指示するとしました。

●万博は「オールジャパン」
 2025年大阪・関西万博は「海外パビリオン建設の遅れなど進捗状況が厳しくなっていることに強い危機感を持って、オールジャパンで進めていきます」と述べました。

●改憲発議「条文案の具体化」
 改憲発議は「国会の発議に向けた手続を進めるためにも、条文案の具体化など、これまで以上に積極的な議論が行われることを心から期待します」と明言しました。

 あすは衆議院本会議で代表質問。立憲は泉健太代表のほか、東京8区の吉田はるみさんが登場することになります。通常国会では、小選挙区では惜敗した女性国対委員が登場しましたが、吉田さんは前回の選挙の「市民と野党の共同路線」の象徴的な存在と位置付けられています。

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吉川沙織(吉川さおり)さんが3度目の参議院議院運営委員会筆頭理事に就任、Xの国会クラスタ「さおりん推し活」で身近な存在とされる「朝7時46分の共謀罪法の中間報告からの強行採決で成立」の経験も

2023年10月23日 10時18分35秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
[写真]吉川沙織(吉川さおり)立憲民主党参議院議員、きょねん2022年8月10日の同党常任幹事会で、宮崎信行撮影。

 先週金曜日から始まった第212回臨時国会で、立憲民主党の吉川沙織(吉川さおり)さんが、通算3度目の参議院議院運営委員会野党側筆頭理事に就任したことが分かりました。きょう2023年10月23日、当ニュースサイトの取材に対して、参議院が認めました。

 任期はおおむね、先週金曜日20日から来年令和6年2024年6月下旬までとなります。この期間の最大の政治課題は、衆議院側の解散判断になります。

 前の筆頭理事は、経済産業委員長に転じ、先輩の吉川さんが3度目の就任となりました。

 「X(旧ツイッター)」で、審議の実況中継をしたり、考え方をポストしたりする「国会クラスタ」で吉川さんは「さおりん」と呼ばれ推されており、同クラスタ内での「推し活」の多さは、ベスト5位以内、おそらく1位。

 2012年の政権再交代・2013年の衆参ねじれ解消後、「特定秘密保護法」「平和安全法制」など国会の名場面がありましたが、2017年6月15日の「共謀罪法の委員長の中間報告からの動議採決」の朝7時46分成立が最も遅い時間となっています。このときの筆頭理事が吉川さんでした。「NHKニュースおはよう日本」(朝5時から8時まで)で国会審議が中継されたのは、ここ十年間でこの時だけです。

 立憲民主党は衆議院側では解散が近いとみて委員長を続投させましたが、参議院は定例の人事異動をしました。

 比例代表の吉川さんは3期目になってから、立憲民主党首脳の考えで徳島県連所属となっており、昨夜はバックアップした広田一さんが補選で大勝をおさめたばかり。党本部では泉健太代表から組織委員長を任され、執行役員会メンバーとなりましたが、こちらはすでに異動し、岡田克也現・幹事長が「組織委員長ポスト」を執行役員会メンバーから外してしまいました。

 政権時代は、当時の総務大臣が省内で開く勉強会に参加していたようです。

 当面対決色のない国会となりますが、先の通常国会で経済産業委員長として「GX法」の与野党修正による衆議院回付を実現するなど気を吐いており、来年6月まで、ひそかな注目を集めそうです。



[写真]2度目の筆頭理事の吉川さおりさん、おととし、宮崎信行撮影。






[写真]立憲民主党組織委員長(きょねん8月退任)として泉健太代表をささえた吉川さおりさん、きょねん8月、宮崎信行撮影。







 以上です。
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立憲・維新・国民・共産野党4党は120日ぶり早速ボルテージを上げ、合計9法案を提出

2023年10月20日 16時51分33秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
[写真]岡田憲治・衆議院事務総長に法案を提出する、立憲民主党の西村ちなみ統一教会被害対策本部長(代表代行)や、長妻昭政調会長ら、きょう2023年10月20日、国会内で、宮崎信行撮影。

 「懸案が少ない国会だ」というと今の社会情勢を分かっているのかと突っ込まれるのは当然です。しかし、10年以上、衆議院は自民単独過半数、参議院は自公で過半数が続き、集団的自衛権解禁、特定秘密保護法、共謀罪法、120年ぶりの改正民法債権法、特定生産緑地の延長法ができているので、懸案は少ないです。

 とはいえ、選挙に向けた国内の風向きは変わりました。自民党の「エッフェル姉さん」の猛暑炎上を横目に、野党各党は準備していた法案で、召集初日から圧を強めました。

 細田議長の辞表が受理される前の9時に立憲が3法案を出すときのう書きましたが、その後に、前倒しの午前8時40分ごろに予定が入ったようで、維新が3法案を先に出しました。

 「統一教会を含む宗教法人法改正案」(212衆法1号)
 「国会議員秘書給与法改正案」(212衆法2号)
 「地方自治法改正案」(212衆法3号)
 となり、議案番号1は、維新になりました。

 立憲は、午前9時から所属議員の5分の1程度が大挙して法案を出しました。
 「統一教会財産保全法案」(212衆法4号)
 「紙の保険証廃止延期のためのマイナンバー法改正法の施行期日の改正案」(212衆法5号)
 「政治団体世襲禁止法案」(212衆法6号)
 を出しました。

[写真]統一教会財産保全法案を、岡田憲治・衆議院事務総長に手渡す、西村ちなみ、長妻昭両衆議院議員ら、きょう2023年10月20日、国会内で宮崎信行撮影。


[写真]紙の保険証の廃止延期のためのマイナンバー法改正法の施行期日を改正する法律案を提出した、早稲田ゆき衆議院議員ら、以下同。


[写真]「政治団体世襲禁止法案」を提出した、立憲民主党の渡辺周・代表政務室長(衆議院議員)ら、以下同。


[写真]岡田憲治・衆議院事務総長に法案を提出する、立憲民主党の西村ちなみ統一教会被害対策本部長(代表代行)や、長妻昭政調会長ら、以下同。

 国民民主党も負けじと3法案を、参議院に出しました。
 「ガソリン税特例税率・二重課税廃止法案」(212参法1号)
 「こどもへの給付金の所得制限撤廃法案」(212参法2号)
 「教育国債を発行する財政法改正案」(212参法3号)

 となりました。

 昨年は「立維共闘」で、悪質多額献金禁止法を立・維が共同提出。自公立維の協議と、自公国の協議が並立。そして、幹事長・書記局長会談から共産党が参加し、政府が法案を出し、幹事長らが消費者庁に答弁を求めるという紆余曲折がありました。この間、公明党の大口善徳さんが突然しゃべらなくなり、これは誰もが想像する理由だったようです。

 今年は、維新と立憲は別行動です。立・共・社は「統一教会国対ヒアリング」だけとなっています。

 但し、共産党も頑張っていました。

 前経団連会長(故人)の出身である、日立製作所本社。共産党の山添拓さんがマイクを持ち、話していました。直前に上京する議員からも見えたかもしれません。日立本社は、以前は神田にあり、連合会館(総評会館)から最も近い大企業でしたが、現在は日本生命ビルにあります。この奥の三菱地所「新丸ビル」は大和証券の本社が入っています。詳しい人は、系列が違うと思うかもしれませんが、いまや経団連サラリーマン社長たちはお身内で、徘徊する資本主義という風情です。共産党中堅議員にも世代交代の乾坤一擲を期待したいところです。



[写真]日立製作所本社が入る日本生命ビル前で街頭演説する、共産党の山添拓参議院議員ら、きょう2023年10月20日の午前8時前後、東京駅丸の内北口前で、宮崎信行撮影。
  
 以上です。
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三原じゅん子・新環境委員長が哀悼演説「島村大先生は昭和54年に日本大学第二高等学校を卒業された」、第212回臨時国会召集

2023年10月20日 13時49分07秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
[写真]三原じゅん子候補の応援にきた茂木幹事長にあいさつする、在りし日の島村大参議院議員=右上、きょねん7月、川崎市で、宮崎信行撮影。

 先月13日付で「16日召集」、今月3日付で「森英介議長」と書き、内心やっちまったかなと思いつつもその時点では正しい情報だったようです。

 16日(月)に天皇陛下は「文化の国体」で石川県に飛行機のシステムトラブルで乗り換えて行幸しましたので、20日(金)召集にかわったようです。但し、ちょうど100年前の「議院法」のもと虎ノ門事件が起きており、「国会法」では召集詔書当日に自動的に会期が始まるので、開会式は18日でもよかったはずです。麻生派事務総長の森さんは、麻生さんが議長にしたくなかったので変更になったということで、間違いではなかったようです。

 そして、所信表明演説は週明け月曜日で、質問通告日ゼロで、火曜日から代表質問になります。このため、月曜夜から7営業日連続で、全府省庁に午後6時15分の時点で、国会待機がかかると思われます。

【衆議院本会議 令和5年2023年10月20日(金)】
 海江田万里副議長が、きのう細田博之議長から辞任届が出たことを会議にはかって全会一致で了承されました。議長選挙となり、投票総数459で、額賀福志郎さんが459票の満票となり、議長に選出されました。予算委員長に小野寺五典さんを選ぶなどの院の構成が決まりました。当初会期は55日間だとはかり、令反対、自公立維共国・有志の会の賛成多数で議決しました。

 なお、当ニュースサイトは、4年前の結党以来「れいわ新選組」を1文字で略すさい「れ」としてきましたが、今後は「令」と表記します。

【参議院本会議 同日】
 委員長選挙では、森本真治前議運筆頭理事が経済産業委員長、青木愛・国土交通委員長が誕生しました。青木さんは連合より右とされるJR東日本の新しい労働組合や、全労連の東京土建一般労働組合の少なくとも足立支部長より多い組合員から公然と選挙応援をしてもらっている初めての国交の役職つき政治家となりました。

 厚労委員長経験者の三原じゅん子さんが環境委員長になりましたので、これは内閣改造に前後したなんらかの人事の影響があるのでしょうか。「ガーシー除名」を主導した鈴木宗男懲罰委員長は、ロシア訪問で日本維新の会で「除名の直前の離党」となったので、すでに欠員となり、松沢成文委員長が選ばれました。

 末松信介・予算委員長は続投。

 本会議では冒頭、青木幹雄さんの弔詞が朗読されました。

 そして、先々月30日に亡くなった、神奈川県選挙区選出の島村大さんの哀悼演説を、裏の自民党参議院議員である三原じゅん子さんが行いました。

 三原さんは「島村先生は、千葉県市川市に生まれ、昭和54年には日本大学第二高等学校から東京歯科大学に進まれた」とし、歯科医師に親族がいないにもかかわらず、フロンティア精神で横浜で開業したことを紹介しました。また、理事会が始まる前に雑談で場を和ませたり、野党議員の質問にも賛辞を贈ったりしていたと故人をしのびました。

 国会会議録をみると「日本大学第二高等学校」という固有名詞が国会審議で出たのは初めてのようです。もちろん、島村さんが例えば4期24年ぐらいやって勇退していれば、出ることはなかったのですが。開催まで残り1カ月を切った日大二高同窓会の年次総会で、最少催行人員に足りたことに安堵した私はここ十数日ほど、電話掛け・動員をさぼっていたのですが、おととい実行委員長から3度目の尻を叩く電話が来たばかりです。島村さんは神奈川県ということで、同窓生との連絡はあまりなかったようです。夢を持って多摩川を渡り横浜で開業し、63歳で亡くなった島村先輩にとって、横浜の水や風はやさしいものだったと信じたい。

[画像]島村大さんの哀悼演説をする、三原じゅん子・自民党参議院議員、きょう2023年10月20日の参議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

[画像]島村大・議員に手向けられた花、きょう2023年10月20日の参議院インターネット審議中継からスクリーンショット。


[画像]島村大さんへの三原じゅん子・自民党参議院議員の哀悼演説を聞く、ご遺族、元秘書ら、きょう2023年10月20日の参議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

[写真]三原じゅん子候補の街頭演説会で、小泉進次郎自民党神奈川県連代表の演説中に到着した茂木敏充幹事長にあいさつする、非改選の島村大参議院議員=右上、きょねん7月、川崎市で、宮崎信行撮影。

【衆議院特別委員会・情報監視審査会 同日】
 委員長らを互選しました。
【参議院特別委員会 同日】
 委員長らを互選しました。
【開会式 同日】
 今回は、午後3時から開かれ、額賀新・衆議院議長が議事。

 以上です。
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いわくつきの所得税「期限付き減税」を指示へ、第212回臨時国会きょう召集

2023年10月20日 06時50分28秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
 第212回臨時国会はきょう召集され、きのう細田博之さんがから預かった「議長の辞任届」を海江田万里副議長が本会議にはかります。

 岸田文雄首相は、衆参予算委員会が終わった、来月2日(木)にまとめる「新たな経済対策」に所得税の期限付き減税を盛り込むよう、自公の政調会長に指示するようです。

 ザイム真理教も、今月1日から始まったインボイスで、国税庁コールセンターに電話すると補助金を出すという支離滅裂なことをしていますが、主税局も完全に自分が何を言っているかわからない暗闇に入りました。

 山一・拓銀ショックがあった1997年末に、橋本龍太郎首相が早朝に突然臨時記者会見を開き「所得税の2兆円の定率減税」を発表。政権は、山拓ショックの処理に成功したと勘違い。そもそも事象の発生年が全く違い第一勧銀総会屋の特捜部による役員根こそぎ逮捕の影響も見くびりました。翌夏の参院選で、「定率減税は恒久なのか、時限なのか」がラストサンデー以降にぶれて、自民は惨敗。これを契機に、橋本自社さ閣外協力政権は、小渕自自公閣内連立政権となり、自民党は大臣ポストを減らして、現在にいたります。そして、橋本経済失政による銀行の貸し剥がしと名目年7兆円分換算の需要不足は、資本主義の発展史において、未来永劫絶対に取り戻せない失敗として、現在に至ります。

 このころは、与党内・野党党首・マスコミから「2兆円では少なくて、10兆円減税すべきだ」との議論があり、その方が正しかったと、私は今振り返ります。

 で、四半世紀前にも、金子家がらみの佐世保で国政補選があったのですが、四半世紀経って、岸田文雄首相がまた同じ過ちを繰り返そうとしているようです。

 そもそもコロナ禍なのに、法人税が数兆円上振れしたことについて、財務省主計・主税局はなんら検証していないと思いますが、十数年ら法人税を計算してきた私に言わせれば、設備投資をためらったから、単年度の最終損益が大幅な黒字になっていると思います。ということは、未来の供給がうしなわれているとも考えられます。その法人税収の還元は所得税減税だというのは正しい考え方ですが、基幹3税は一体として改正しなければ、国民負担の議論としてまったく意味がありません。

 こういうのも、複雑にして、岸田首相のいとこであり、宮沢税調会長しかわからないことにしてしまい、複雑なルールの解散総選挙で政権を維持しようという思惑です。

 公明党の北側一雄さんと山口那津男さんが「定額減税」を主唱して過去に実現したことは一度もないと認識していますが、今回は実現するのかもしれません。

 まもなく、税法に目的規定が少ないことが副次的に問われた最高裁大法廷判決もでます。これがでれば、目的規定がある、シンプルな納得で透明な税制へと、政権交代後に進むことになるかもしれません。

 インボイスが今月導入されましたが、これも消費税を単一税率8%にすれば、解消できるはずですが、その知恵すらないようです。

 なお、「防衛財源確保法」(先の第211回の閣法1号=成立)の増税プログラムには、まったく影響はないでしょう。

 四半世紀前の失敗を勉強もせず、自縛自網の税調で、歴史をまったく勉強していない自民党ヒラ議員のもとで、次の選挙に向かいます。

 以上です。
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【衆法】120日間の夏休みの宿題、立憲3法案は召集初日提出が確定、岸田経済対策は11月2日か

2023年10月19日 18時36分08秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
[写真]2023年7月11日の岡田克也立憲民主党幹事長の記者会見。

 国会は120日ぶりにあす召集されます。

 夏休みが120日連続である仕事というのは、国会議員と遠洋漁業漁師くらいではないでしょうか。

 この間、自民党女性局のフランス研修で、松川るい女性局が大阪府連に最近入党したベテラン女性地方議員らとおどけたポーズをX(旧ツイッター)に投稿。「エフェル姉さん」「松川ルイ16世」などと揶揄され、局長を更迭されました。

 野党議員もコロナ禍明けということで、SNSに投稿せずとも海外に。院の派遣は欧州が多かったようです。参院から初めて派遣された当選1回生は、なぜか党首のSPに挨拶するなどテンションをあげていたので、成果もあげたでしょう。超党派議連でポケットマネーで国際会議に参加しようとした議員は「団員の上川陽子先生がスイートルームがあるワンフロアを借り切るので、一人当たりの参加費が高くなります」とのことで、地元活動を優先しました。

 120日間に、泉健太立憲代表、長妻昭政調会長、岡田克也幹事長らは、3つの法案を「臨時国会初日に提出したい」と記者会見で語りました。

 (1)「旧統一教会財産保全法案」
 (2)「保険証廃止延期法案」
 (3)「政治資金世襲制限法案」

 となります。この3法案が、あす召集初日の午前9時過ぎから、衆議院事務総長に提出するはこびが確定しました。3回の手交に同席する立憲民主党衆参議員は、延べで25議員程度になり、同党国会議員の5分の1近くが議員立法の提出から、秋の臨時国会をスタートさせることになります。

 細田博之議長が海江田万里副議長に辞表を提出。本会議で額賀福志郎さんを選出するため、情勢の確認が必要となっていました。

 他の野党も、額賀議長選出後に、複数の衆法を提出します。

 「今の健康保険証を残します」としたポスターを発表した岡田さんの会見は、閉会から25日後でした。猛暑もあり、はるか遠い昔のように感じます。

 そして何よりも、この120日間で、「ジャニーズ事務所」がなくなりました。東山さんらが記者会見でメガネをかけていたことが話題となり、そこから類焼して岸田さんは「増税メガネ」と呼ばれることになり、気にしているようです。権力の中枢のセンセイ方は、自分たちよりジャニーズの方が社会的影響力が強いことを忘れていたのかもしれません。省のポスターを発注すれば出てくれる下請けのように思っていたのでしょう。

 国会は来週の火曜日から木曜日だ代表質問という異例の展開となり、引き続き、通告日ゼロで、金曜日に衆議院予算委員会基本的質疑になりそうです。10月27日(金)と30日(月)が衆・予算委、31日(火)と11月1日(水)が参・予算委となりそうです。

 そのため「新たな経済対策」の臨時閣議決定が、公約の「月内」ではなく、11月2日(木)にずれ込みそうです。

 なんと次元が低い内閣でしょうか。

 連日のテレビショーと国会待機になることから、政権の緊張の糸が、主流も傍流も、ぷっつり切れる気配すら感じさせます。

 結党3年以上、政治とカネの問題が一つも出ていない「スキャンダル処女」の立憲は、衆議院の審議では「解散弄び解散」の政治姿勢も問いただすことになりそうです。

 以上です。
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「ライドシェア」を岸田首相が所信表明演説する見通しながら盛山正仁文科相(岸田派)がタクシー議連に出席して「認められない」と発言か

2023年10月19日 05時56分15秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
 あすから始まる第212回臨時国会で、週明け月曜日(23日)の岸田文雄首相の所信表明演説に「ライドシェアの解禁の検討」が入る見通しとなりましたが、初入閣の盛山正仁文部科学大臣が、おとといの「タクシー・ハイヤー議連」に参加し、「安易なライドシェアを認めるわけにはいかない」と発言していたことが分かりました。朝日新聞が報じました。

 ライドシェアの解禁は、菅前首相がおしています。

 盛山さんは、義兄弟の田村憲久政調会長代行とともに「宏池会」所属で、閣内不一致どころか、派内不一致ともいえそうです。所信表明演説の内容をリークしているのが、官邸官僚か、村井英樹官房副長官か分かりませんが、官邸内の検討作業を知らなかったとはいえ、大臣が所管外の議連に出て意見を述べた行為そのものの正当性が、予算委員会で問われる可能性もあります。

 大臣が、県連の会合や、次期総裁選を踏まえた勉強会などにでるのは、「政務」ですので問題はありません。盛山さんとしては、ケイリン以外にに大きなスポンサーを持たない宏池会よりも、出身の運輸省(現在の国土交通省の物流・自動車局など)所管が大事だということでしょう。

 盛山氏は、当選1回のときに属していた、財務金融委員会で、強行採決を前に、記者・傍聴者が増えだし立ち見で鈴なりになったころ、後ろを振りかえってびっくり仰天した表情を浮かべたことがありました。同期の小泉チルドレンたちは鈍感でした。国会情勢や世論の反発を頭に入れていれば、採決に近づくと緊迫することは分かりそうな法案でしたが、後ろを振り返って目で確認するのは良いことだとしても、鈍感を装えないのは、あまり政治家向きの人ではないのかもしれません。

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【閣条】「TPPへの英国加入に関する議定書」の条約承認を求めるの件が第212回臨時国会に提出

2023年10月19日 05時36分47秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
[写真]在日英国大使館、皇居の「半蔵門」を出てすぐで、最も皇居から近い大使館と思われる、宮崎信行撮影。

 TPP環太平洋パートナーシップ協定に、英国が加入するとしたことし7月の条約について、あすからの第212回臨時国会に、「承認を求めるの件」(212閣条おそらく1号)が提出されることになりました。

 英国のリズ・トラス前首相(前保守党党首)が国際貿易大臣のころに、自分の天下取りも含めて、茂木敏充大臣(当時)とタフなネゴシエーションをしていた印象があります。

 衆議院外務委員会と参議院外交防衛委員会で審議されることになります。木原稔防衛大臣の佐世保でのハコの集会での不適切な選挙応援発言の撤回や訪米でのトマホーク前倒しとからめた質疑になるかもしれませんが、会期内での両院承認は確実とみられます。

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【衆法】立憲の財産保全特措法案の内容判明、統一教会名指しせず「解散請求中に国外への送金」を大臣・知事が職権で保全処分、地方自治法を改正、宗教法人法・外為法は改正せず

2023年10月18日 15時14分55秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
[写真]立憲民主党の西村ちなみ旧統一教会被害対策本部長と泉健太代表、きょねん夏、宮崎信行撮影。

 立憲民主党単独の「解散命令の請求等に係る宗教法人の財産の保全に関する特別措置法案」(212衆法 号=未提出)の未定稿全文が判明しました。あさっての第212回臨時国会の召集初日に提出するかまえ。

 会社法の準用と地方自治法の改正を盛り込み、宗教法人法・外為法には手を加えない内容。

 統一教会の名指しはさけつつ、「解散命令の請求等に係る宗教法人」とし、「国内から国外へ向けた多額の送金その他」で「財産の隠匿又は散逸のおそれある」ときに、所轄庁の決定や、利害関係人・検察官の請求で財産保全処分を命令することができるとしました。

 所轄庁は、文部科学大臣、都道府県知事になります。

 知事の所管になる部分では、地方自治法の別表第一「第一号法定受託事務」に1項目を書き加える改正条項が入りました。

 公布日に施行し、その2年後に法律の効力を失うとしています。

 西村ちなみ・旧統一教会被害対策本部長が中心となってまとめ、消費者庁に対応した政調部会の杉尾秀哉NC大臣と国対の山井和則代理が、泉健太NC首相(代表)に説明しました。

 日本維新の会・国民民主党が用意している法案は、宗教法人法の改正条項が入るとみられます。

 すでにおととい、高木、安住両国対委員長がなんらかの与野党修正協議をすることで合意しています。立憲法案では、財産保全命令を出すのが、あくまでも、盛山正仁文部科学大臣となることから、自民党が与野党修正協議で嫌がることも予想されます。

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【岡田克也】早期解散説を封印し、きょねん同様の「統一教会」の法案与野党修正に意欲

2023年10月17日 21時57分01秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
 120日間の夏休みを終えて、今週金曜日から国会が再開します。
 参・徳島・高知と衆・現長崎4区の補選で、両方の現地に行った人に話を聞きましたが、岸田文雄首相が「官邸から電話していますが、北村後援会のみなさまお願いします」とやれば、情勢は変わるかもしれません。名簿があればですが。

 年内解散風はやみつつあります。一部報道に「自民内に悲観論」と見出しがつきましたが、衆議院議員にとって、解散が先送りされることは全員が「楽観論」ですから、新聞の内容は補整して受け取っていただきたいです。

 岡田克也幹事長の定例記者会見が開かれました。

 冒頭、岡田さんは内閣支持率が下がっていることや、おとといの都議選・立川市選挙区補選(定数2、残り任期2年足らず)で立憲民主党公認の鈴木烈さんが2位で当選したことを喜びました。なお、都議選なので創価学会はほとんどが都民ファーストの会(実質党首は元新進党議員の小池知事)に入れていると思いますので、自民公認の「木原姓」の新人が落選したことは、他県にはまったく波及しない話だと思います。

 岡田さんは、西村ちなみ本部長がまとめている「統一教会財産保全法案」(212衆法 号=未提出)について、先週金曜日の閣議後会見で政府は否定的だったが、きのう月曜日に高木・自民国対委員長が与野党協議に前向きだと言及したことで次のように語りました。

 岡田さんは「しっかりと昨日確認されたわけです。自民党は急いで対応してもらいたい。これは急がない本当に財産が目減りしてしまい、2世信者の皆さんの被害者救済に使えない。国会の中でなるべく早く成立させたい」と語りました。

 「悪質多額献金禁止法」(令和4年12月16日法律105号)を、ほぼ1年前に、長妻・音喜多政調会長、若宮、宮崎、大口各議員と茂木・岡田・藤田幹事長の「自公立維4党協議」で成立させたときと、立憲と維新の体温に違いがありますが、「万博予算」(第1次補正予算案=未提出)との間合いの探り合いで、早期成立で与野党が一致してほしいところです。

 記者会見で新ポスターが発表されました。ここで、年内早期解散に関する言及が、岡田さんからなされませんでした。また「まっとうな政治」が枝野幸男代表時代に使われた言葉だとの時事通信記者の指摘に、岡田さんは「地方議員のアンケートで多かった」とだけ述べ、かわしました。

[写真]新ポスターを発表する岡田克也・立憲民主党幹事長、きょう令和5年2023年10月17日、衆議院第二議員会館で、宮崎信行撮影。

 また「新たな経済対策」が衆参予算委の都合で、月内でなく来週第1週にずれ込むとの観測も出てきました。あすは泉代表・長妻政調会長が、国民民主党はすでに発表している「新たな経済対策の対案」を臨時記者会見で発表することになっています。

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立憲、補選前の所信表明演説先送り成功、自民20日(金)の議長選挙で額賀福志郎衆議院議員選出へ、当初会期は12月13日(水)までの55日間

2023年10月16日 19時57分02秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
[写真]自民党の額賀福志郎さん。

 きょう16日(月)からとの観測もあった第212回臨時国会は、天皇陛下が石川県の「文化の国体」に出席中なので20日(金)召集で決まりました。ちょうど100年前の「虎ノ門事件」の反省から、開会式をせずとも召集できることを知らない人も多いので、4日分は政府側にとってもったいな気もします。

 自民、立憲の国会対策委員長は、「1勝1敗」で分け合う情勢となりつつある22日(日)の国政統一補選より前の20日(金)の召集日は、議長選挙など院の構成・開会式にとどめて、所信表明演説を行わないことで合意しました。

 新議長には、麻生派事務総長の森英介さんが有力とされましたが、現議長より当選回数が多い、額賀福志郎さんが選出される公算となりました。

 当初会期は12月13日(水)までの55日間。秋の臨時国会の開催は8年連続。2回延長できますが、ねじれ解消から11年がたち、対決法案は見当たりません。

 22日(日)午後8時以降に補選の結果が判明し、21日(月)午後1時過ぎから、岸田文雄首相の所信表明演説。質問通告日をおかず、22日(火)23日(水)に衆議院本会議で泉健太代表らの代表質問、23日(水)24日(木)に参議院となりそうです。

 統一教会財産保全特別措置法案(212衆法 号=各会派とも未提出)の修正協議が焦点となり、「議員会館政治」が昨秋のように繰り返されるかもしれません。

 統一教会の日本の財産は1000億円あるともされます。ジャニー喜多川氏の性虐待のジャニーズ事務所(きょうからスマイル・アップに改名)も、一年間のファンクラブ収入だけで500億円あるそうで、補償に十分な資力を持っていると考えられます。コロナ明けで同時多発的に動き出した不祥事も、年内に一定の収束に向かうとみられます。

 以上です。
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細田博之衆議院議長は、20日朝海江田副議長に辞表提出、統一教会イベント「みなさんと安倍晋太郎・福田赴夫・安倍晋三先生の関係は長いから、首相に伝える必要はなかった」

2023年10月13日 15時30分45秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
[写真]辞任を表明する細田博之衆議院議長、きょう2023年10月13日、「TBSニュースi」画面を筆者撮影。

 細田議長は来週20日(金)朝に、海江田万里副議長に辞表を提出すると発表しました。

 きょう13日(金)の記者会見は、所要30分間を超え、おおむね57分間程度、衆議院議長公邸で行われました。

 細田さんは冒頭、脳梗塞でステント手術を受け、前立腺肥大があると語り、最初に質問に「辞めたくて辞めるわけではなく、迷惑をかけるいけないから、辞める」と答えました。

 旧統一教会のイベントで「安倍晋三首相に伝える」とスピーチしたことを問われた細田さんは「まず申し上げます。私は安倍総理とともに一心で政権を支えてきました。

 細田さんは「安倍さんが亡くなったことと(きょう文科省が地裁に)解散請求につながったことが、私の頭の中でつながらない。なぜ殺人が容認されるのか」と語りました。

 細田さんは問題のイベントで「安倍総理によろしく伝えますと言ったが、(安倍さんに)伝えていない」「みなさんとの関係が長いから伝える必要がない」と証言し、安倍さんと統一教会の関係が深いことを認識を持っていたことを浮き彫りにしました。

 細田さんは加えて、「安倍晋太郎先生とか、福田赴夫先生とか、永井つながりであることは知っていたので、リップサービスだった」と語り、歴代清和会会長である福田首相系・安倍親子が統一教会・勝共連合と関係があると長年認識していたことを明言しました。

 会見にはありませんでしたが、清和会の創設者、岸信介元首相(安倍さんの祖父)と統一教会の「渋谷区松濤つながり」まで認識していたと思われます。

 女性記者へのセクハラについては「誰一人、ミートゥー(#me too)と名乗り出た人がいない」とし、仮にいたら「心当たりがない。単なるうわさだとおもっている。(仮に名乗りをあげたら)裁判でしっかりと対応する」と脅迫まがいの発言をしました。

 議長就任の経緯について、「(桜を見る会の不起訴の)検察審査会があるが、ここで清和会の会長として堂々と頑張ってほしいとお願いした。統一教会関係として暗殺されてしまった。本当に悲しいことだ。お茶を飲みながら、悲しくてずっとうつ状態だった。なんで、安倍さんを8年間支えてきた私が苦労しなければならないのか」と述べ、安倍さんに会長を譲る意思も含んだ議長就任だったとにおわせました。

 記者会見の設定は、衆議院議員運営委員会理事会での話し合いだとしましたが、野党側筆頭理事で、テレビ朝日政治部記者出身の笠浩史さんは早くから対応するよう求めていたはずで、今後、物議をかもしそうです。

 会見は冒頭から「TBSニュースi」が生中継し、「日テレニュース24」も報じました。最近、ジャニー喜多川さん(故人)の性虐待をめぐるジャニーズ事務所問題でも記者会見が荒れたことをほうふつとさせる記者とのやり取りとなりました。

【衆議院議院運営委員会理事会 きょう令和5年2023年10月13日(金)】
【参・同】


 午前11時設定。松野博一官房長官が「20日(金)召集」を伝達しました。その後、衆議院では、会期は今後決めると与党側が通達。山口俊一委員長が細田議長が辞任する意向を正式に表明。20日に、議長選挙と所信表明演説をしたいと提案したもようです。

 以上です。
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【全文付き】単一税率でインボイス実質廃止など国民民主党追加経済対策案で先手を打つ「4本柱」20項目、政府案に7項目程度取り込まれ「対決より解決の玉木党・矢田補佐官路線」加速も

2023年10月11日 21時43分39秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
[写真]矢田わか子現首相補佐官(撮影時の肩書は前参議院議員)と玉木雄一郎国民民主党代表、きょねん12月、内閣府8号館で、宮崎信行撮影。

 国民民主党は、今月2023年10月末に政府がまとめる追加経済対策に先手をうち、きょう2023年10月11日「国民に直接届く緊急経済対策」を発表しました。

 消費税単一税率5%でのインボイス不要など、「4本柱」を5分野、合計20項目。

 きょねんの参院選を前にした「ウクライナ小麦・電力高騰」の際は、立憲民主党と同日に発表するなど張り合った経済対策対案です。

 今回や政府より3週間早く出したことで、矢田わか子首相補佐官同様に、政府が取り込んだ割合を選挙にアピールするねらいがあるとみられます。

 岸田文雄首相の「新たな経済対策」は減税が含まれる柱立てで賛否両論あります。

 数週間前から、玉木雄一郎さんがX(旧ツイッター)、大塚耕平さんがNHK日曜討論で言及している「ブラケット・クリープ現象」。賃上げが実現したことで、年末調整の所得税の適用累進税率が上がることをおさえる措置をイの一番に持ってきました。そして「消費税単一税率5%でのインボイス実質不要」を3項目め。

 この後、特別高圧も含んだ電気の高騰対策の助成金。赤字法人も対象となる(県税の)法人事業税、(市税の)固定資産税の減税も求めました。

 いつもながら、連合組織内議員の親元に配慮した、原発再稼働の審査の効率化、咳止め薬・解熱鎮痛剤などの(ジェネリック中心の)医薬品の製造・流通への支援を盛り込みました。

 さらに、秋田・石川・佐賀など線状降水帯の「平成5年6月・7月大雨と9月の台風13号に復旧・復興」、福島第一原発ALPS処理水の中国禁輸措置の対応、地方創生臨時交付金の増額を盛り込みました。

 その一方、昨年度予算に賛成したのに手のひらをかえされた、揮発油税のトリガー条項凍結解除も、いまだに提案し続ける事態ともなっています。

 当ニュースサイトが見たところ、今月の対策に一つずつ盛り込まれるための「4本柱」とみられ、20項目中7項目ぐらいが、補正予算案に入ってくることも考えられます。

 統一地方選では、東京の区議・市議で2自治体に1自治体くらい「非・連合」の若手男女議員が初当選していることから「玉木党」として「対決より解決路線」を突き進む勢いとなってきました。
 情勢調査では、小選挙区では新人の初当選を厳しいですが、逆に現職の9割は手堅いとみられます。11ある比例のいくつかで1議席を積み増すのではないかとの分析が大勢。「玉木党」路線が加速することになりそうです。

[国民民主党「国民に直接届く」緊急経済対策 全文]

国民民主党「国民に直接届く」緊急経済対策 令和5年10月11日
 
持続的な賃金上げ実現と国民の暮らしを守るため、以下に掲げる緊急経済対策を速やかに実行することを提言する。国民が賃上げを実感できるよう、国の税収の上振れ分を減税によって納税者に直接還元するとともに、物価高騰等で大きな打撃を受けている国民生活を支援し、可処分所得を増やす。なお、財源として今年度の税収上振れ見込み約10兆円、予備費残額約5兆円、教育国債などを活用し、15兆円以上の規模とすることが適当である。

1.「生活減税」4本柱

①所得税減税(所得税を課す最低金額引き上げ等による「ブラケット・クリープ(※)」対応)
※賃金上昇に伴う名目所得の増加によってより高い所得税率が適用され、賃金上昇率以上に所得税収が増える(税負担が増える)現象のこと。

②ガソリン減税(トリガー条項凍結解除、いわゆる「暫定税率」・「二重課税」の廃止)

③消費税減税5%(単一税率にすればインボイスは不要に)

④法人税(投資)減税(投資額以上の償却を認める「ハイパー償却税制」導入、少額減価償却資産特例の上限額引き上げ)

2.「物価高騰・持続的な賃上げ対策」4本柱

①ガソリン補助金及び特別高圧を含む電気・ガス・灯油等の高騰対策を来年3月まで延長

②賃上げ減税の拡充(税額控除額引上げ、価格転嫁等の取引条件を改善した企業等への適用拡大、赤字法人も対象となるよう減税項目を法人事業税・固定資産税・消費税に拡大)

③正社員を採用した事業主の社会保険料負担を半減、ゼロゼロ融資の返済負担軽減

④下請けGメン等の増員・育成、適正な価格転嫁・取引ルールの徹底、「2024年問題」解決に向けた運輸業の規制や商慣行の見直し

3.「子育て・人材育成」4本柱

①子育て・教育政策の所得制限撤廃(障害児福祉等含む)

②年少扶養控除復活

③高校までの給食無償化・有機化、ベビーシッター割引券継続

④企業内配置転換等のリカレント教育・リスキリングへの支援による人材育成強化

4.「カーボン・ニュートラル等の推進」4本柱

①CEV補助金及び充電・充てんインフラ等導入促進補助金の拡充

②省エネ住宅・家電等の購入及び断熱リフォーム支援

③原子力発電所再稼働の審査プロセス効率化・合理化、原子力イノベーション(次世代軽水炉、SMR等)推進

④咳止め薬、解熱鎮痛剤、痰切り薬など品薄が続く医薬品の製造流通への重点支援

5.「地方支援」4本柱

①令和5年6・7月大雨、9月台風13号による被災地の早期の復旧・復興支援拡充

②食の安全保障を踏まえ、農林水産物の飼料・肥料・資材高騰対策及び適正な価格転嫁支援・所得補償

③福島第一原発処理水に関する風評被害及び中国の禁輸措置への対策として水産業輸出強化及び国内消費促進支援

④地方創生臨時交付金の増額

以上
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【衆法】立憲民主党は「統一教会財産保全特別措置法案」を策定し第212回臨時国会に提出へ

2023年10月11日 11時57分33秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
 立憲民主党が20日からの臨時国会に「統一教会財産保全特別措置法案」を提出すると、きょう11日臨時記者会見で発表しました。

 西村ちなみ代表代行の対策本部、長妻昭さんの政調会、山井和則代理の「国対ヒアリング」事務局の3機関が合同で発表しました。

 あさってと見られる、文部科学省から裁判所への解散命令請求の後、3年近く決定がかかったこともあると指摘。日本国内で100億円近くの不動産と数百億円の現金を保全して、被害者の救済に充てることを主眼としています。
 現在は150名、40億円近くの被害がありますが、話し合いは進まず、現在は調停に移行している例もあるとされました。西村さんは「解散請求の報道で、初めて、自分が被害者だったと気づく人もいる」とし、「1日でも早く成立させたい。法制局と詰めている。但し、整理すべき点も多い」としました。

 韓国、アメリカの教団やファミリー企業に現金ではこぶ懸念は、外為法でしたいとしました。

 維新と国民が準備している法案は、長妻さんが「時限立法ではないようだ」とし、統一に限定した、時限立法にこだわりたいとして、現段階での協議は否定しました。

 以上です。


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