【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【岡田克也】早期解散説を封印し、きょねん同様の「統一教会」の法案与野党修正に意欲

2023年10月17日 21時57分01秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
 120日間の夏休みを終えて、今週金曜日から国会が再開します。
 参・徳島・高知と衆・現長崎4区の補選で、両方の現地に行った人に話を聞きましたが、岸田文雄首相が「官邸から電話していますが、北村後援会のみなさまお願いします」とやれば、情勢は変わるかもしれません。名簿があればですが。

 年内解散風はやみつつあります。一部報道に「自民内に悲観論」と見出しがつきましたが、衆議院議員にとって、解散が先送りされることは全員が「楽観論」ですから、新聞の内容は補整して受け取っていただきたいです。

 岡田克也幹事長の定例記者会見が開かれました。

 冒頭、岡田さんは内閣支持率が下がっていることや、おとといの都議選・立川市選挙区補選(定数2、残り任期2年足らず)で立憲民主党公認の鈴木烈さんが2位で当選したことを喜びました。なお、都議選なので創価学会はほとんどが都民ファーストの会(実質党首は元新進党議員の小池知事)に入れていると思いますので、自民公認の「木原姓」の新人が落選したことは、他県にはまったく波及しない話だと思います。

 岡田さんは、西村ちなみ本部長がまとめている「統一教会財産保全法案」(212衆法 号=未提出)について、先週金曜日の閣議後会見で政府は否定的だったが、きのう月曜日に高木・自民国対委員長が与野党協議に前向きだと言及したことで次のように語りました。

 岡田さんは「しっかりと昨日確認されたわけです。自民党は急いで対応してもらいたい。これは急がない本当に財産が目減りしてしまい、2世信者の皆さんの被害者救済に使えない。国会の中でなるべく早く成立させたい」と語りました。

 「悪質多額献金禁止法」(令和4年12月16日法律105号)を、ほぼ1年前に、長妻・音喜多政調会長、若宮、宮崎、大口各議員と茂木・岡田・藤田幹事長の「自公立維4党協議」で成立させたときと、立憲と維新の体温に違いがありますが、「万博予算」(第1次補正予算案=未提出)との間合いの探り合いで、早期成立で与野党が一致してほしいところです。

 記者会見で新ポスターが発表されました。ここで、年内早期解散に関する言及が、岡田さんからなされませんでした。また「まっとうな政治」が枝野幸男代表時代に使われた言葉だとの時事通信記者の指摘に、岡田さんは「地方議員のアンケートで多かった」とだけ述べ、かわしました。

[写真]新ポスターを発表する岡田克也・立憲民主党幹事長、きょう令和5年2023年10月17日、衆議院第二議員会館で、宮崎信行撮影。

 また「新たな経済対策」が衆参予算委の都合で、月内でなく来週第1週にずれ込むとの観測も出てきました。あすは泉代表・長妻政調会長が、国民民主党はすでに発表している「新たな経済対策の対案」を臨時記者会見で発表することになっています。

 以上です。


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