【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

「ライドシェア」を岸田首相が所信表明演説する見通しながら盛山正仁文科相(岸田派)がタクシー議連に出席して「認められない」と発言か

2023年10月19日 05時56分15秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
 あすから始まる第212回臨時国会で、週明け月曜日(23日)の岸田文雄首相の所信表明演説に「ライドシェアの解禁の検討」が入る見通しとなりましたが、初入閣の盛山正仁文部科学大臣が、おとといの「タクシー・ハイヤー議連」に参加し、「安易なライドシェアを認めるわけにはいかない」と発言していたことが分かりました。朝日新聞が報じました。

 ライドシェアの解禁は、菅前首相がおしています。

 盛山さんは、義兄弟の田村憲久政調会長代行とともに「宏池会」所属で、閣内不一致どころか、派内不一致ともいえそうです。所信表明演説の内容をリークしているのが、官邸官僚か、村井英樹官房副長官か分かりませんが、官邸内の検討作業を知らなかったとはいえ、大臣が所管外の議連に出て意見を述べた行為そのものの正当性が、予算委員会で問われる可能性もあります。

 大臣が、県連の会合や、次期総裁選を踏まえた勉強会などにでるのは、「政務」ですので問題はありません。盛山さんとしては、ケイリン以外にに大きなスポンサーを持たない宏池会よりも、出身の運輸省(現在の国土交通省の物流・自動車局など)所管が大事だということでしょう。

 盛山氏は、当選1回のときに属していた、財務金融委員会で、強行採決を前に、記者・傍聴者が増えだし立ち見で鈴なりになったころ、後ろを振りかえってびっくり仰天した表情を浮かべたことがありました。同期の小泉チルドレンたちは鈍感でした。国会情勢や世論の反発を頭に入れていれば、採決に近づくと緊迫することは分かりそうな法案でしたが、後ろを振り返って目で確認するのは良いことだとしても、鈍感を装えないのは、あまり政治家向きの人ではないのかもしれません。

 以上です。


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