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ニュースサイト 宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が3党協議を現地で取材したり国会中継を見たりして雑報を書いています。

岡田克也民進党代表「クーデタ後のトルコ大統領の振る舞いに疑念」「これから数年間、世界は不安定に」

2016年07月20日 22時30分34秒 | 岡田克也、旅の途中

 民進党の岡田克也代表(ネクスト首相)は、平成28年2016年7月20日、「不安定化する世界、日本がどう振る舞うか、非常に重要な時期に」と題して、SNSでメッセージを発信しました。

 外相経験もある岡田さんは、「トルコのクーデタ騒ぎ。クーデタも驚きですが、それをきっかけに多くの人々が拘束されている。見方によっては、政府に批判的な人たちを丸々一網打尽にしようとしているのではないかという疑念を抱かされるようなエルドアン大統領の振る舞い」と語り、トルコのクーデタを鎮圧するとともに、批判的な公務員(裁判官、検察官、警察官など)を数千人規模で拘束しているとされるエルドアン大統領の行いを批判しました。エルドアン大統領は、建国以来の世俗主義からイスラム原理主義の方向に舵を取るのではないかとの懸念が出ています。同国は一部有力者が、ISIS(イラク・シリアの自称・イスラム国)から密輸した石油を横流し、ISISの資金源になっているとの疑惑も浮上しています。

 フィリピンが中国を訴え、全面「勝訴」した南シナ海問題では、岡田さんは「中国政府自らが「それは紙くずだ」と言って、国際的なルールを守ろうとしないということを明言した」とし、比較的、アメリカに勝るとも劣らず友好性を示していた、岡田さんの姿勢に微調整を加えました。

 岡田さんは「これから数年間、世界は本当に難題に直面する、そのことを予感させます。世界全体が不安定になっていることを感じさせます。数年前とは様変わりの状況ではないでしょうか。そういう中にあって、日本がどういった振る舞いをしていくか、日本の政治にとっても非常に重要な時期を迎えていると思います」と語りました。

 不謹慎かもしれませんが、私は42歳、これから2020年に前後した、歴史や金融の変動に、ワクワクしております。やはり先の参院選で、当主(たぶん84歳)から「あの時代に似てきたぞ、がんばれ」と言われたことを追い風に、泰然自若で、すべては国家国民のために頑張ってまいります。男は(女も?)一生で一つだけ、大事を成せばよい。

岡田さんのSNS発信は次の通り] 

不安定する世界─日本がどう振る舞うか、非常に重要な時期に

大変暑くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。私は、参議院選挙の疲れがようやく取れてきたかなという状況です。

不思議なもので、選挙が終わって数日間は、まだ緊張感が続いていましたが、その緊張感が取れて、疲れが出て、それがようやく取れてきたかというのが現状だと思っています。暑い日が続きますので、皆さん、ご健康に十分気をつけていただきたいと思います。

さて、最近のニュース、例えば、南シナ海をめぐる仲裁裁判所の判決に対して、中国が「それは紙くずだ」と言って批判したこと。つまり、国際的なルールを守ろうとしないということを中国政府自らが明言したこと。

ヨーロッパでは、トルコのクーデター騒ぎ。クーデターも驚きですが、それをきっかけに多くの人々が拘束されている。見方によっては、政府に批判的な人たちを丸々一網打尽にしようとしているのではないかという疑念を抱かされるようなエルドアン大統領の振る舞い。

アメリカでは、共和党大会が開かれ、非常に排外的な、常識では考えられないような発言を続けたトランプ氏が、いよいよ共和党の大統領候補に決定したこと。

そして、先月の、英国のEU離脱の国民投票を経ての離脱決定。

いろんなことを見ると、これから数年間、世界は本当に難題に直面する、そのことを予感させます。

世界全体が不安定になっていることを感じさせます。数年前とは様変わりの状況ではないでしょうか。そういう中にあって、日本がどういった振る舞いをしていくか、日本の政治にとっても非常に重要な時期を迎えていると思います。

そういった大局的な問題も含め、民進党として、安倍政権に対して、国会において、骨太の議論を交わしていきたいと思います。

[以上です] 

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日経ビジネス誌、敗軍の将兵を語るは「作文だ」と最大野党党首怒る 現職2大臣、三宅洋平さんらもか

2016年07月20日 19時26分05秒 | 岡田克也、旅の途中

 株式会社日本経済新聞社(代表取締役・喜多恒雄さんら)の完全子会社、株式会社日経BP(喜多取締役)が発売した「日経ビジネス2016年7月18日号、通巻1850号」の22ページからの特集「敗軍の将、兵を語る 参院選スペシャル」について、民進党の岡田克也代表が「作文だ」とし、謝罪記事の掲載を求めました。

 20日付で、民進党の辻元清美役員室長名で抗議しました。

 筆者・宮崎信行は、株式会社日本経済新聞社元社員ですが、岡田克也先生を心より尊敬し、唯一絶対のご忠誠をお誓い申し上げています。

 くだんの特集は、「共闘で一矢報えど、野党惨敗」との大見出しで、「アベノミクスを批判し、憲法改正阻止を訴えた野党は大敗。」と説明。同社オリジナルと思われる、最大野党党首の演説写真に「大量13議席を失う 次期代表選は白紙」と銘打ち、悪質なもの。

 この中で、69行にわたり最大野党党首のインタビューのような感じで、「改憲勢力が参院の3分の2以上、自民公明の与党が改選過半数を占めるのを阻止できなかったことは残念です」「我々の訴える力が弱かったのかもしれません」などと書きました。

 自民党の安倍晋三総裁(首相兼務)ら、党執行部の記事はなく、参院選で落選した、自民党の島尻安伊子さん、岩城光英さん、若林健太さん、新人でおおさか維新の会の田中康夫さん、無所属の三宅洋平さんら合計6名が載っています。末尾に「選挙期間中の演説や選挙後の囲み取材、記者会見などを基に構成しました。」と書いてあります。これについて、同社記者の自筆メモがあるかどうかは、不明。

  辻元役員室長は、抗議文で、「貴誌ほどのメディアが、岡田代表本人への取材はおろか、記事掲載の事前の連絡・承諾もなく、のような切り貼りの「作文」を掲載していることに、大きな驚きと憤りを感じています政治家にとって言葉は命であり、話す時期や質問内容等に応じて、細心の注意を払いながら発言しています。特に、選挙結果が出る前と後で発言内容が変わることは当然あります。貴誌の記事は、読者に一方的な誤解を与えかねないだけでなく、報道のあり方として、禁じ手とも言える極めて問題のあるものです。それとも、本人の承諾もなく、このような「作文」記事の掲載を許すことが貴誌の編集方針なのでしょうか。これは貴誌の信頼性にも関わることです。貴誌に対し、厳重に抗議するとともに、岡田代表並びに我が党に対する謝罪記事の掲載を求めます」

 としました。

 マスコミの弱者叩きが極まった格好。

 岡田さんは、過去にも、朝日新聞社(週刊誌部門)や自民党職員個人に対する訴訟でほぼ完全勝訴を繰り返しており、仮に謝罪に応じない場合は、法的措置にうつると考えられます。

 自民党びいきの新聞報道に、雑誌記者も引きずられて、負の縮小再生産がなされるのは、恐ろしいことだと思います。スマホはほどほどにしましょう。

 日経BPは、やたらと引っ越しを繰り返し、以前は、永田町にあった時期もありますが、現在は再移転。社名も、「日経マグロウヒル」から「日経BP」に変わるなど、元日本経済新聞社社員の私にもよくわからない変遷をたどっています。ただ、日経BP採用の記者は誠実でとても有能な人が多いのは事実。親会社の日経新聞社は、粗利益率が数%だとされる、フィナンシャルタイムズ社を0・2兆円で買収したり本社所在地が100%株式会社産業経済新聞社(産経新聞社)名で不動産登記されているなどの「謎経営」で知られます。

 私は、日経横浜支局記者時代に、わが国で数少ない、創業者である東証1部上場企業の代表取締役の池田典義アイネット創業者(会長)から、「経済紙も2つあった方がいいんだよな」と言われたことがあります。また「第2公用語を英語にしよう」と言われたこともあります。東証1部のみならず、横浜経済界でも数少ない創業者である池田さん(栃木県出身、埼玉大学卒)は、横浜ドーム構想の会長に担がれて、二世・三世社長の横浜スタジアム維持派と「二大政党」になっています。池田さんの支持政党がどこかは知りませんし、池田さんのような経営者は、二大政党の必要性が分かっていると理解しています。

 政権交代ある二大政党政治の実現のために、暇がある私たちがしっかりしないといけません。歯を食いしばって第48回衆院選に臨みましょう。

 このエントリー記事の本文は以上です。

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民進党代表、自民党の衆参単独過半数で、公明党について所感

2016年07月14日 23時59分59秒 | 岡田克也、旅の途中

(このエントリーの初投稿日時は2016年7月15日で、それから14日付にバックデートしました)

 民進党の岡田克也代表は第24回参院選後の初めての定例記者会見(平成28年2016年7月14日)で、自民党が27年ぶりに衆参単独過半数をとったことで、自公連立の今後について語りました。

 岡田さんは、「自民党の力がより強くなり、公明党がさらに引きずられてしまう」と今後の自公連立を予想しながらも、「選挙協力の結びつきから、連立は簡単にほぐれないだろう」としました。

 発言は次の通り。
 「私が自公連立、どうあるべきかなどということを述べる立場にはございません。自民党の力がより強くなり、ただでさえ引きずられがちな公明党がさらに引きずられてしまうと。昨年の安全保障法制をめぐる議論などはまさしくそうだったと思いますが、そういう傾向が強くなる可能性はあります。ただ、選挙における協力という意味では、やはり自民党は公明党の支持者なくして選挙戦を戦えない候補者がほとんどですから、そういう意味ではこの結びつきというのは簡単にはほぐれないと思います。個人的には、公明党の幹部の皆さんは、私それぞれ親しいし、考え方も近い人が多いですから、コミュニケーションはこれからもとっていきたいと思いますが、最終的には党対党になった時には、やはり自民党にかなりフォローせざるを得ないような、そういうのが今までの現実ですね」

 このエントリー記事の本文は以上です。

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長幼の序を守る岡田克也さんが63歳の誕生日に輿石東参議院副議長80歳の後任者は「私が決定する」

2016年07月14日 19時49分17秒 | 岡田克也、旅の途中

 民進党代表を兼ねる、岡田克也さんは、きょう63歳の誕生日=筆者・宮崎信行撮影、民進党本部=を迎えました。おめでとうございます!

 フランス革命記念日の7月14日生まれということで、やはり血の気が多く、偶然にも東京都知事選が告示され、たたかいの火ぶたが切られました。

 第24回参院選後初の定例記者会見となりました。

 今月25日で任期を満了する、輿石東さん(80歳)の参議院副議長の後継者は、茨城選挙区で4選した郡司彰さん(66歳) ではないか、との筆者の問いには「私が言えばそれが決定です。だから言わない」と語り、決定権を掌握していることを明示し、不敵な笑みを浮かべました。

 永田町の出世術は簡単。(1)長幼の序を守る(2)連続して当選するーーこの2つです。

 7年前、岡田さんは政権交代後の首相を見越して、代表選に出馬。衆の過半数を得ながらも、輿石先生率いる参議院民主党が推した候補者が当選。政権交代後に首相となりました。 このとき、劣勢の参院議員団を思いとどまらせるために、岡田さんの応援演説を買って出た、郡司参議院議員と、対抗馬が属する地方組織のトップながら、岡田さんを推した鉢呂さんは、政権交代後しばらく干されました。

 今回、輿石先生が80歳で勇退するので、郡司さん66歳が後任の副議長につくよう、民進党が提案するというはこびになりそうです。

 小沢一郎先生は在職24年目で「参議院は後からついてくる」発言で失敗したことがあります。岡田さんは在職26年目で自党の参院会派を掌握したといえそうです。

 このように長幼の序を守り、連続して当選すれば、必ず出世するのに、なぜ世代交代を叫ぶ中堅・若手が民進党にいるのか、私は不思議でなりません。SWKでしょうか。

 岡田さん初当選以来初めて、首相会派が衆参とも単独過半数を得ることになりました。これにより、自公連立の第1要件が消滅しました。

 岡田さんはこのことについて、「自民党の力がより強くなり、公明党が引きずられることが増えるだろう」としながらも「選挙における協力では、自民党は公明党の応援なくして戦えないという人がほとんどです」とし、連立解消は無いとの見立てを示しました。

 「公明党には私と考え方の近い幹部が多いが、最終的には自民党対公明党になるので、自民党をフォローしなければならないのが現実です」と述べ、公明党を突き放しました。選挙に勝った連立与党を見放すのもなんですが、岡田さんは、昨年の戦争法(平和安保法制)の衆通過以降、もう公明党を突き放している印象があります。私も同様です。

 明るい選挙推進協会の調査で、(1)「投票は国民の義務である」(2)「投票は国民の義務でない」という設問をしたら、7割が間違えたことがあります。その後、同協会の努力もあり是正されたことがあります。言うまでもなく答えは、(2)義務ではありません。これは、2003年の衆院選当日のお昼のNHKニュースで、福岡県の被災地の有権者が、口頭で「投票は国民の義務ですから」と発言しているところに、字幕で「投票は国民の権利ですから」と直されていたことがありました。

 こういう民主主義のルールは、家庭内で教えていってほしいものです。

 長幼の序を守れ、ということです。

このエントリー記事の本文は以上です。

(C)宮崎信行 Nobuyuki Miyazaki 
(http://miyazakinobuyuki.net/)

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岡田克也「民進党再生の確かな一歩を示せた」「何とか政権交代可能な政治を実現するために力を合わせる」

2016年07月11日 23時51分52秒 | 岡田克也、旅の途中

[写真]岡田克也民進党代表=民進党本部提供写真=

 民進党代表を兼ねる、岡田克也さんは、結党初陣となった、第24回参議院通常選挙の翌日となった、2016年7月11日、メールマガジンやSNSで、

 「民進党再生の一歩を示すことができたと思います」と発信しました。


 岡田さんは「新聞社の出口調査によると、無党派層の投票先の第1位が民進党だったということで、その割合は、民主党最盛期の時期と比べるとまだまだ不十分」としながらも、手ごたえを感じました。

 岡田さんは「特に、1人区の最後の接戦を制して、(無所属の)青森や大分などで当選してくれたこと、少し無理をして2人目を出した北海道や愛知で2人当選が果たされたことなど、明るい話もあります」と語りました。

 岡田さんは、青森など無所属4候補の行き先には言及せず、31議席を獲得したとし、倍増まではいかなかったとしました。この参院選は、2004年の改選期のため、岡田系が多いのですが、郡司彰参議院議員会長、芝博一、福山哲郎両元官房副長官、鉢呂吉雄元選対委員長、柳田稔参議院議員らが順当に当選。青森県では、新生党結党35人衆の一人田名部匡省先生の娘である、田名部匡代元衆議院議員が当選しました。このほか、連合組織内も8名と復調しました。


[写真]民進党開票センター、民進党本部内、2016年7月10日(日)、筆者・宮崎信行撮影。

 選挙戦では、岡田さんが後継者にもくろむ、20歳年下の山尾志桜里政調会長が警護官を従えて全国遊説。岡田代表も負けじと、飛行機使用を解禁して、駆け巡りました。岡田さんの日程は、民進党と岡田克也事務所が共同で練りました。

 
[画像]第24回参院選の政見放送の山尾政調会長と岡田代表=テレビ画像からスクリーンショット= 


 岡田さんは「皆さまのご協力に対して心から御礼を申し上げ、何とか政権交代可能な政治を実現するために力を合わせて頑張っていきたいと思います」と決意しました。

(C)宮崎信行、Nobuyuki Miyazaki。 

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日米地位協定の改定を直談判、岡田克也民進党代表が駐日本アメリカ大使を大使館に訪ねて

2016年06月10日 23時59分19秒 | 岡田克也、旅の途中

(このエントリーの初投稿日時は11日で、それから、10日付にバックデートしました)

[写真]岡田克也民進党代表(左から2人目)と駐日本アメリカ大使(中央)=民進党ウェブサイトから。

 民進党の岡田克也代表(ネクスト総理)は、平成28年2016年6月10日(金)、東京・麻布のアメリカ大使館に、駐日本アメリカ大使を訪ねました。

 第3次安倍晋三首相(自民党総裁兼務)が、民進党と共産党が安保法を廃止した場合、日米同盟が壊れるという詭弁を街頭演説でしていることを牽制するのが狙いと考えられます。 

 民進党ウェブサイトの岡田さんの説明によると、岡田さんは「被爆された方とオバマ大統領が抱き合う姿は長く人々の記憶に残るだろう」と語り、先月末の米大統領の広島訪問を評価。

 同時に問題となっている、沖縄での米空軍の軍属(元海兵隊員)による、女性の強姦致死・遺体遺棄事件(容疑)について、「当面の措置としていろいろあるが、もう少し実効性のある措置をしっかり取らないと同じようなことが繰り返されてしまっている。パーマネントな対応が必要ではないか」 と話しました。

 岡田さんは、「日米地位協定(昭和35年条約7号)」の改定も要求。

 これに先立ち、民進党結党を報告。

 アメリカ大使からは、女性の政治参加についての発言があったそうです。

 このエントリーの本文記事は以上です。

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【岡田克也代表】社会保障財源の赤字国債を批判した自民党に「借金1000兆円つくった人に言われたくない」

2016年06月09日 18時25分05秒 | 岡田克也、旅の途中

 民進党の岡田克也代表が第190回国会の平成28年2016年5月25日(水)のQT党首討論で、消費増税先送りと、その間に赤字国債を使った社会保障の充実(年金加入期間の引き下げなど)を求めたことについて、与党・自民党が第24回参院選に向けて批判を強めています。

 自民党の塩崎厚労相

 「民進党は赤字国債を財源に社会保障の充実を行うというような、無責任なことをおっしゃっていますが、これは子どもの財布から了解なしに金を抜き取るような話でありますから、我々はしっかりと財源確保をしながら社会保障を充実させるという、3党合意とはまさにそのことで合意した、3党の枠組であったと思います。民進党、旧民主党の皆様はそれを忘れてしまったと見えます。子ども達に対して最も無責任なことをやろうとしていると私は思います」(おとといの大臣会見) と語ったことについて、

 「1000兆円も借金をつくった人に言われたくない」と自民党を批判しました。6月9日の定例記者会見=写真・筆者宮崎信行撮影=で語りました。

 岡田さんは、参院選後のアベノミクスについて、

 「今後、第2の矢の財政出動に重点が移っていくんでしょうが、公共事業を増やすだけでは古い自民党に戻っただけで借金を増やすだけです」と分析。

 そのうえで、民進党対案について、「成長と分配の両立で、人への投資、格差の是正、所得の再分配をはかる。所得、消費が安定すれば経済成長する」と語りました。

 私が、財務省理財局の新規発行国債の「最高」落札価格がマイナス金利になっていることを踏まえて、この先に8兆円程度の補正予算ならば赤字国債を発行しないでも予算が組めるのではないかと聞いてみました。8兆円の内訳は、国債利払い費の削減見通しと不用額見込み、前年度の税収の見積もりを超えた上振れです。

 岡田さんは気を付けなければならないのはその時の国債費も赤字国債だということです」と指摘しました。

 これは私も聞いた時点では勘違いしていましたが、税収と当初見積もりの新発国債の金額はまったく変わらない中で、8兆円(私の試算、前年度などの不用額・剰余金含む)が出てくるという話であり、国債発行に伴う歳入の歳出先が変わっただけの話です。だから、借金総額は減りません。

 岡田さんは「だから赤字国債の使途が変わっただけで、塩崎さんの言うことは見当違いだ」と語りました。

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「安倍首相は知性が問われる」とついに本音の岡田克也代表、「非常にショックだ」「日本の品性に関わる」

2016年05月27日 22時07分05秒 | 岡田克也、旅の途中

[写真]岡田克也・民進党代表、2016年5月27日、国会内、筆者・宮崎信行撮影。

 民進党の岡田克也代表は、平成28年2016年5月27日(金)記者会見を開きました。定例は午後3時ですが、きょうは午後2時から総理会見、岡田さんも民進党本部で全国幹事長会議があったことから、午後4時半始まりとなりました。

 安倍首相が、G7伊勢志摩サミットで、商品市況の低迷や、新興国への投資伸び率の鈍化などから、

 「リーマンショック直前の世界経済」という珍妙な経済観を披露して、他国首脳からドン引きされたことについて発言しました。

 この中で、記者会見開始後25分以上たって本音がされに出たようで、

 「一部の官僚なのか、取り巻きなのかわからないが、総理をそんたくしてつくった資料、都合の良い数字だけをつまみ食いした資料だと思います。でも、最後は、総理自身の、トップの、良識が試されると思うんですね。自分の意向を呈してこういう資料を作ってくれたけど、やっぱりここまではやり過ぎだよね、と思うかどうかだと思います。知性、というと言い過ぎかもしれないが、そこが非常に気になります。ここまでやるか、G7の場ですよ。各国の首脳がそろった場でこういうものを出して、いや、リーマン・ショックの前と同じような状況になるかもしれないというようなことを言われたことは、私は非常にショックです。日本の品格にかかわる話です」

 と語り、安倍首相の知性が問われるとの認識を示しました。

 岡田さんが、安倍さんの知性が問われるとの認識を示したのは、私の知る限り初めて。

民進党・岡田代表定例会見 2016年5月27日

 上の写真の岡田さん向かって右側のパネル=下、左側のパネル=その次の内容は、民進党役員室報道担当が記者会見出席者全員に配布しており、その内容は次の通り。

  

 
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岡田克也ネクスト首相、安倍首相(自民党総裁)G7「リーマンショック直前と似た景況」認識を全否定

2016年05月26日 21時48分05秒 | 岡田克也、旅の途中

[画像]岡田克也ネクスト首相(民進党代表)、2016年5月26日(木)夕刻、民進党YouTubeサイトからスクリーンショット。

 G7伊勢志摩サミットが平成28年2016年5月26日(木)午前に開幕。

 テレビ報道によると、安倍晋三首相(自民党総裁)は、

 「世界経済は今、まさに分岐点にあり、政策的対応を誤ると、危機に陥るリスクがあることを(G7全首脳は)認識しなければならない」

 と語り、

 「リーマンショック前と似た状況とある」と話したようです。

 これに対して、他の首脳から「危機」という言葉は「強すぎる」との発言が出たようです。報道にはありませんが、今月上旬の二国間首脳会談の発言からして、ドイツのメルケル首相らの発言の可能性があります。

  これを受けて、岡田克也ネクスト首相(民進党代表)がぶら下がり取材(囲み取材)に応じました。

民進党・岡田克也代表ぶらさがり記者会見 2016年5月26日

 この中で、岡田さんは、

 のっけから、「イヤー驚きました」と登場。

 「リーマンショック直前の世界経済と同じような状況にあると、G7で本当に共有認識されたのか。私にはまったく信じられない」と語り、

 「消費税増税見送りのために、自分の都合にように発言したのなら、(日本国総理大臣として)恥ずかしいことだ」と断定しました。

 謙虚な私ですが、かなり世界経済の認識には自信を持っていますが、岡田さんの言うことが100%あっています。

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G7財政出動を牽制する民進党代表「アベノミクス失敗は日本固有の理由で安倍首相は他首脳と認識違う」

2016年05月20日 17時33分54秒 | 岡田克也、旅の途中

 民進党の岡田克也代表は、平成28年2016年5月20日、定例の金曜日の定刻の午後3時から、党本部で記者会見を開きました=写真・筆者宮崎信行撮影=。

 来週のG7伊勢志摩サミットで、安倍首相が各国に財政出動の協調を求めるのではないかとの観測について答えました。

 まず、岡田さんは「世界経済にリスクが強くなっているのは間違いない」としながらも「世界経済がただちに危機的状況になるわけではない」との世界経済観を示しました。

 そのうえで、「アベノミクスが行き詰まったのは日本の固有の理由だ」とし、「第1の矢(の量的金融緩和)で金融政策は為替のところで限界がある」との認識を示しました。量的緩和による円安が2年程度で行き詰まりを見せ、今後の円安効果による景気回復の見通しは小さいとの認識。岡田代表がアベノミクスを失敗と断言するのは、通常国会会期末・国政選挙を控えていることも関係しています。

 そして、「古い手法で第2の矢(機動的な財政出動)で景気を一時的に支え、選挙で一部の業界の人に歓迎される補正予算編成をするならば、古い自民党に戻っただけなので、我々とは考えが違う」と語りました。G7サミットでの、安倍議長による協調的な財政出動を牽制した発言です。同時に自民党のリフレ派の山本幸三議員らの「20兆円補正構想」を批判した内容。

 さらに、岡田さんは「安倍首相の認識と他の首脳の認識に食い違いがあるのではないか」と述べ、量的金融緩和あるいは出口戦略をはかるG7の中で財政出動をもくろむ安倍首相の世界経済認識を厳しく批判しました。

 おとといの党首討論での、消費税増税の2年先送り提案については、「アベノミクスがうまく行かない中でやむを得ない」と語りました。代替措置としての赤字国債発行提案について、自民党内から批判が出ていることに関連して、(1)低年金所得者への月5000円の(簡素な)現金給付と(2)年金を受給できる加入期間の10年への引き下げーーの2つの社会保障給付のための歳出に限って、赤字国債を発行すべきだと、おとといの発言を補足しました。

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岡田克也民進党代表「集団的自衛権の行使は国のあり方を根本的に変えることになる」安倍首相とQT

2016年05月18日 16時27分50秒 | 岡田克也、旅の途中

[画像]民進党の岡田克也代表、2016年5月18日、インターネット審議中継からスクリーンショット。

 民進党の岡田克也代表は、平成28年2016年5月18日(水)、安倍首相(自民党総裁)とのQT党首討論にのぞみました。

 民進党結党後の党首討論はこれがはじめて。

 党首討論の正式名称は、国家基本政策委員会の衆議院と参議院の合同審査会です。

 岡田さんは安保法について「ここは国のあり方が根本的に変わるところだ。集団的自衛権を行使することが国のあり方を根本的にかえることになる」と語り、3月施行の安保法の廃止を訴えました。

 これに対して安倍首相は「日本とアメリカが互いに助け合う同盟が必要だ。アメリカのハリス太平洋軍司令官も、連携の効果が上がっていると褒めている。日米ガイドライン(昨年4月に再改定した防衛協力のための指針)を有効化する平和安全法制(安保法)を廃止するわけにはいかない」という趣旨の返答をしました。

 岡田s那覇「総理はとんでもないことを言っている」と語り、昨年4月の米議会演説からの安保法制の進め方を批判しました。

 日本の首相が、米軍の将官に過ぎない、太平洋軍司令官と会うことも異例ならば、褒められている、と国会で紹介するのも異例。まして、安倍首相が「互いに助け合う日米同盟」に変質したと言明したことから、今後は、アメリカの戦争、例えばイラク戦争などに、日本自衛隊が参戦することが明確になりました。

 岡田さんはこのほか、来年4月の消費税10%を延期して、軽減税率制度を廃止して、2年間赤字国債で社会保障財源を賄うよう、初めて提案しました。

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参院選まで残り57日の岡田克也代表、改選第1党となった「残り55日就任」よりも「はるかに良い状況」

2016年05月13日 17時50分39秒 | 岡田克也、旅の途中

[写真]第20回参院選に向けた、岡田克也さんのポスターを持つ枝野幸男さん、2004年、旧民主党ウェブサイトから。

 民進党の岡田克也代表は、平成28年2016年5月13日(金)、衆議院内で記者会見を開きました=下の写真・筆者宮崎信行撮影=。

 私は、12年前の参院選で、代表が就任したのが、投票日から55日前。仮に第24回参院選が7月10日に開かれると仮定すると、きょうで57日前になることから、前回はかなり急な代表就任だったと問いました。

 「それからいろいろなことがあって、自民党を公認だけでも1議席上回り、無所属を入れると、3つか4つ上回った。

 政治は生き物だから、いろいろなことが起こるんだと思っている」と振り返り、ブーメランのブーメランで、改選第1党になった逆転劇を振り返りました。

 当時のNHKの世論調査だと、2004年5月放送分で、第2次小泉内閣の支持率は53%でした。先月のNHKの世論調査だと、第3次安倍内閣の支持率は45%でした。

 このような状況で、推薦などを含むと、民主党が53議席、自民党が48議席、公明党が11議席、共産党が4議席、社民党が3議席、無所属が2議席。岡田民主党は躍進し、自民党は低迷の責任をもって、安倍晋三幹事長が秋の人事で幹事長代理に降格されました。

 そのうえで、岡田さんは「あのときに比べれば、今ははるかに良い状況だ」とし、参院選への自信をにじませました。



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岡田克也さん「黙って聞け!」と言いながら、28秒間沈黙 大島理森議長「討論を続けてください」

2016年04月28日 21時53分19秒 | 岡田克也、旅の途中

[画像]衆議院インターネット審議中継内の動画からスクリーンショット。

 野党・民進党の岡田克也代表(ネクスト総理)が平成28年2016年4月28日(木)の衆議院本会議で、与党・自民党議員に

 「黙って、聞け」と発言。

 その後、一瞬だけ「2012年~~」と言った後、28秒間にわたり沈黙する場面がありました。

 黙って聞けと言いながら、本人は28秒間沈黙。

 この後、「今から説明するから黙って聞きなさい」と語りました。

 この間、大島理森衆議院議長は、岡田さんが「黙って聞け」と言った直後に「静粛にしてください」と発言。

 その後の28秒間の沈黙中には何も発言せず、岡田さんがしゃべりだした途端に「討論を続けてください」と述べました。

 岡田さんが自民党席を黙らせたのは、外相時代の平成22年2010年2月4日の、自民党の石原伸晃幹事長に対する答弁以来=下に掲載=。

 ところで、大島議長とのやりとりには伏線がありました。

 民進党は3月29日、大島理森衆議院議長に結党あいさつに行っています。この時の映像は、民進党YouTubeサイトに頭撮りのわずかな部分だけ公開されています。

 このとき、岡田克也代表と、江田憲司代表代行、蓮舫代表代行、長妻昭代表代行と目で見てすぐわかる通り、3人の代表代行を従えているのにもかかわらず、どういうわけか、大島議長は「代表代行は2人ですか?」と質問。

 参議院議員の蓮舫代行が、「3人です」と説明する場面がありました。

 
[画像]民進党YouTubeサイト内動画からスクリーンショット、吹き出しは筆者・宮崎信行が追加。

 大島議長のジャブに、本会議上で岡田さんが返した格好です。









[当ブログ内から関連エントリー引用はじめ]

【代表質問】岡田大臣、仁王立ち 石原さんに 二大政党制幕開け

2010年02月04日 15時54分05秒 | 第174常会(2010年1~6月)空転政治主導

【政府4演説に対する代表質問 2010年2月1日~3日 衆参本会議】

 1月29日の鳩山由紀夫首相の施政方針演説は、唐突にガンジーの話が出てくるなど不出来なものでした。

 しかし、それを受けて、衆参で2月1日~3日に行われた代表質問は内容が濃いものとなり、私は存分に満足しました。

 特に与野党の実力者の振る舞いから、二大政党制の幕開けを感じることができたのがうれしかったです。

 2月1日の衆院本会議では自民党の石原伸晃さんと民主党の岡田克也外相の同期当選対決がありました。石原元国交相がアフガニスタン支援は「小切手外交だ」「大盤振る舞いだ」と挑発すると、答弁に立った岡田外相は、議員席からヤジを飛ばす石原元国交相をにらみつけ、仁王立ちになり、およそ10秒沈黙した後、左手で「静粛にしてください」と制しました。(冒頭の写真)

 
[画像]岡田外相の答弁を聞く、石原元国交相ら自民党=衆院インターネット中継からキャプチャー

 岡田外相は、アフガニスタン支援のうちの「20億ドルは麻生政権のもとで決定されたものであります」と、畳みかけました。

 これまでは与党の大臣は、少しでも早く予算を通して欲しいと野党を牽制することは見られませんでした。石原質問では、「国民は政権交代ある二大政党制をのぞんだのであって、民主党をのぞんだのではない」という昨年夏の総選挙の的確な総括がありました。

 岡田さんとしても、早ければ3年以内に、自民党に政権を奪われてしまうかもしれないという考えがあるはずです。

 1990年の第39回総選挙で、岡田克也さんは自民党公認候補として、石原伸晃さんは公認漏れの無所属候補として初当選をしました。その後一貫して自民党にいる石原さんは行革担当大臣、国交大臣、政調会長とつねに日の当たる坂道を昇ってきました。一方の岡田さんは、石原大臣に大きく水をあけられ、政務次官すら経験することなく野党一筋15年に耐えてきました。

 施政方針演説の後、岡田外相が登壇し、外交演説を始めると、民主党の「小沢チルドレン」、最近では別名「フラワーロック隊」とも揶揄されていますが、「小沢チルドレン」からの拍手が少なくなりました。岡田外相のことを個人的に知る議員は少ないし、拍手をすると、一新会から叱られると思ったのでしょう。しかし、20分間の演説の後半になると、拍手はどんどん大きくなっていき、間の手も増えました。ひな壇の菅直人副総理がそれを悔しそうに見ていました。小沢チルドレンにも生活があります。次の選挙で落選したら無職です。鳩山総理のイマイチな演説の後、岡田さんが良い演説をしたので、岡田さんに次の選挙などでの活路を見いだしたのでしょう。

 ◇

 これに先立ち質問に立った谷垣禎一・自民党総裁は、民主党の「小沢独裁」を批判。「国民にとってこの4カ月余りの新婚旅行はいかがなものだったでしょうか」「仲人がいつの間にか影のように寄り添い、旅行計画は好き放題に変えられ、約束されたおみやげも買えませんでした」とレトリックを交えて指摘しました。これは谷垣さんの言うとおりだと、私は思います。

 谷垣さんは「総理、小沢独裁と呼ばれる現状にあって、あなたは本当にこの国の為政者なんですか」と呼びかけました。

 2月2日の参院本会議では、参院らしさがありました。参院自民党の谷川秀善幹事長が答弁者として総理の他に、同じ参院議員で、関西出身の直嶋正行・経産相を指名しました。

 その一方で、輿石東・民主党参院議員会長が岡田外相に2問質問するという異例の出来事がありました。輿石さんは国から参院会派へ振り込まれていた立法事務費を党本部に上納するよう岡田さんに言われて大げんかになったことがあり、不仲で知られています。輿石さんは7月に改選を迎え、落選の可能性もあるので、岡田さんに秋波を送ったのかもしれません。

 2月2日の衆院本会議2日目では、公明党の井上義久幹事長がガンジーについて熱弁。高校時代に伝記を読み発憤し、大学で学びながら、セツルメント活動をしたということですから、「昨年12月インドに行きました」だけの鳩山演説が許せなかったのでしょう。ただ、ここは国会論戦の難しいところ。ガンジーで攻めて攻めて、「ガンジー解散」にはなりません。持ち時間の中で、自分の志をぶちながら、いやみったらしく与党を攻めなければいけないんですね。井上幹事長は赤松広隆農相に、本会議で取り上げるほどとは思えない質問をしました。赤松さんは野党・民主党の選対委員長時代から、たびたび公明党との協力に言及しており、赤松さんと公明党の距離感の近さが実証されました。これはこれで、赤松さんの力なんだなあ。僕も少し大人になりましたよ。

 与党・社民党の重野安正幹事長は、社民党党首の福島みずほ国務大臣にたくさん質問しました。そして、答弁に立った前原誠司・国交大臣は「(社民党の)辻元清美副大臣を中心にやってもらっています」とリップサービスをしました。

 みんなの党の渡辺喜美代表が「国債整理基金に積みます必要がないのではないか」への菅財務相の答弁は、官僚原稿棒読みだし、内容も納得できないし、そもそも理解していないのがハッキリしていました。この財政状況では、国債整理基金の積み増しは必要なく、それを“フローの埋蔵金”として使うべきだと思います。これは予算審議の中で、また書いていこうと思います。

 2月3日の参院本会議2日目は、2人の質問者が「友人の自殺」に触れるという異例の展開となりました。とくに自民党議員から「建設業の友人の自殺」を引き合いに「コンクリートから人へ」の撤回を迫るというなんとも難しい提案がありました。こういうときこそ、人間として信頼できる強いリーダーシップが必要だと思います。

 吉田茂さん、佐藤栄作さん、中曽根康弘さんら戦後長期政権を実現した首相はみんな性格が悪いです。そして、性格が良い首相は短命政権になります。その例は羽田孜さんです。岡田さんは当選2回生としてそれを目の当たりにしています。

 岡田さんには、どんどんどんどん、嫌なやつになってほしいと思います。追いかけていく人は必ずいますから。

[当ブログ内から関連エントリー引用おわり] 

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岡田克也・民進党代表初陣は1勝1敗、民共合作で戦争法廃止に弾み 平成28年春の統一補欠選挙

2016年04月24日 22時17分48秒 | 岡田克也、旅の途中

[写真]NHK総合テレビさん映像からスクリーンショット、2016年4月24日

 NHKは、2016年4月24日午後8時00分01秒過ぎ、「衆院京都3区補選 民進党・泉健太氏6回目の当選確実」と報じました。

 この後、午後10時過ぎ、北海道5区では自民党が公認し、公明党と日本の心を大切にする党が推薦した、自民党最大派閥かつ総裁派閥の領袖の娘婿が初当選することが確実になったと報じました。

 北海道5区は補選としては稀な高投票率になりました。しかし補選は比例復活がありません。それは告示前から分かっていたことです。負けは負けです。

 4月第4日曜日の、春の統一補欠選挙、京都3区と北海道5区で行われました。

 筆者・宮崎信行が唯一絶対のご忠誠をお誓い申し上げる、岡田克也さんが、2015年1月に最大野党党首(ネクスト総理)になってから初めての国政選挙でした。

 初陣の京都3区大勝で、参院選、衆院選に弾みがつきました。

 (2014年)7月1日の閣議決定後に総選挙がありましたが、戦争法(平和安全法制)成立後では初めての国政選挙。地球の裏側に自衛官を送り込み、武器を輸送し、弾薬を補給する戦争法に国民が強い不信感を持っていることが明らかになりました。

 

[写真]日本共産党の志位和夫幹部会委員長と、民進党の岡田克也代表、2015年7月10日、国会議事堂中央部常任委員長室、筆者・宮崎信行撮影。

 民共合作は一定の成果を収めました。

○泉さんは北海道出身で京都3区で41歳6期、池田さんは東京出身で北海道5区で出馬。ともに40歳代前半。

 党営選挙の民進党らしく、北海道5区の池田真紀候補は東京都板橋区出身、京都3区の泉代議士は北海道出身です。

 英国庶民院の二大政党は、保守党は党本下傘、労働党は県連公募が比較的多いのですが、岡田さんが敷いた、党本部ないし県連の公募方式がしっかりと根付き、小選挙区ゆえに逆に非世襲でも当選しやすい土壌が現実のものとなりました。党営選挙なので、泉さんは早々に比例近畿ブロック選出議員としての辞職、補選出馬を決断。これにより、泉健太(泉ケンタ)さんは41歳にして「当選6回生」「閣僚適齢期」という金看板を手に入れました。これにより、世襲の方が当選期数の出世が早くなるという弊害も解消されつつあります。

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岡田克也「選挙のために消費税を先送りしようとするのは政治の劣化を招く」民進党代表

2016年04月08日 23時59分55秒 | 岡田克也、旅の途中

(この記事のエントリー日時は4月10日夜で、それから2016年4月8日付にバックデートしました)

 岡田克也さんは、平成28年2016年4月8日(金)、民進党代表としての定例記者会見にのぞみました。

 このもようは、ユーチューブライブストリーム(YouTube Live Stream)で生放送されました。動画をインターネットで生放送する媒体では、ニコニコ動画、ユーストリーム(Ustream)、ツイキャス(TwiCas)があります。YouTube Live Streamのサービスは以前からあり、会社や媒体も大きいのですが、発信にかかる機材が重く、チャット機能なども扱いづらい面があり、他のサイトに比べると、普及していません。ただ、YouTubeそのものは最も定着している動画配信サイトのため、民進党のような大きな組織ですと、発信しやすくなります。

 安倍晋三首相(自民党総裁)が5月下旬のサミットに前後して、消費税増税先送りを宣言して、衆参ダブル選挙をうつのではないかとの観測が高まっています。

 岡田さんは記者会見で、「消費税を選挙のためという次元で論じるべきではない。選挙に有利だからと消費税を先送りしようとするのは、政治の劣化を招く。先送りするということは次の世代に社会保障の財源を先送りすることになる」と語りました。

 ただし、岡田さんの消費税に関する発言は、意図的に揺らぎがあり、解散権を持つ首相との神経戦が続いています。

 岡田さんは今年冒頭、「若者、若者、若者の一年にする」としており、世代間の格差公平を参院選の争点にするかまえ。ただし、「世代間抗争は好ましくない」とも語っており、社労族(厚生族)議員だった、1990年代前半から主張している「世代間の分かち合い」による、社会保障再構築を主張していくと思われます。

このエントリー記事の本文は以上です。
(C)宮崎信行 Nobuyuki Miyazaki 
(http://miyazakinobuyuki.net/)

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「国会傍聴取材支援基金」の創設とご協力のお願い 

なお、Twitterアカウントは「一時凍結」が続いておりますので、ツイッターはしていません。 

このブログは以下のウェブサイトを活用して、エントリー(記事)を作成しています。

衆議院インターネット審議中継(衆議院TV)

参議院インターネット審議中継

国会会議録検索システム(国立国会図書館ウェブサイト)

衆議院議案(衆議院ウェブサイト

今国会情報(参議院ウェブサイト)

各省庁の国会提出法案(閣法、各府省庁リンク)

日本法令索引(国立国会図書館)

予算書・決算書データベース(財務省ウェブサイト)

インターネット版官報

[お知らせ終わり]

 

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