【参院厚生労働委員会 08-6-3 】
民主党など4党提出の「後期高齢者医療制度廃止法案」の質疑がようやく始まりました。
3日午前は民主党議員が質問し、発議者(民主党・日本共産党・社民党・国民新党)が答える形式です。
10時開会。
トップバッターは小林正夫さん。民主党全国比例で東京電力出身。
[画像]質問する民主党の小林正夫さん(比例)
【法案提出の目的は「高齢者が安心できる制度でない」から】
法案の目的について、参院民主党政審会長代理の大塚耕平さんが答弁。
[画像]答弁する民主党の大塚耕平さん(愛知)
「高齢者が安心して医療を受けられる内容になっていない」として、廃止を目指す考えを明示。
「税金や予算のムダ遣いを正さないまま医療にかける予算を削り、財政負担を減らすために高齢者に負担を課すのは順番が間違っている」と政府を批判しました。
小林さんが「4月15日の天引きで分かった問題点を6月13日の天引きで直すのはさすがに難しい」と述べると、発議者の大塚耕平さんは、「間違った金額での天引きは6月13日までに解決して欲しい」と述べました。
保険料が一部世帯で上がることは報道の通りですが、どれだけ上がるかについて、厚生労働省の水田保険局長が答えられません。
水田保険局長は「質問通告がなかった」「手持ちの資料がない」「電卓がない」などと屁理屈を述べて、岩本司委員長からも注意を受けました。
ただ、「東京23区で上がるということは間違いない」とだけは何とか答弁しました。
数字が多いので、ホワイトボードなどを使って質疑をしたらいいのに、と思いました。とはいえ、どうせ数字が手元にないのではどうにもなりません。
以下は午後10時47分過ぎの質疑。
保険料の支払いについてですが、お年寄り本人での支払いが難しい場合、息子・娘が肩代わりしているという世帯が多いと思います。3月31日までの老人保険制度(老健)では、この支払額を、息子・娘など生計を一にしていれば、社会保険料控除額に合算できたようです。
が、“後期高齢者”医療制度では、この控除ができなくなるという。本人名義で年金から天引きするので、世帯内のお金の動きを把握することができないからだと私は推測します。
ここで国税庁が「一般的には」と断った上で答弁。
年金天引きをやめ、窓口で保険料を支払うと、社会保険料控除の対象になるとのことです。
これは窓口で支払った場合は納付書の半券=領収書が残るからだと私は思います。
小林正夫さんは、このことを「親孝行禁止制度だ」と断じました。
この国税庁の答弁からすると、年金天引きをやめ、窓口で支払うと、
所得税・住民税が減税になる世帯が出てくる可能性があります。
“後期高齢者”の問題点がまた一つ浮き彫りになりました。
10時56分からは、津田弥太郎さん(民主・比例)が質問。
この質疑のあとに提出する予定だという出身産別から寄せられた5万2000人の緊急署名を持ち上げ、この問題への関心の高さを強調しました。
「後期高齢者終末期相談支援料」については、人気マンガ「ブラックジャックによろしく」に問題提起や冷静な議論があると指摘し、「舛添厚労相は読んだことがないそうなので、お届けする」としたうえで、4月以降の「同支援料」の算定実績を質しました。
11時44分休憩。
法案の内容は、5月23日付エントリをご覧ください。
民主党ら4党、“後期高齢者”医療制度廃止法案を参院に提出
法案の趣旨説明のようすは5月30日付エントリをご覧ください
“後期高齢者”廃止法案が参院で審議入り
午後は自民党の質問ですが、参院では民主党の法案に対して、自民党の質問者がどうしようもない質問を繰り返す場面が目立っています。議員提出法案への質問は官僚に作ってもらえないからです。
農業者戸別所得補償法案では「こんな法案、ばらまき政策だ。民主党は散々批判してきたばらまきをやろうとしている。でもこの程度のばらまきは大したばらまきじゃないんだ!」というチンピラ同然の質問をした事務次官出身の自民党議員もいました。
自民党の質問者に注目しましたが、元厚労相の尾辻秀久議員会長、日本医師会出身の西島英利さんらが登場。
妥当と言えば妥当ですが、議員会長本人が直々に登場するとは自民党の人材不足は深刻のようです。
週刊新潮2008年6月12日号「大島理森国対委員長が坊主頭になった意図」と題した記事(34ページ)から。
自民党の大島理森国会対策委員長(62)が先月末に坊主頭になった際に、番記者に「法案が通らないで、(福田)総理に申し訳ないから、これでわびているんだ」と話したエピソードを紹介。
169通常国会の内閣提出法案合計80本のうち、5月30日現在49本しか成立していないとし、成立率61・25%は、昨年の88・7%(延長したうえでの会期末時点)を大幅に下回っている現状を紹介しました。
で、新潮記者が大島さんに聞いたところ、
「坊主というか、短くしたのはこれなら1ヶ月半、床屋に行かなくてもいいですしね。記者にそうしたことを冗談めかして言いましたが、本気半分。総理に申し訳ないという気持ちが無くはない」
と珍しく本音を吐露したようです。
とはいえ、6月15日の会期末まで残り(平日だけで)7日間あります。
問責決議への対応次第では、自民党と民主党が「成立」で合意している内閣提出法案まで最終の審議がストップし、「継続審議」になりかねません。
そのとき、大島さんはどうするんでしょうか?
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以下の記事です。
今国会は首相問責見送り 解散は困難と民主判断(共同通信) - goo ニュース
ちょっと耳を疑う記事でしたが、時事通信や朝日新聞が午後になって、来週が会期末の169通常国会に福田首相の問責決議案を参院に、福田自民党内閣不信任案を衆院に提出する方針を固めた、と報じました。
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首相問責案、今国会提出へ=衆院では内閣不信任案検討-民主(時事通信) - goo ニュース
民主党は4日、小沢一郎代表ら幹部が党本部で協議し、福田康夫首相問責決議案を参院に提出する方針を決めた。同党は、問責案を可決しても、首相が直ちに衆院解散や内閣総辞職に踏み切ることはないと見ているが、後期高齢者医療制度(長寿医療制度)に対する国民の批判は強く、今国会での問責案見送りは望ましくないと判断した。
首相問責案は提出されれば、参院で多数を占める野党の賛成多数で可決される見通し。民主党は併せて衆院に内閣不信任決議案を出す考えだ。
民主、首相問責決議案提出へ 来週初めにも(朝日新聞) - goo ニュース
いよいよ第169通常国会も残り10日間となりました=6月13日の金曜日が事実上の最終日として計算、正式な会期末は15日。
さて、今国会の珍プレーといえば、4月7日の参院予算委員会。
この日は全閣僚出席で「経済に関する集中審議」。
銀行マン出身の民主党の富岡由紀夫さんは饒舌で、大変気持ちの良い質問でした。が、ちょっと饒舌すぎたようで、大田弘子・経済財政政策担当大臣への質問で、思わず「おおた総理」と言ってしまいました。
この場合、「おおた総理」として取り違えたのは、
①目の前にすわる大田弘子経財相
②連立政権のツートップである公明党の太田昭宏代表
③同僚で現役最年少国会議員の太田和美さん
④太田誠一さん(自民党人権問題等調査会長)
などが考えられますが、答えは富岡さんがその場で答えていました。
[議事録]
富岡由紀夫君
具体的な中身が全く私は理解できなかったんですけれども、例えば、今労働対策というお話ありましたけれども、例えば偽装請負をして行政指導を受けたような人を経済財政諮問会議のメンバーに入れていて、それが労働の、何というんですか、適正化に、私は改善につながるとは思えないんですね。その辺を私、今ちょっとお話あったんで申し上げたいと思っておりますけれども。
それと、今、ITの活用、よく大田総理なんかが言っていますけれども、労働生産性を上げるとか、あっ、大田総理じゃないや、大田大臣がおっしゃっていますけれども、(発言する者あり)テレビでした、済みません、申し訳ございません、失礼しました。労働生産性の話をIT活用によってサービス業とか中小企業で上げると言っているんですけれども、具体的に何をやるのか私は分からないんです。それはまた後で聞きたいと思いますけれども、是非総理に、私は中小企業の活性化、中小企業に対して目を向けていただきたいという思いがございます。
[お茶目な富岡さん]
↓下のビデオの33分半過ぎです。
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/library/reference.php?page=1&cd=2584&tx_mode=consider&sel_kaigi_code=0&dt_singi_date_s=2008-01-18&dt_singi_date_e=2008-06-02&tx_speaker=%C9%D9%B2%AC%CD%B3%B5%AA%C9%D7&sel_speaker_join=AND&tx_anken=&sel_anken_join=AND&absdate=no&sel_pageline=10&dt_calendarpoint=2008-05-03&abskaigi=no
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[写真中央は爆笑問題の太田光さん、日本テレビ放送網のHPから]
きょうは午後1時からの参院厚生労働委員会をインターネット審議中継で見ようと思っています。
いま、午後2時半ですが、ごらんの写真のような画面のまま。
1時間半たっても開会しません。
民主党など4党共同提出の
「後期高齢者医療制度廃止法案」について審議があると思うのですが、
おそらく自公が駄々をこねているのでしょう。
先週、ビル風でゴミが入って目に炎症ができたので、午前中に眼科医院に行きました。
70歳前半とおぼしきご婦人が、日帰り手術の件を医療スタッフと話していて、
「2000円の治療費は手術日にお持ちいただかなくてもいいんですよ」といった類の話をしているのが瞬間、耳に入りました。
身なりで人を判断するのも何ですが、けっこう良いお召し物のご婦人でした。
自公のセンセイ方にはたっぷり時間があっても、すべての国民にたっぷり時間があるわけではありません。早く審議を始めなさい。
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民主党の鳩山幹事長は、“後期高齢者”医療制度の議論の前提になる医療費の削減について、東洋医学の予防の知恵を取り入れ、「予防」と「治療」の双方を重視した医療制度に育てていく考えを示しました。
自民党に年間30億円の資金を提供する「日本医師政治連盟」(日本医師会)の会員はほとんどが西洋医学の関係者です。
鳩山さんは1日午後、埼玉県行田市内と熊谷市内で、本多平直・埼玉12区総支部長(前衆院議員)とともに、民主党の政策を街頭で訴えました。
参照)民主党ニュース
http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=13386
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毎日新聞の長崎版によると、
自民党政府に“後期高齢者”として、国民健保組合などから“後期高齢者”に強制加入されたお年寄り56人が、長崎県に対して「脱退したい」と不服審査請求をしました。
審査請求では、「後期高齢者は日本国憲法に違反する」とも言及しています。
全国的な運動になっているそうで、制度のゆくえに影響を及ぼすかもしれません。
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<後期高齢者医療制度>怒り込め脱退求める 56人が不服審査請求 /長崎
2008年6月1日(日)13:00
4月に始まった後期高齢者医療制度を巡り、県内の高齢者56人が30日、県後期高齢者医療審査会に対し、同制度に加入させられたのはおかしいとして不服審査請求した。全日本年金者組合長崎支部と長崎健康友の会の呼びかけに応じたもので、両組織の本部は制度廃止を目指し同様の請求を全国的に展開している。
請求したのは、同制度に加入している長崎市を中心とした75~83歳。本人の承諾なく保険料を年金から天引きするのは憲法で定めた個人の尊重に反する▽75歳で線引きするのは医療差別――などと制度からの脱退を求めている。今後も請求者が増える見込みという。
請求人の一人、長崎市の吉田次雄さん(81)は「政府は従来の保険料より安いというが、夫婦で年1万5000円値上がりした」。別の男性(81)は「後期高齢者と言われて頭に来た。75歳以上の人は不要だということか。見直しではなく廃止すべきだ」と話した。【宮下正己】
[写真は「国会丼」=朝日新聞]
朝日新聞の記事。
国会図書館の食堂の人のアイディアはすばらしいですし、記事にした記者もいいセンスしてますね。
実は私は、国会図書館はエントランスホールに入ったことがあるだけで、入館したことがありません。朝日の記者は勉強家が多いですから、普段から国会図書館を活用しているんでしょう。
そして何より “ねじれ国会”を表現した国会丼に「国民混ぜて」という見出しを付けた整理部員。これほど深い見出しは見たことがありません。
「国会丼」人気 牛肉とカレーで与野党 「国民混ぜて」 (朝日新聞) - goo ニュース
1杯500円。東京・永田町にある国立国会図書館の食堂で、「国会丼」が新しいメニューに加わり、評判になっている。
牛肉とカレーが半分ずつのっており、真ん中には半熟卵。衆院と参院で与野党の勢力が逆転している政治状況をヒントに、牛肉を与党に、カレーを野党に、卵を国民に見立てたという。
「牛肉とカレーの両方の味を楽しみつつ、卵をかき混ぜると一層おいしくなる」と食堂。肝心の味は少し甘め。会期末に向け、6月からカレー味を辛めにするという。その意図は?
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中国国家主席(胡錦涛さん)の来日「暖春の旅」によって高まっていた友好ムードを台無しにしかねない失態を自民党政府が犯しました。
5月12日に発生した「四川大地震」は、死者6万8858人、行方不明者1万8618人、負傷者36万6586人と、中国政府が発表しています(5月30日現在の集計)。
福田首相は、国家主席と温家宝首相に宛てて、「日本ができる援助のリスト」というのを送っていたそうです。
北京大使館付きの自衛官(駐在武官)が、中国の国防省の担当者から「被災者向けのテントを飛行機で送って欲しい」と言われた際に、日本側が確認したところ「民間機でも自衛隊機でもかまわない」と担当者が答えたそうです。
これを聞いた町村官房長官が、すぐさま「自衛隊機を派遣することで、日中友好ムードの象徴として国民に印象づけ、内閣支持率を上げよう」とたくらんだのが、今回の混乱の真相だということが明らかになってきました。
航空自衛隊の「C-130輸送機」は、全長30メートルです。
JAL系列の貨物会社の輸送機の写真を並べました。正確には分かりませんが、おそらく「B-767型機」で、全長70メートルほどあると思います。
被災地にテントを運ぶのに、「全長30メートル」と「全長70メートル」なら、後者の方が効率が良いに決まっています。
現地は生き埋めになっている人が1万人以上いて、数百万の人が家を失った非常事態なんですから。
[航空自衛隊のC-130輸送機、全長30メートル]
[民間の貨物専用機、全長およそ70メートル]
町村さんは、6月~8月にかけて、
第4回アフリカ開発会議(TICAD)→中国への自衛隊機派遣→北海道洞爺湖サミット→北京オリンピック
という流れで、外交を利用した福田自民党内閣の支持率アップを狙ったのでしょう。しかし功を焦ったことと、被災者をはじめとする中国国民への配慮がなかったことから、せっかくの友好ムードに水を差してしまいました。
政治家が無能だと、どれだけ多くの人が迷惑を被るかの好例(悪例?)です。
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中国物資輸送、民間機で 正式決定 官房長官「協議の結果」(産経新聞) - goo ニュース
町村信孝官房長官は30日午前の記者会見で、中国・四川大地震の被災者への物資輸送で検討していた航空自衛隊機の派遣を見送り、民間チャーター機で代替することを正式発表した。見送る理由として町村長官は「中国内で一部慎重論が出ていることも考慮し、日中間で協議した結果だ」と述べ、中国政府内の事情を重視したことを挙げた。
政府は27日に北京の日本大使館にあった「追加支援がほしい。その際、(物資を運ぶのは)自衛隊であっても構わない」との要請を受け、C130輸送機5機を活用する方向で調整を進めていた。町村長官も28日には「自衛隊機で中国の空港まで運んでもらいたい、という趣旨だと理解している」と述べていた。
しかし、この日の記者会見では「自衛隊機の活用もひとつのアイデアであると中国側から内々の打診があったが、自衛隊機を輸送すると合意したことはない」と強調。今後、四川大地震をめぐって自衛隊機を使用する可能性は「今の状況ではない」と言明した。
自衛隊機派遣の構想があがったことによる日中関係への影響について「(懸念は)していない。摩擦が起きてまでやる話ではないので慎重に考えた」と述べた。
中国側が救援物資として求めているテントについては、平成7年1月の阪神大震災で被災地となった兵庫県が200張を無償提供する意向を示している。政府は、チャーター機の手配やテントや毛布など物資の準備が整い次第、中国へ搬送する。
イスラエルの歯医者さん18人が観光で日本を訪れ、国会議事堂を見学しました。
英語版パンフレットを受け取った歯医者さんは、衛視と衆院事務局職員に付き添われ、衆院本会議場へ。
外交官用の傍聴席に座った一行は、衆院事務局職員から説明を受けました。内容は日本の選挙と国会のしくみ、議長席、議員席や天井のステンドグラスなど議場のつくりなどについて。
現在の国会勢力が衆院では自民党(LDP)、参院では民主党(DPJ)が第一党となっていることなども説明を受けました。
質疑応答では
「閣僚は出席するのか?」
「選挙は何年に1回か?」
「小選挙区はいくつあるのか?」
「あの席は何か?(答えは記者席)」
などどんどん質問が出ました。
朝の築地市場を見学した後、すしに舌鼓を打ち、地下鉄で国会に移動してきた一行は、外交官ではありませんので、初めはさほど関心はなさそうでした。
が、積極的に質問するので、やりとりの中で、いろいろと関心がわいてきたようです。
衆参ねじれ現象に関しては、「不思議だ」という印象のようでした。
[国会議事堂正面玄関(中央広間)]
国会議事堂中央広間に移ってからも、ねじれ国会をはじめ選挙・議会制度についての質問が続きました。
ここでは、板垣退助の銅像について、「あの人はあごひげを生やしているが、本当に日本人なのか?」という質問もユーモア交じりに出ました。
壁の日本絵画にひかれたようで、「十和田湖」「日光」などの絵を見上げました。
この後、国会正門前で記念撮影の後、憲政記念館(Ozaki Memorial Parliamentary Museum)を見学しました。
ミニ映画館、衆院本会議場のレプリカ、食堂などどこでも座れば、質問が続きました。
イスラエルは政治が生命線の国家ですから、だれでも政治に関心があるようです。
資料映像で、サンフランシスコ講和会議にのぞむ吉田茂の場面になると、「日本はロシアと平和条約を結んでいるのか?」。同行の民間人が北方領土について説明し、ロシアによる不法(illeagal)な占領であると説明。
「交渉はしているのか?」については、「常にしています(all the time)」=遅々として進まないという意味でもある=と答えると、お互いに苦笑せざるを得ませんでした。
歯科医師と同行してきた医療機器商社の社長さんは、「すばらしい展示だ。ぜひ子供たちに見せて、デモクラシーの教育をすべきだ」「子供たちに歴史を学ばせるのは大事だ」と盛んに主張していました。
ねじれ国会への興味がつきないようなので、見学者用の情報端末で、国会議員の一覧表を案内しました。議員の所属で「JCP」(日本共産党)があるのを見て、「日本にコミュニスト政党があるのか」と驚いた様子。
連立政権が2党連立だと聞いて、「少ないなあ」とやはりお国との比較。イスラエルは比例代表だけなので、二大政党制とはいえ複数政党の連立が日常的なようです。
そして、社長の「(衆院の)選挙はいつあるのか?」との質問に私が「遅ければ来年の9月だ」と答えると、「いますぐ選挙をすべきだ」と大きな手振りで強調しました。
一行は6日間の旅行だそうで、東京のほかには日光にも滞在。国会見学の後は自由行動ということでしたが、一行の行き先は「アキハバラ」で全会一致。笑顔で憲政記念館を去って行きました。
この見学は石川知裕衆院議員(民主党)の紹介で開催されました。
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民主党は28日、「学校教育環境整備法案」を参院に提出しました。
この法案は教育基本計画ともいうべき、「教育環境の整備に関する基本方針」と「国・自治体の責務」の策定することを柱としています。
国は具体的な教育環境整備のガイドラインをつくり、それに必要な予算額と数値目標を設定します。
「基本方針」には、
①安全な通学のための諸条件
②心身の健康、進学、職業選択の相談体制
③情報化、国際化に対応
④障害のある児童に「共に学ぶ機会の確保」したうえでの状況に応じた教育体制
など
を盛り込むことを定めた特徴のある法案です。
「教育予算のGDP比5%枠の確保」がニュースでも取り上げられています。
法案には「5%」とは書いてありませんが、
「学校教育に関連する国と地方公共団体の財政支出の国内総生産に対する比率を指標として定めるものとする」と書かれており、これが事実上の「5%目標」です。今は3・5%程度で、先進国最低のパーセンテージだそうです。
「GDP5%以上目標」は政府自民党にさきがけて、民主党が最初に法案化しました。この文言については、文科省の銭谷昌美事務次官が民主党に直接陳情に出向いたと一部で報じられています。
↓終盤国会で民主党が成立させる法案、否決する法案については
こちらを参考にしてください(民主党HPに飛びます)
【参院厚生労働委員会 08-5-29】
民主党など4党が提出した「“後期高齢者”医療制度廃止法案」がようやく審議入り。
ですが、直嶋政調会長の趣旨説明だけで、自民党・公明党による質問は見送られ、わずか8分間で散会しました。
法案の内容は下をクリックしてください。
5月23日付エントリ)
民主党ら4党、“後期高齢者”医療制度廃止法案を参院に提出
自民党は審議入りを阻もうとしていましたが、提出から1週間でなんとか審議入りしました。
5月27日付エントリ)
“後期高齢者”廃止法案の審議入り遅れる公算
これは議員立法ですから、自民党と公明党の議員はいつものように官僚に質問を作ってもらうわけにはいきません。久しぶりに自分で作らないといけません。今後の審議が実りあるものになればいいのですが。
法案の正式名称は、
「後期高齢者医療制度の廃止等及び医療に係る高齢者の負担の軽減等のために緊急に講ずべき措置に関する法律案」(169国会参法17号)です。
参議院インターネット審議中継
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【参院本会議 08-5-28】
参院民主党が提出していた「夕張法案」が可決し、衆院に送られました。
押しボタン式投票の結果、
賛成 136票
反対 105票
で可決しました。
財政が破たんした自治体の義務教育を国が代行するという法案で、夕張市に適用されるので、通称「夕張法案」。
直嶋正行さん、鈴木寛さんらが、4月9日に参院事務総長に提出しました。
そのときの模様は下のリンクをご覧ください。
民主党、夕張市の義務教育について「補完性の原理」(4月14日付エントリ)
反対が105票ということは、自民党・公明党が反対したと思うんですが、これだと、このまま行けば衆院では否決されてしまいます。
衆院の自公はどう対応するんでしょうか?
↓終盤国会で民主党が成立させる法案、否決する法案については
こちらを参考にしてください(民主党HPに飛びます)
参議院インターネット審議中継
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タグ 夕張法案 義務教育 民主党の教育政策 ネクスト文部科学大臣 財政破たん
松岡利勝農相が亡くなったのは平成19年5月28日の午後2時。
あれからちょうど、1年が経ちました。
なんだかもっと昔のことのような気がします。
改めて松岡さんが亡くなった当日のニュース7を見てみました。

塩崎官房長官(当時)自民党宏池会

安倍首相(当時)自民党清和会

自民党の中川秀直幹事長(当時)自民党清和会

松岡農相の「なんとか還元水」発言(2007年3月5日の参院予算委員会)

民主党の鳩山幹事長

日本共産党の市田書記局長

社民党の福島党首

国民新党の亀井幹事長
改めて見て気づいたのは、政府・自民党の幹部はすべて顔ぶれが変わっています。
逆に政権準備政党(野党)の責任者の顔ぶれは全党、同じです。
政府・自民党は幹部の顔ぶれがどんどん変わっていくから、松岡さんのことが遠い昔のように感じられるのでしょう。
自民党は「忘却」という人間の避けられない作用をうまく利用して、53年間の長期独裁政権を実現したのです。

自民党が利用している「忘却曲線(wikipediaから引用)」
ところで、松岡先生。あなたが自ら命を絶ってまで護った「秘密」は、いったい何だったんですか?
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相互TBしている「ステイメンの雑記帖」さんの1年前の記事
「真相は藪の中へ」のリンク
http://stamen.iza.ne.jp/blog/entry/181827/