神奈川県伊勢原市の、新東名高速道路建設に伴うNo.123遺跡(伊勢原市子易)で、中世(鎌倉~南北朝時代)の大型掘立柱建物跡と、竪穴状遺構を伴う厩跡と思われる遺構などが検出され、2月9日(土)に現地説明会が行われました。
中世の大型掘立柱建物跡は、建て替えを含め4棟以上が確認されており、そのうち竪穴状遺構を伴う東西に長い建物跡には仕切りと思われる柱穴が検出されており、その形状から馬5頭ほどを入れる厩ではないか、との推測がなされています。
同遺跡は、上杉館伝承地(現産業能率大学敷地)にも近く、堀跡や石組遺構等も検出されており、このような大規模な建物跡の遺構は同地域を支配した有力武士の居館跡ではないかと思われます。
現時点では関連する文献史料等は確認されておらず、その全容や居館の主は誰だったのか、など、今後の分析・解明が期待されます。
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