昨日、群馬県憩いの森・森林学習センターで森林総合研究所関西支所・大住克博 博士の「里山林の現状と再生への道筋」と題した講演が開催されました。
120名ほど入れる会場だったのですが満席状態で、参加者の皆さんの里山に対する関心度が非常に高いのだなと実感しました。
内容的には大まかに、里山の定義づけ・ナラ類を中心とした里山の歴史と現状・今後の里山管理の考え方で、キーワードとしては「里山問題は環境問題である」「今までの公園型整備手法は行き詰まる」「現代的な低林(伝統的)管理の再評価」だったでしょうか・・・
つまり、高林施業では大径化して萌芽更新が困難になる。大径木で明るい林はナラ枯れ被害を受けやすくなる。
抜き伐りを中心とした施業はシイノキ類の陰樹が優先する傾向があるので、小面積皆伐をして天然更新を行っていくシステムを再構築していくべきだ・・・
それには“半”あるいは“semi-”という概念が必要だろうということでした。
終了後もたくさんの質問が出て中身の濃い講演会でした。今日は大住先生のアベマキの分布調査に同行させてもらいます。
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