チシャノキというとエゴノキの別名でもあるので紛らわしいですが、今回はムラサキ科チシャノキ属の2種類についてです。
チシャノキの葉は倒卵形でマルバチシャノキは広楕円形、樹皮はチシャノキが縦に薄く剥がれる程度でマルバチシャノキはコルク質が発達する違いがあります。では冬芽と葉痕はどうかな・・・と較べてみました。
チシャノキの冬芽は互生しイボ状で小さく3~10枚の芽鱗に包まれ、仮頂芽は側芽と同型またはやや小さく、葉痕は半円形もしくは心形で冬芽の2倍以上になっています。
そしてマルバチシャノキの冬芽は互生しイボ状か半球形で8~12枚の芽鱗に包まれ、仮頂芽は側芽と同型またはやや大きく、葉痕は心形で冬芽の2倍以上になっています。
この書き方だと冬芽や葉痕で両種の判別は難しいのですが、マルバチシャノキの一年生枝には毛が有って、冬芽が若干大きく、葉痕が下ぶくれで切れ込みの深い心形になっているような気がします。
そういえば、両種とも維管束痕はU字形でニコニコマークのように笑顔を作っていますね!(チシャノキの方がちょっと意地悪そうだけど・・・)
(冬芽と葉痕105種類目)
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